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博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『太王四神記』第6話

2008年01月15日 | 韓国歴史ドラマ
談徳を廃し、チュシンの星のもとに産まれたヨン・ホゲを太子にと要求する貴族たちに対し、「実は17年前にチュシンの星のもとに産まれたのはヨン・ホゲではなく談徳なのだ!で、談徳こそが真命の主となるべき人物なのだ!」と衝撃の事実を明かす故国壌王。親子二代に渡って難儀な出生の秘密を抱えているんですな……

ヨン・ホゲは最大のアイデンティティを否定されてショックを受けるかと思いきや、父親に対して「えっ、チュシンの星なんて伝説をホントに信じてたんですか?んなもん、どの星のもとに産まれようと王位なんて奪ったもんがちですよ!」と意外と平静です。

しかしチュシンの王を示す宝石「朱雀の心臓」がヨン・ホゲに反応したりと、談徳とヨン・ホゲのどちらがチュシンの王なのかいまひとつ分からないままであります。明日にでも王位を談徳に譲り渡すと言い張る故国襄王に対し、ヨン家側は火天会を味方につけて何やら画策しているようですが……

あと、今回もちらっと火天会の忍者部隊が登場してました(^^;)
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『大敦煌』第7話

2008年01月13日 | 中国歴史ドラマ
梅朶公主の思いに気付きながらも敢えて彼女との婚姻を拒む方天佑。敦煌を手に入れるべく、果敢に行動に出る李元昊。そして対西夏同盟を提唱するも諸国に受け入れられず、追い詰められる曹順徳。

第7話まで来てやっとこさ物語が動き出した感じです。終盤でかつて曹順徳の父が敵の襲撃を受けた時に経典を穴蔵に隠したという話が語られましたが、これが上部の結末の伏線になっていくんでしょうね。

それにしてもこのドラマ、旺栄の見せ場が少なくなると途端に普通の歴史ドラマっぽい雰囲気になるんですなあ(^^;)
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『地中海世界を彩った人たち』

2008年01月12日 | 世界史書籍
柳沼重剛『地中海世界を彩った人たち 古典にみる人物像』(岩波現代文庫、2007年11月)

オデュッセウス、ソクラテス、アレクサンドロス、ハンニバル、ネロなど、古代ギリシア・ローマの神話・歴史上の人物について解説したものですが、元々NHKラジオの放送テキストとして書かれたものということで、随分語り口がやわらかくなっています。また、それぞれの人物の事績を紹介するのみにとどまらず、その人物に関する記述のある古典や概説書のすぐれた案内書ともなっています。

著者は文学畑の人ということで、同じ題材を扱っていても塩野七生氏の著書なんかとは随分と読後感が違っています。ローマのことは『ローマ人の物語』でもう充分だと思っている人も、また新しい発見があるはずです。
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『浣花洗剣録』その1

2008年01月10日 | 武侠ドラマ
『大人物』、『楚留香伝奇』など、ここんところ立て続けに古龍ドラマがリリースされていますが、その中でニコラス・ツェーが日本武士を演じているというのに惹かれて『浣花洗剣録』を見てみることに。

今回は全40話中第1~2話まで鑑賞しました。

「関外飛鷹」霍飛騰は駆け落ちした妻の白艶燭と暮らしつつ、春秋時代より伝世する九つの名剣を探し求めていた。そんなある日、妻の父で山東武林盟主の白三空の陰謀によって彼は妻と引き離され、また彼の持つ干将・莫邪の名剣を狙う蓬莱の剣客に勝負を挑まれる。霍飛騰は蓬莱の剣客の秘剣「燕返し」によってあえなく敗死しますが、この剣客こそ、かの有名な佐々木小次郎でありました!(注)

佐々木小次郎は干将・莫邪と、まだ赤子であった霍飛騰の息子、すなわち本編の主人公である呼延大臧(注)を引き取って蓬莱に戻る。大臧は出生について何も知らされないまま剣客として成長しますが、師の佐々木小次郎が「にてんいちりゅう」の(ママ。蓬莱人は平仮名しか使わないということになっているようです……)宮本武蔵(注)に敗死したのを機に、師の遺志を継いで九つの名剣を探し求めるべく、師の形見の長光剣(これが「物干し竿」にあたるらしい)を手に中原へと向かったのであった。



武侠版巌流島の決闘の図。海面が何やら爆発しております(^^;)


一方、大臧の母親の艶燭はその後侯淵と再婚し、方宝玉という男児を儲けますが、霍飛騰との別離が父の陰謀によるものだったと知ると絶望のあまり断崖絶壁から飛び降りて自殺。この時に侯淵もともに死んでしまいます。物語のもう1人の主人公宝玉は祖父白三空の手によって育てられますが、その祖父も中原にやって来た大臧により、何だかよく分からないままに殺されてしまい、彼は大臧を異父兄と知らずに祖父の仇として付け狙うことに……

ということでのっけから期待通りにハードかつハチャメチャな展開です(^^;) 久々に武侠ドラマでワクワクしてきました!これは先を見るのが楽しみですねえ。

(注)佐々木小次郎・宮本武蔵は本当はそれぞれ公孫梁・曹丘達俊という名前なのですが、あらすじサイトなどでは「左佐木」・「宮本武蔵」という表記になっており、またこの二人を意識したキャラであることが明白なため、(あと、そうしておいた方が断然面白いため、)この名前を採用することにしました。また呼延大臧は同様に公式サイト・あらすじサイトでは「山野大蔵」と表記されています。当初はこのネーミングを予定していたものの、何らかの事情で変更になったものと思われますが、はっきりしたことはわかりません……

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「出土資料研究の最前線へ発信する」

2008年01月09日 | 学術
『東方』323号掲載の池田知久氏へのインタビュー「出土資料研究の最前線へ発信する -東方書店刊『馬王堆出土文献訳注叢書』をめぐって」を読みましたが、日本と中国での研究スタイルの違いなどをごく簡単にわかりやすくまとめていますね。

特に興味深いのは、出土資料の増加に伴って中国で文献批判を軽んじる「信古」の風潮が支配的になったと述べている部分です。ただ、氏によると近年それに対する反省がなされるようになってきたとのこと。このインタビューでは具体例が挙げられていませんが、例えば昨年発表された林澐「真該走出疑古時代嗎? -対当前中国古典学取向的看法」(『史学集刊』2007年第3期、吉林大学)なんかがそれに該当するのでしょうか。

この林氏の論文では、現在の研究状況が文献資料中の古史に関する記述を無批判に信用する「信古」に片寄りすぎているという前提のもとで、馬王堆帛書など出土資料の相次ぐ発見により顧みられなくなった「疑古」的な手法を再評価し、古史研究においては文献資料の記述内容に対して厳格な審査を経たうえで史料として用いなければならないと主張しています。

論文のタイトルはこの分野の大家である李学勤氏の書『走出疑古時代』をふまえたもので、著者の林氏は甲骨学・東北考古の碩学です。若手の研究者ではなく老大家がこのような提言をしている点が注目されます。
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『倚天屠龍記』文庫版

2008年01月08日 | 小説
『倚天屠龍記』の文庫版1~2巻をゲット。ハードカバー版の時も思いましたけど、かなり分厚くなってますねえ。先月まで出てた『笑傲江湖』の文庫版と見比べても相当分厚いです。

それと今月は古龍『絶代双驕』の邦訳『マーベラス・ツインズ』の刊行も始まるわけですが、この邦題と表紙イラスト(NECO「武侠ドラマ23」お知らせBlog参照)を目にすると、猛烈にイヤな予感がしてきます……
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『太王四神記』第5話

2008年01月07日 | 韓国歴史ドラマ
新年一回目の放映です。

撃鞠(キョック。朝鮮版のポロという説明でいいんでしょうか。騎馬で行う球技です。)の大会で優勝して、国民のみんなのアイドルになって、それで談徳に替わって次期国王の座をゲットするんだ!と色々必死のヨン・ホゲ。

しかし撃鞠の大会で優勝することがどうして次期国王の座につながるのか今ひとつ得心がいきません。例えばコロッセウムの剣闘技大会で優勝した剣闘士が次期ローマ皇帝に選ばれるかというと、そうではないわけで…… それに相手チームのメンバーを痛めつけたりとあれだけこれ見よがしに反則行為をしておいて、大会で優勝したところで国民のアイドルになれるのかと(^^;)

で、反則行為で負傷して人数が足らなくなったヨン・ホゲのライバルチームに談徳とスジニが加勢するという展開になっていくわけですが。

このドラマ、それなりに楽しく鑑賞でき、かつツッコミ所も多いという、ある意味理想的な作品なんじゃないかという気がしてきました(^^;)
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『臥薪嘗胆』その6(完)

2008年01月06日 | 中国歴史ドラマ
『臥薪嘗胆』第35~最終第41話まで見ました。

越から捧げられた美女西施と鄭旦に溺れる夫差。伍子胥は相変わらず越に用心しろと夫差に諫言し続けますが、夫差の怒りを買ってとうとう自殺に追い込まれるハメに……



上の画像は雷鳴が轟く中伍子胥が夫差から与えられた剣で自決する場面ですが、ここだけ切り取ってみるとまるで白のガンダルフみたいですね(^^;) 「わしが死んだら、呉が越に滅ぼされるのが見えるように目玉を刳り抜いて門に架けるのじゃ!」というお馴染みのセリフも出て来ます。

そう言えばこのドラマで伍子胥がこれ見よがしに白髪になっているのは、ひょっとして彼が楚から逃亡する時に苦悩のあまり一晩で白髪になったという話に基づいているのでしょうか。

その合間に越では呉を打ち破るべく着々と準備を進めます。夫差が呉軍の主力を率いて黄池の会盟に赴いた隙を突き、句践自ら呉へと進軍。急報を聞いた夫差は諸侯との会盟もそこそこに呉へと引き揚げますが、時既に遅く、呉の王城は越によって陥落したのでありました。

夫差は王宮に籠もって自決しようとしますが、その時、どこからともなく死んだはずの伍子胥が自分を責める声が…… それは果たして伍子胥の亡霊が発したものなのか、それとも夫差自身の幻覚のなせる業なのか?夫差は伍子胥の批難に発憤し、思い切って自ら句践に降伏することにしますが……

【総括】

というわけでやっとこさ完結です。

このドラマはBGMにクラシックを使ってみたりして雰囲気だけは高級感にあふれているのですが、正直なところ肝心の話の中身が退屈そのもので、かといってこれまで触れたように時代考証が凝っているわけでもなく、途中で何度か見るのをやめようかと思いました(^^;) そこを我慢して何とか最後まで見る気にさせたのは、ひとえに主役の陳道明と胡軍、そして数々の愛すべき爺たちといった男優陣の魅力に負うところが大きいです。

ここ1~2年ぐらいで中華圏で放映された呉越物のうち、陳坤主演『争覇伝奇』はマクザムから日本語版DVDがリリースされ、陳宝国主演『越王句践』も日本のテレビ局が放映権を取得したとのこと。で、この作品だけ何で買い手がつかないんかなあと思ってたのですが、全編通してみてその理由が何となくわかりました……
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『ヴィクトリア女王』

2008年01月05日 | 世界史書籍
君塚直隆『ヴィクトリア女王 大英帝国の”戦う女王”』(中公新書、2007年10月)

近現代のイギリス国王と言えば、「君臨すれども統治せず」の言葉で表されるように国家の象徴としてのみ存在し、政治にはほとんどタッチしなかったというイメージがありましたが、本書ではそのようなイメージを180度覆す女王像を描き出しています。

そもそもヴィクトリアが18歳で即位した当時のイギリスは、プロイセンなどがイギリスに替わる工業国として台頭しつつあり、経済が急速に悪化していた時代でした。

そういった状況の中、当初は夫のアルバート公やメルバーンといった政治家の手助けを得て、そして夫が亡くなりメルバーンらが引退した後は自分の力のみで、自分の構想する政策に合う総理や大臣を据えるべく閣僚人事に積極的に介入。特に外交の分野では王室同士の血のつながりを基本とした王室外交を主導し(多くの子宝に恵まれたお陰でヨーロッパ中の王室で彼女の血縁者が数多く誕生しました。例えばドイツ皇帝ヴィルヘルム2世と、ロシア皇帝ニコライ2世の皇后アレクサンドラは彼女の孫です)、戦争を嫌がる閣僚の尻を叩いて「大英帝国」の拡大に邁進するなど、「戦う女王」の名にふさわしい活躍ぶりを見せます。

1850年代から60年代かけては国内でも政党政治が混迷し、また選挙法改正で有権者が急増したことにより、それまでの貴族政治に近い状態から大衆民主政治に移行しつつあった激動の時期でありました。こうした状況をふまえ、時に女王は保守党・自由党に続く第三党の樹立を促したりと(結局実現はしませんでしたが)、二大政党制に否定的な態度を取っているのは現代の視点からすると興味深いところです。

ヴィクトリア女王が亡くなったのは、ちょうど20世紀が始まった1901年。この後彼女の後継者たちが二つの世界大戦を挟んだ20世紀のイギリスの政治にどのように、あるいはどの程度関わったのかも気になるところです。
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『臥薪嘗胆』その5

2008年01月03日 | 中国歴史ドラマ
『臥薪嘗胆』第28~34話まで見ました。

息子が殺されてもなお韜晦を決め込む句践。夫差が病気になったと聞くや、その糞便を舐めて症状を診察。「お喜び下さい!あなた様の尿からは穀物の味がしておりましたので、食べ物はちゃんと消化されております。ご病気はほどなくお治りになるのではないかと!」と目を輝かせて報告しますが、さすがに夫差も引き気味です(^^;)

しかしそれでも句践を疑う伍子胥。句践の妻の雅魚を晋の使者にと偽って床をともにさせ、句践の反応を窺う一方で、翌朝その晋の使者に「昨日あんたと寝た女は実は越の王后なのじゃ。このことを内外にバラされたくなかったら、我が呉に有利な内容で盟約に署名するのじゃ!」と、美人局に利用します。これぞ一石二鳥と伍子胥はほくそ笑んでますけど、ハタから見てたらあんた最低だよ!

その後、絶望した越の家臣に句践が暗殺されかけたり、夫差が句践の帰国を許そうとして伍子胥が自分の党派と宮殿前で座り込みをしたりと色々ありますが、夫差は句践一行の帰国を決定。句践が呉に降伏してから既に三年の月日が経っておりました。

帰国後の句践は心を入れ替えて三年間民の労役や賦税を免除する一方で、民が句践のために差し出した苦胆を喜んで受け取り、また厩舎を宮殿替わりにして薪を敷き詰めた床で寝起きすることにします。ここでタイトルの「臥薪嘗胆」の故事が出て来るわけですね。下の写真は句践が臥薪した床です。



しかし夫差は句践と范盠の仲を裂くために、范盠の婚約者であると承知の上で西施を呉に差し出すよう句践に命じます。范盠が嘆き悲しむ中、西施は呉に送られることとなり……
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