博客 金烏工房

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『趙氏孤児案』その5

2016年09月13日 | 中国古典小説ドラマ
『趙氏孤児案』第24~29話まで見ました。

程嬰殺害を屠岸賈に進言して相談役の地位を追われ、炊事係から出直しとなった到満。その炊事係の立場を利用して程嬰に毒入りスープを飲ませて毒殺しようとするも、陰謀が露見。で、「こんなやつ危なっかしくて炊事係にはしておけん。ワシの目の届く所に置いておかねば」ということで、屠岸賈の相談役に復帰。なんやこの展開(´Д`;)


到満(左)と程嬰。仲良く喧嘩してます。

このドラマ、この程嬰と到満の絡みとか、おっさん同士の絡みの合間にアクションシーンをつなぎに入れてるようなドラマなんですが、そのおっさん同士の絡みが最高に面白いですw 程嬰・屠岸賈・到満の絡みは、2000年前後に中国で一世を風靡した張国立・張鉄林・王剛の「鉄三角」(黄金トリオ)を彷彿とさせるものがあります。

そして趙武は程嬰夫妻の子程大業として、屠岸賈の邸宅でその一人息子無姜の学友として成長することになります。で、間に大業の幼年時代の話を挟み、趙氏族滅から19年後の話へと移ります。


19歳になった大業(右)と無姜。大業の母がわりとなる宋香は、以前より精神の病が和らいだようですが、相変わらず程嬰に関する記憶は失われたままで、ともに暮らす程嬰が自分の夫とは認識できません。

ともに文武の道を鍛え合った二人は、韓厥を主将として秦との戦いが行われることを知り、従軍を志願。程嬰は戦死の危険性は無論のこと、彼を怨む韓厥がこの機会に大業に対して意趣返しを図るのではないかと気が気ではありません。「まあ子供には手を出すまい」と楽観的な屠岸賈に対して、程嬰の心配通り思い切り意趣返しを図る韓厥。韓厥の心狭すぎワロタw 結局国君景公の計らいにより、韓厥は出征する無姜に対しては手を出さないことを誓い、大業の方は程嬰の懇願により出征が認められないことになり、更にそれに納得できない大業が韓厥に突っかかって右腕を負傷させられ、嫌でも出征できない状態に。

親友無姜が出征してしまい、無聊を託つ大業ですが、そこへ楚の石言の遺女(屠岸賈の手の者によりひっそりと謀殺)湘霊が現れ、ともに晋国の記録抹殺刑的な扱いになってしまっている趙朔のことを探ることに。その過程で実母の荘姫とも知り合いになりますが、双方とも相手が肉親であることは知るよしもありません。一方、到満の進言により屠岸賈は大業が実は趙武ではないかと少しずつ疑いを持ち始めます。そんな中、程嬰の懸命な治療により、宋香が19年ぶりに記憶を取り戻し……

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