博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『人民的名義』その6

2017年05月30日 | 中国近現代ドラマ
『人民的名義』第26~30話まで見ました。

大風集団の株権が山水集団に譲渡された件への関与が疑われる京州市人民法印副院長の陳清泉が、夜な夜な「外国語の学習」と称して高小琴の山水荘園に出入りし、金髪美女と淫行に及んでいるとの情報を得た侯亮平は、京州市公安局局長の趙東来と連携して淫行の現場を押さえ、陳の身柄を確保。事の次第を知った李達康は京州市の幹部を集めて粛々と陳の党籍の除去と免職を決定。しかしここから株権の譲渡について取り調べが開始されるとしたら、いわゆる別件逮捕ということになりませんかね……?

ここで季昌明の配慮により、侯亮平が北京に一時帰還して家族と団欒の時をすごし、息子が入学しようとしていた算数塾の塾長が詐欺師であることを突き止めたりしています。その間に京州では前任の漢東省省委書記の息子・趙瑞龍が登場。


高小琴からゴルフ接待を受けていますが、やはり山水集団の株主になっていたりとズブズブの様子。陳清泉の一件が侯亮平の主導で進められたことを耳にした彼は、「そいつ邪魔だな」みたいなことをつぶやいていますが、『大宋提刑官』だとスキャンダルがでっち上げられたりするところですよね。

その頃、現任の省書記沙瑞金は、省幹部の田国富、呂州市高新区党委書記の易学習とともに、月牙湖の開発プロジェクトの進行を確認。プロジェクトのため開発区に当たっている建築物の撤去を順次進めているのですが、趙瑞龍が経営する美食城だけが撤去に応じずそのままとなっており、開発がストップしてしまっているとのことです。沙瑞金は当然のごとく撤去を進めようとします。状況を察知した趙瑞龍は、父の元子分にあたる李達康と高育良に取りなしを求めますが、二人とも拒絶。しかし趙がこのまま大人しく引き下がるとも思えず……

今回初登場した易学習は、現大路集団の会長王大路とともに若き日の李達康とともに、当時貧しい農村であった金山県の開発に尽くした同僚同士ですが、手腕があるものの強引な振る舞いがめだった李達康のとばっちりを食らうような形でなかなか出世できなかった模様。王大路の方は早々と官界から手を引いて起業し、ビジネス界で成功を収めているようです。

そして今回、夫婦仲の悪さが修復されない祁同偉・梁璐夫妻を、高育良・呉恵芬夫妻がそれぞれをたしなめるという場面が挿入されます。年下の学生であった祁が10歳年上の同じ大学の教員であった梁に跪いてプロポーズしたということで、祁が結婚に乗り気だったのかと思いきやそんな単純な話ではなかった模様…… 妻の梁璐の方に当時別に相手がいたものの相手の子を妊娠した状態で捨てられてしまい、陳海の姉の陳陽を思っていた祁同偉に、実家(梁の父親は当時の漢東省省委書記)の権勢をちらつかせつつ、相手に「自分は若い子に好かれているんだ」と見せつけるかのようにプロポーズさせ、堕胎して祁と結婚したが、以後流産しやすい体質になって夫妻の間に子供がいないとか知りたくなかった情報が続々と(´Д`;)


二人をたしなめる高育良夫妻も理想的な夫婦と見せかけて、寝る前にはお互いよそよそしく別々の寝室へと向かうなど闇を抱えているようですが?
コメント
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