博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『雪山飛狐』その4

2007年07月24日 | 武侠ドラマ
『雪山飛狐』第16~22話まで見ました。

この辺りは『飛狐外伝』の、胡斐が目を潰された苗人鳳を治してもらうために毒手薬王を捜しに行くエピソードを下敷きにしていますが、程霊素の姉弟子の薛萼が独身のままで、鉄花会(紅花会)の四当家・文泰来に惚れているという設定になっていたり、袁紫衣・程霊素と子役若蘭の三大ヒロインが一堂に会したり、袁紫衣が福康安に惚れられて攫われたりと、オリジナル設定&エピソードがてんこ盛りです。特に苗若蘭が程霊素には何かと楯突くくせに、袁紫衣には愛想がいいのがおかしいです(^^;)

ここまでシリアスにストーリーが展開してきましたが、そろそろ頭にお花を咲かせた人とか顔が緑色に染まった人が見たいぞと思っていたら、ここに来てお約束のお笑い演出が二つ出て来ました。一つは苗若蘭が毒の後遺症でタラコくちびるになってしまうシーンで、もう一つは福康安が催淫剤を袁紫衣に嗅がせようとして、うっかり彼女を助けようとした胡斐が嗅いでしまうシーンです。

しかし若蘭のタラコくちびるは口の周りを少し大きくして赤い色を付けただけで何だか遠慮がちですし、催淫剤を嗅いだ胡斐も、一晩の間に女性を抱かないと死んでしまうが、そのために袁紫衣の貞操を犠牲にするわけにはいかないと、何だか悲壮感さえ漂っていて笑えません(^^;) このドラマ、やっぱり根本的なところでお笑いを拒否しているようです……

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