博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『十月囲城』その6

2014年09月20日 | 中国近現代ドラマ
『十月囲城』第31~36話まで見ました。

製造局の第2回株主総会で株主たちから出資金をせしめてから、革命党の一味ということで李父子の摘発に取りかかるつもりだった鉄山。しかし李玉堂は区肇新と示し合わせ、製造局が官府の役人への接待費によって大赤字を抱えていると告発し、経営責任を香港に逃亡した重光(阿四)に押っつけ、株主たちに暗にこれまでの出資金の払い戻しを促し、議場は大混乱に。そこへ李玉堂を見捨てて自分だけ逃げられないと、香港行きの船から戻って来た阿四が登場。李玉堂と区肇新の秘策が水の泡に……

鉄山はこれを奇貨として総会を一旦中断させ、李玉堂に秦少白逃亡の罪をすべて阿四に押っつけて大人しく製造局の運営を続ければ、阿四は革命党の一味として処刑されることになるが、李玉堂は見逃してやる、逆に取り引きに応じなければ自分が死ぬことになるぞと取り引きを持ちかけます。が、総会が再会されると李玉堂は鉄山の手に乗らず、自分が秦少白を逃亡させたと株主や官府の人間の面前で明言し、隠し持っていた短刀で自害。


鉄山と密談中の李玉堂さん。重光=阿四は所詮アカの他人なんだから見捨ててしまえと唆されますが……

事の成り行きにさすがに驚きを隠せない鉄山ですが、なおも阿四を捕らえようとしたところ、株主たちは鉄山の李父子への仕打ちに激怒。議場に入ってきた鉄山の配下の兵士たちと一触即発の事態に。裏で総会の進行を見守っていた区肇新も阿四を守ろうとして鉄山と口論に。結局広州総督が間に入って阿四の身柄を保護することとなり、製造局の施設も総督の一時預かりとなります。

そして阿四の釈放と遺体の送還を待って李玉堂の葬儀が執り行われます。この時に区肇新から阿四に対して暗に替え玉の件を察知していると臭わせ、「仮作真時、真亦仮」(偽物が本物となる時、本物もまた偽物となる。『紅楼夢』からの引用)という言葉を授けます。その後にヌケヌケと弔問にやって来た鉄山から「お前の正体は阿四だとわかっておるぞ?大人しく香港に帰って車引きに戻れ」と脅しをかけられると、その区肇新から授けられた言葉をそっくりそのまま引用して言い返しております。阿四哥、やっぱり度胸と機知が備わってますなw しかし阿四の正体を知らないのは、もう老太太・重甲の母・李玉堂の後妻(重光の義母)ぐらいしかいないんじゃ……

更に鉄山から李家が所有する製造局の株を原価の2割で買い取り、製造局を完全に官営にしたいというお達しが届くと、老太太から「この際だから株を全部手放してしまい、お前は舒雲とともに留学先のイギリスに戻りなさい」と諭され、一時はその気になる阿四ですが、カナダに亡命中の孫文から生前の李玉堂に宛てた手紙が届いたのを機に李玉堂の意志を継ぐ覚悟を決め、寸手の所で株の売却を拒否。株主たちから改めて製造局の総裁に選ばれます。かわりにとばっちりで重甲が鉄山から製造局代表の座を取り上げられることに(^^;)

そこへ突然李玉堂の三弟玉庵が李府に帰還。遊び人の玉庵は財産目当てで李府の当主の座に納まろうとしますが、思いがけず重甲の支持により阿四が新当主となることに…… ここで老太太が玉庵・重甲・阿四に「お前の姓は何だ?」と問いかけ、内心老太太にも替え玉の一件がバレてるんじゃないかと焦る阿四ですが、十中八九バレてると思いますw
コメント
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