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『大軍師司馬懿之虎嘯龍吟』その2

2017年12月23日 | 中国歴史ドラマ
『大軍師司馬懿之虎嘯龍吟』第7~12話まで見ました。

超速で新城に駆けつけ孟達側を降伏させた司馬懿でしたが、実は孟達の謀反自体が司馬懿を北伐の進軍ルートから引き離そうとする孔明の罠でありました。孔明はその隙を突いて順調に天水等三郡を降し、長安を窺います。


ということで姜維が蜀に投降しましたw

そして街亭の守りを馬謖と王平に任せようとしますが、何となく不安で自分のもとから陣を去ろうとする彼を何度も呼び止める孔明ですが、そんなに心配なら他のやつに任せろよと (^_^;) で、案の定というかもちろんというか高台に駐屯して張郃と、急ぎ駆けつけた司馬懿によって街亭を落とされることに……

更に西城へと進軍し、孔明を虜にしようとする張郃&司馬懿ですが、ここで「空城の計」のエピソードが展開されます。城に兵はほとんどいないと喝破した司馬懿ですが、城内に攻め入ろうとすると、なぜか周辺が司馬懿と孔明二人だけの異次元空間となり、二人による対話モードへ。司馬懿が孔明に斬りかかろうとすると、孔明から「鳥尽きて弓蔵せらる」、つまりあんまり手柄を立てすぎると用済みということで曹叡に粛清されてしまうぞと耳打ちされ、攻撃を一瞬ためらいます。

司馬懿が「ええい、我が身がなんぼのものよ、我が魏国のためだ!」と振り切ろうとすると、「じゃあ君の子供たちはどうなるの?」と再度耳打ちされ、「ああ…」と戦意を失います。この人たち何やってるんでしょうかw で、孔明が老年の司馬懿に変化してペットの亀を撫でさすりつつ何か哲学的な語りをし始めたりしておかしな雰囲気となり、現実に戻った司馬懿は撤退を命じます。


そして別に泣いてない孔明の命により処刑されてしまう馬謖。処刑執行の直後に劉禅から赦免の命令が届きますが、孔明は再度の北伐に向けて兵士の士気を下げないために、馬謖を処断する必要があったのです……


劉禅と言えば「ちょっとこれはないんじゃないか」と思うレベルのアホ顔なんですが、同じお気に入りの宦官に動かされやすい暗君体質でも、曹叡と比べるとずっと安心感がありますこのドラマの劉禅はアホでも「悪い人じゃない」「何だかんだと孔明を慕っている」という雰囲気が伝わってきて非常に良いです。

その曹叡、天水等の陥落を受け長安へと赴いておりましたが、親征中に都洛陽で自分の死亡説が流れ、郭太后が曹植を擁立しようとしたという噂を信じ、側近の宦官辟邪に彼女を審問させます。長安では割と英明なところを見せていたなと思ったらこれです…… 

郭太后が妻張春華の妹分ということもあり、司馬懿は曹真に雍州・涼州の兵権を引き渡すのと引き替えに、陳群も含めて三大輔臣揃い踏みで曹叡を諫め、郭太后の釈放を勝ち取ります。自分の意のままにならなかったことで、自室の上奏の竹簡を「くそっ、くそっ!」と斬りつけまくる曹叡…… 一方、蜀では群臣が孔明の男児誕生を祝っておりました。「こんな魏王朝は嫌だ」を地で行くギスギスっぷりと蜀側のほんわかぶりの対比がヤバいw

中央を去って宛城の守備につくことになった司馬懿ですが、孔明に「宛城に着任しましたんでヨロシクニキーw」と、暗に曹真が兵権を握っている間に北伐をしろとけしかけます。で、司馬懿は北伐を阻むため、副都督として出征を命じられるのですが、「これで勝っても手柄は大都督曹真のもの。負けたら責任はこっちに押っ付けられると。やってらんね」とばかりに、雨天を理由にのろのろと進軍。到着の遅れを理由に曹真の命で杖刑を受けることになります。そして司馬懿が軍議に口を出せないと見るや、孔明は姜維に偽装投降を仕掛けさせ、魏軍を罠に掛けてまんまと陳倉を落とすといったあたりで次回へ。

第二部に入り戦争の場面が増えてきた本作ですが、第一部と変わらぬ面白さを保っています。

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