博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『延禧攻略』その2

2019年08月19日 | 中国歴史ドラマ
久しぶりの『延禧攻略』です。今回は第6~10話まで見ました。


瓔珞は姉の死に皇后の弟富察傅恒が関与しているらしいことを知り、何とか彼と接近する機会を作ろうとします。

さて、瓔珞は皇后の鳳袍の刺繍を担うことになりますが、その刺繍に使用する孔雀羽線が貴重な物なので「絶対なくすなよ?」と念を押されたと思ったら、案の定同僚の玲瓏の陰謀により盗難に遭ってしまいます。そこを毛皮に用いる鹿尾絨線で間に合わせて刺繍を仕上げて自ら皇后に献上。

そして皇后から鹿尾絨線を使用した理由を聞かれると、「清朝が北京に入関する前の習俗に合わせました」ともっともらしい理由を口にし、後宮の綱紀粛正を図っていた皇后の意図とマッチしたということでお褒めの言葉を頂きます。そして誰かに実情をチクられる前に、皇后と二人きりになったタイミングで自分から本当の理由を皇后に申し出ます。このあたりヒロインの頭の回転の速さや世知が垣間見えてめっちゃ面白いですね。

で、孔雀羽線の盗難が明るみに出たところで、盗難の犯人玲瓏が罪を瓔珞の親友吉祥に押っつけ、彼女は棒打ちの刑に処されて死ぬことに。吉祥ちゃん、割と早いタイミングで死にましたね…… しかし玲瓏は性懲りも無く瓔珞を出し抜こうとします。瓔珞と皇帝に献上する服を縫う勝負を行い、瓔珞が縫った服を盗んで自分のものと偽って勝利を収めますが、その服の襟の部分に針が残っていたということで、罪に問われて収監されることに。瓔珞はたまたま不注意だったと言っていますが、本当のところはどうだったのか……

鹿尾絨線の一件で皇后から気に入られた瓔珞は、綉坊から皇后の住まう長春宮の侍女へと引き立てられます。ある日皇后の命で懐妊した愉貴人のもとにお伺いをしたところ、いきなり高貴妃配下の宦官が愉貴人を絞殺しようとする現場に出くわしてしまい、自分も口封じに殺害されそうになりますが、持ち前の知略で騒ぎを大きくし、高貴妃が罪を皇后に押っつけようとするのも阻止して何とか危機を切り抜けます。突拍子もなく生きるか死ぬかというピンチに巻き込まれて知略で切り抜ける展開は、やはり『鹿鼎記』の韋小宝を見ているようです。

しょっちゅう長春宮にやってくる傅恒ともお近づきになり、試しに姉の名前を出して「阿満の妹だ」と名乗りますが、彼は顔色を変えたものの「そんな人は知らない」としらを切り……というあたりで次回へ。


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