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博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『水滸伝』その1

2011年02月19日 | 中国古典小説ドラマ
ということで、新版の『水滸伝』を見始めました!今回のドラマ版は全86話という長丁場で、昨年見た全95話の『三国』と同様どこまで話が引き延ばされているのかと不安になりつつ、第1話から第7話まで鑑賞。

原典では洪太尉が龍虎山で百八の魔星を解放した縁起話の後は「九紋龍」史進の話へと移っていきますが、今回のドラマではいきなり宋江や晁蓋らが登場して生辰綱を強奪する話の序盤が展開し、洪太尉の話も宋江と公孫勝との会話の中で語られます。その後も魯智深と林冲の話が交互に展開されるなど、原典とは話の順序をだいぶ入れ替えてますね。

で、トップに来るはずの史進が王進と出会ってその弟子になる話は、林冲篇の中で回想という形でザザッと語られることに。まあ、見てる方も史進篇を長々とやられるよりは、魯智深や林冲をさっさと見たいでしょうしね。ちなみに史進の話が林冲篇で語られるのは、ドラマでは林冲と王進とが元同僚で、林冲が王進との縁で史進の面倒を見ているという設定になっているためです。

魯智深篇は、まだ出家する前の魯達が「鎮関西」こと肉屋の鄭の妾にされかけた金翠蓮を救うため、うっかり「鎮関西」を殺してしまい、流れ流れて五台山で出家して魯智深となったものの、天性のフリーダムな性格が災いして先輩僧侶に無実の罪を押っつけられたりして、寺で浮いちゃっているあたりまでです。出家後の展開は「あれ?そんな話だったっけ?」と思わないでもないですが…… しかし昔翻訳を読んだ時は「魯智深、ちっとは自重しろw」と思ったもんですが、今こうしてドラマ版を見ると「こういうおっさんを寺で修行させるということ自体がムリやったんや!」と思ってしまいます(´・ω・`)

林冲篇は林冲の妻が高衙内に目をつけられ、それが原因で親友の陸謙に陥れられるあたりまで。魯智深の話と林冲の話が同時に展開しているので、林冲が魯智深と知り合う間もないまま流罪になりそうなんですが、野豬林では誰が林冲を助けることになるんでしょうか……
コメント (4)
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