ル・グウィン著、清水真砂子訳『ゲド戦記1 影との戦い』(岩波書店、2006年4月)
ゴント島の羊飼いであったゲド少年は大魔法使いのオジオンに才能を見出され、魔法使いの学校であるローク学院で学ぶことになる。しかしゲドは自分の才能に傲るあまり、禁じられた呪文を使って自らの影を解き放ってしまう。以来、彼は影に追われる身となり……
取り敢えず原作第1巻を読んでみました。
前に原作は第3巻まで読んだものの内容を覚えているのは第1巻だけというようなことを書きましたが、その1巻も改めて読み返してみると、細部で覚えていたのはオチだけでした(^^;)
これを読むと、ジブリの映画版はやはり第1巻をメインにすべきだったと思いますね。アースシー世界の名前のルール(人々は真の名とあだ名の二種類の名前を持っており、真の名を悪い魔法使いに知られると自分の身が支配されてしまうこともあるので、普段はあだ名の方で呼び合って真の名の方は親兄弟やごく親しい人にしか明かさない。)とか、魔法の設定(魔法を濫用しすぎると宇宙の均衡を崩してしまうので、見識ある魔法使いほど魔法の使用に慎重となる。)といった世界観もちゃんとわかるようになっていますし、それとマスコットになるような小動物も登場します(^^;) 難点を挙げるとすれば、ヒロインらしいヒロインが登場しないことでしょうか。主人公の親友・カラスノエンドウの妹がヒロインといえないこともないですが、登場が話の終盤近くになるうえ、出番自体も少ないですし……
しかしこの作品、1巻を読み終えて猛烈に続きが気になるというタイプの作品ではないですね。同じ1巻読み切り形式でも、『ナルニア国物語』の方は続きが気になったものですが。語り口も割と淡々としているので、映像化にあたっては話を盛り上げるために色々と工夫がいりそうですね。って、ここまで書いて映画版がなぜあそこまで平坦でつまらない作品になったか分かった気がしました(泣)
2巻以降はまた気が向いたら読んでみることにします。
ゴント島の羊飼いであったゲド少年は大魔法使いのオジオンに才能を見出され、魔法使いの学校であるローク学院で学ぶことになる。しかしゲドは自分の才能に傲るあまり、禁じられた呪文を使って自らの影を解き放ってしまう。以来、彼は影に追われる身となり……
取り敢えず原作第1巻を読んでみました。
前に原作は第3巻まで読んだものの内容を覚えているのは第1巻だけというようなことを書きましたが、その1巻も改めて読み返してみると、細部で覚えていたのはオチだけでした(^^;)
これを読むと、ジブリの映画版はやはり第1巻をメインにすべきだったと思いますね。アースシー世界の名前のルール(人々は真の名とあだ名の二種類の名前を持っており、真の名を悪い魔法使いに知られると自分の身が支配されてしまうこともあるので、普段はあだ名の方で呼び合って真の名の方は親兄弟やごく親しい人にしか明かさない。)とか、魔法の設定(魔法を濫用しすぎると宇宙の均衡を崩してしまうので、見識ある魔法使いほど魔法の使用に慎重となる。)といった世界観もちゃんとわかるようになっていますし、それとマスコットになるような小動物も登場します(^^;) 難点を挙げるとすれば、ヒロインらしいヒロインが登場しないことでしょうか。主人公の親友・カラスノエンドウの妹がヒロインといえないこともないですが、登場が話の終盤近くになるうえ、出番自体も少ないですし……
しかしこの作品、1巻を読み終えて猛烈に続きが気になるというタイプの作品ではないですね。同じ1巻読み切り形式でも、『ナルニア国物語』の方は続きが気になったものですが。語り口も割と淡々としているので、映像化にあたっては話を盛り上げるために色々と工夫がいりそうですね。って、ここまで書いて映画版がなぜあそこまで平坦でつまらない作品になったか分かった気がしました(泣)
2巻以降はまた気が向いたら読んでみることにします。