博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『絶代双驕』第4巻

2008年06月22日 | 小説
古龍著・川合章子訳『マーベラス・ツインズ契 第1巻 だましあい』(コーエーGAMECITY文庫、2008年6月)

主人公が17歳になったのを機に新シリーズを開始ということで当社比2割増しで更に恥ずかしいタイトルとなり、より店頭で買い求めにくくなった本作。「20代以上の読者は原書で読めやゴルァ!」というメッセージが込められているとしか思えません……

そのうえ角川書店の『ビーンズエース』という雑誌でコミック化もされるということですが、日本で初めての武侠小説のコミック化がこんな形で実現してしまうとは……

内容の方は韜晦する主人公に、騙し合いにつぐ騙し合い、謎が謎を呼ぶ展開と、やっとこさ古龍作品らしくなってきた感じですね。チョイ役だと思っていた黒蜘蛛が意外とクローズアップされていますが、これも古龍らしく次の巻あたりであっさり始末されてしまうかもしれません(^^;)

次巻は8月刊行。いよいよ十大悪人が江湖に舞い戻ってくるようです。
コメント (2)
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