自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

ナンテンの不思議!

2005-11-04 21:23:03 | Weblog
今日、仕事の関係でお赤飯を作るお手伝いをした。
お赤飯はお祝い事をするとき向こう3軒両隣、共同でよく作られていた縁起物だ。
ご飯に小豆を入れて赤くなったお赤飯にちょこんとこの葉が2、3枚のっている。
南天の葉をのせることでご近所に配る時の食べて安全ですの表示だそうだ。
誰が見つけたのかナンテンの葉は腐敗を防止する昔からの知恵だそうだ。
この伝承を今風に解析すると、
南天の葉には
ナンジニンと言う成分があり、熱いご飯の上に葉を乗せて蓋をすると、
熱と水分とその成分がからみ、わずかだがチアン水素と言う猛毒を作り、
そのチアン水素が腐敗を阻む。理にかなっていたのである。

毎度ばかばかしいお笑いの薬効だが
南天の幹で作った爪楊枝は2日酔いに効くらしい。
乾燥した実(10g以下)を煎じて1日3回に分けて飲むと喉や風邪薬となる。
子供の百日咳には上記の半分量で飲むと良い。
実を煎じて飲む時量を誤るな。毒気に当る。
魚を煮るとき葉を入れると長持ちがする。
さて、こんな南天だが
種類は
笹葉南天、白実南天、薄紫色をしたフジ南天、橙色のウルミ南天、
おたふく南天、ヒイラギ南天、見たことは無いが東京南天もあるそうだ。
難を転じるから付けられた名前「南天」
11月が来ればお正月まで後2ヶ月弱、
南天の実もこれからどんどん赤く(白く)なって我々を楽しませてくれるだろう。