博客 金烏工房

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『封神演義』その6

2019年05月23日 | 中国古典小説ドラマ
『封神演義』第30~35話まで見ました。

王宮では妲己が費仲と結託し、姜王后を陥れる算段をしております。そして妲己が紂王とともに比干・黄飛虎らとお忍びで外出することとなりますが、酒の臭いに釣られて立ち寄った馬氏麺館で刺客が襲撃。この刺客姜環が取り調べによって姜王后の実家の東伯侯の手先で、彼女の命によって襲撃に及んだことが判明しますが、もちろん費仲の仕込みです。このドラマ、こういうところだけ律儀に原典の展開を持ってくるんですね……

で、激怒した紂王によって姜王后は両目をえぐられたうえに幽閉、怒りに駆られた殷郊が姜環を刺殺したことで彼の太子の地位も危うくなります。そしてこの機に今まで鬱憤をため込んでいたらしい黄妃が姜王后をいびりにかかります。このドラマやっぱり宮廷物なんでは (^_^;)

姜王后は最終的に東伯侯を破滅に追いやろうとする妲己の意思を阻むため、そして愛児殷郊の身を守るため、自ら殷の天下を保つためと称して祭祀を執り行い、天神に我が身を犠牲として捧げるべく火の中に身を投じます。


さて、玉虚宮の思過崖に幽閉された楊戩は「オレを元の所に戻せ!」と訴え続け、元始天尊は「なら戻るがよい」と、割とあっさり楊戩を王宮に戻します。そしてこれまたあっさり申公豹にとっ捕まり、上の画像のごとく「黒天眼」を開眼させられ、闇落ちします。既定路線とはいえ、前回の妲己に引き続きまーた闇落ちかという気持ちが拭えません……

王宮で投獄されていた姜子牙は、軒轅剣というか伝説の剣(もとは蘇護の家に代々伝えられたものだった)を元始天尊から授けられ、楊戩を始末せよと命じられます。しかし彼を殺すに忍びない姜子牙は軒轅剣の力で「黒天眼」の妖気を吸い取った後、自らの魂魄を犠牲にして楊戩の命を救います。


「老不死的」だったはずの夫の死をいつまで経っても受け入れられない馬氏…… 

元始天尊は元凶の申公豹の力を奪って破門とする一方で姜子牙の魂魄を集めて復活させ、弟子一同に「封神大計」の始動を宣言させます。元始天尊の力で下界に戻った姜子牙ですが、三魂七魄のうちまだ一魂一魄が足りないので、自分では喋ることも動くこともかないません。


一方、紂王は四大諸侯らを姜王后の弔問に招くことにし、後の文王こと西伯侯姫昌も留守を嫡子の伯邑考や散宜生らに託して西岐を出立というあたりで次回へ。序盤で顔見せ程度に登場していましたが、ようやく西伯侯が本格的に登場ということになるようです。ここまで長かった……

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