博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『延禧攻略』その3

2019年08月24日 | 中国歴史ドラマ
『延禧攻略』第11~15話まで見ました。


高貴妃の軍師嘉嬪は、なおも愉貴人を陥れるべく犬嫌いの彼女に高貴妃の飼い犬をけしかけたり、弱みにつけ込んで彼女の侍女を買収し、性懲りも無く毒を盛らせようとします。嘉嬪は『宮廷の諍い女』でいう曹貴人のポジションですね。

そうこうしているうちに、福建から献上されてきたライチの木が皇后の誕生祝いとして乾隆帝から下げ渡され、妃嬪を招いてそれをお披露目する茘枝会が開かれますが、お披露目の寸前にライチの実が高貴妃の手の者によって切り落とされてしまうという事件が発生。しかし瓔珞は慌てず騒がず高貴妃の犬を密かに攫って罪を犬と飼い主に押っつけます。ついでに愉貴人の一件も露見させ、すべての罪を一身にかぶせられた嘉嬪は貴人に降格。(その後またやらかして更に答応に降格……)


一方、乾隆帝の妃の中では良識派でクセのない嫻妃ですが、弟が鄂善の汚職事件に関与して投獄され、獄中で病死。清廉潔白で知られる父は女房にせっつかれて助命嘆願のために怡親王に賄賂を送ったばかりに、怡親王→高貴妃のルートで露見して投獄。すべてに絶望した母は目の前で自殺と、身内の不幸が一気にふりかかってきます。皇后の尽力により父那爾布は何とか釈放されたものの、もう元の彼女には戻らないのでした…… ということで早々と嫻妃が闇落ちしてしまった模様です。この時代の怡親王弘暁は、康熙・雍正朝の十三阿哥こと胤祥の息子ですね。高貴妃の実家の高氏とはずぶずぶの仲のようです。

高貴妃一派は茘枝会の意趣返しとばかりに怡親王を使って瓔珞を陥れようとします。怡親王の部下慶錫と彼女が密会していたと誣告しようとしますが、その動きを察知していた瓔珞がすぐさま反論。今回も前面に立って動いた華貴人は、自分が産んだ四阿哥の養育権を奪われてしまいます……

しかし怡親王は反省の態度を見せず、それが気にくわない瓔珞は、坤寧宮で乾隆帝・皇后臨席のもとで祭祀が行われ、出席した群臣に胙肉が下げ渡された際に、怡親王の肉に塩を振りかけて彼を陥れようとします。この儀式では味付けをせず単に湯で煮込んだだけの肉を食べなければならず、こっそり味付けをして食べるのは不敬だと見なされたのです。これで怡親王は宗人府へと連行されて行きますが、今一人同じワナを仕掛けた傅恒はきっちりワナを回避。

ワナを見抜いた傅恒は後日瓔珞を問いただします。そこで瓔珞の姉「阿満」のことは耳にしていたが、彼女とは本当に関わりがなかったことが明らかとなり……
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