博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『聊斎 小翠』

2007年08月30日 | 中国古典小説ドラマ
太常の王鴻智の子、元豊(ジミー・リン)は精神が子供のままの知的障害者で、両親は生涯彼の面倒を見てくれる嫁がいないものかと思い悩む日々を送っています。

王鴻智は若い頃に狐の精の虞姫の命を助けたことがあり、その恩返しとして息子の嫁を求め、虞姫は娘の小翠(李冰冰)を嫁として送り込みます。はじめは母親に捨てられたとふて腐れる小翠ですが、次第に彼と打ち解けていきます。彼女は母親のライバルである蛇精の姫の力を借りて元豊の障害を治そうとしますが……

狐の精に蛇の精が出て来て派手な妖術合戦を繰り広げ、おまけに終盤では天界の雷神まで登場し、神怪物っぽい雰囲気に仕上がっています。このドラマ、エピソードごとに見事に雰囲気が変わりますね。

ちなみに原典では小翠は玉帝の娘という設定になっており、また元豊の障害が治ってまずはめでたいという展開になるのですが、ドラマの方ではこれが一筋縄ではいきません。ただ、ラストの展開がちと急ぎすぎたのが残念……

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