土日シリーズで、土曜日に書く、データベースからWebや本、雑誌などを自動生成するDB編集の考え方です。
前回は、自動生成の出力についてでした。
今回は、入力についてです。
■入力内容
自動編集する場合というか、手動でも、雑誌でもWebでも、とにかく編集するときに必要なものは、こんなかんじ
1.文章、写真、図などの素材
2.小組みデータ
3.レイアウトデータ
4.環境によって必要なもの
フォント(外字フォント含む)、PPDファイル、
組版規則(禁則、2分4分の文字指定)など。。。
ただし、4の環境については、環境は整っているという前提で、注意点だけを、他の話の中でするにとどめ、1~3について説明します。
■素材
文章、写真、絵、すなわち、
・文字データ
・画像データ(図をドットで表したもの)
・線画データ(図を線で表したもの)
があります。
文章に関しては、
文章そのままのものと、
文章を。で改行して「いない」もの
。のあと、改行し1文字下がっているもの
強調するところをタグで書いてある場合、
があります。ちなみに、。のあと1文字下がっていないし、改行しないものは、新聞記事などにあります(一見すると不便なんだけど、実は、後の工程で、字下げ指示のタグをいれるとき、スペースを切らないですむ分便利だったりすることもある。ちなみに、台湾のほうの原稿では、字下げ2文字っていうのがあるみたい)
なお、タグが入っていない場合、外字の部分をどう表現してあるかが問題です。
(あらかじめ決めておき、自動編集のときに、DTP用に置き換えるか、あらかじめDTPの外字表現にしておいてもらう)
なお、丸付き数字は、ふつう20までしかありませんが、あれは、合成文字か、外字で作ります。
画像データはJPEG、またはTIFFできます(EPSもあり得るかも?)。
DTP操作用のサムネイルと出力用のものが1つのファイルの中に入った状態でくる。。かな、いまは。。
Webじゃない限り、PNGは、ありえないです(^^)
逆にWebに使う場合TIFFはないので、ニュートラルな入力というとJPEGになっちゃうんだけど、JPEGもなあ。。どのくらい劣化させるかの話があるからなあ。。
ま、その場で適当にあったフォーマットを考えます。
線画データはEPSかな。。もしくはイラレのaiとか。。
なお、会社のロゴは線画の場合もありますが、外字のケースもあります。
この場合、外字の文字幅が異常に長くなります。このことがDTP上問題起こらないか(適切な文字置きになるか)は、自動変換前に確認する必要があります。
■レイアウトデータ
素材をレイアウトしていくわけですが、直接レイアウトするというよりかは、
・ある意味的なまとまり=小組みを作り、
・小組みに素材を配置して
・その小組みをレイアウト上、どこにおくかという情報を書いておいて
それにもとづいて、小組みをレイアウトするという手法をとります。
このとき、「その小組みをレイアウト上、どこにおくかという情報」がレイアウトデータとなります。
DTPソフトをつかって、レイアウティングしてもらい、それをテキストで書き出すというような場合もあるし、あらかじめ決まった方法でテキストで作っておくなんていう場合もあります。
なお、レイアウトは条件によって変わる(この小組みがきたら、2段抜きとか)ようにしておく場合もあります。
■小組みデータ
上の説明にある「小組みに素材を配置して」に対して、どのように素材を小組み内のある位置に置くかという指示を書いたものです。
なお、文字の組版規則(禁則文字や、分離禁止文字、文字置きの際の2分アキ、4分アキの規定、追い込み順序など)などは、DTPのほうにあらかじめ読み込ませておき、自動編集のほうでは、そーいう細かい処理をさせないほうが、よいのですが、どーしてもやんないといけない場合は、そーいうデータも作っておくことになります。
ただし、外字に関しては、なんらかの対処をしないといけないことも多い(外字コードを書き出すとか)
まあ、これらの指示は独自フォーマットで書くことになるかなあ。。
■注意点
フォントに関して、自動編集を行う場合と出力先が違うOSのときに注意。
DTPに書き出すのであれば、対応できるけど、そうでなくって、
自動編集をWindows上で行い、ゲラをPS出力して
それをMacに持っていき、そのWindowsのPSファイルを。。。
なんていう場合、Windowsのフォント名で書き出すと。。。っていうことがある。
また、もっと単純ミスで、そもそもフォントがない!(埋め込みにもしてない)っていうこともある。
また、逆に埋め込みの場合、古い出力機で問題が。。もうさすがにおきねーか。
昔はWindowsで埋め込みでRIPかかんなかったり、埋め込まないと文字化けしたりした。
あと、OLEを使っている場合、OLEの部分をEPSにして、RIPかけると荒画像で出てしまうなんていうことが昔はあった気がした。。いまもかしら?
てなかんじで、入力と出力を書いたので、今度は肝心の中身の処理について書いていきたいと思います。