前に書いた、「はじめに画面ありき」の開発方法論に、世の中変わってる?、もうちょっと書かないと誤解されそうなので、補足してみる。
■YAHOOのセッションの話
まず、そこに書いた、YAHOOのセッションで紹介された話は、
Jesse James Garrett(ジェシー・ジェームス ギャレット)の、
『ウェブ戦略としての「ユーザーエクスペリエンス」―5つの段階で考えるユーザー中心デザイン』
で出てくる話みたいですね。
はじめの5つの部分、
戦略(Strategy)
要件(Scope)
構造(Structure)
骨格(Skelton)
表面(Surface)
を、5 Planes Modelというらしい。
で、開発が従来と違い、HTML5なんかで、デザイン性が強くなってくると、デザイナーさん中心というか、画面中心の開発に一般の開発も引きずられていくようになると思います。
ってことで、従来の開発方法論とYAHOO(のセッションで言っていた)開発方法論を比較して、開発方法論を再構築してみる必要がありそうです。
■従来の開発方法との比較
従来の開発方法論は、
要件定義→外部設計→詳細設計→プログラミング→テスト
という具合に流れていく。
それを、上記の5 Planes Modelに照らし合わせて考えると、
戦略:いわゆる超上流
要件:要件定義の機能要件
構造:要件定義の非機能要求
+外部設計の構造(フレームワーク)設計
骨格:外部設計の画面定義(主に画面遷移)
表面:外部設計の画面定義(主にレイアウト定義)
ということになります。
ってことで、従来の開発方法論の中に、5 Planes Modelは含まれるので、
単なる従来開発の画面部分だけを切り出した開発といえそうなのですが・・・
■従来開発を、「はじめに画面ありき」で考えたほうがいい?
逆に見ると、この5 Planes Modelを中心に、開発を眺めることもできるわけです。
つまり、Webデザインは、5 Planes Modelで、システム開発は、それにデータ部分の開発を拡張したものだと・・・
つまりですね、今までは、
開発が中心→画面開発は、その一部の添え物
だったのが、Webが中心、それの拡張としてのシステム設計っていう世の中になると、
画面開発ありき→システム開発は、それの拡張
っていう考え方になってくるかもしれない、いや、そうなりつつあるのかな?
というのが、いいたかったことです。