自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

ホタルを総括

2006-06-28 16:42:31 | Weblog
27日の夜あれだけの雨のあとなのに30匹近くが光っている。
さすがに源氏ボタルは見えない。
6月末まで光る可能性はあるがホタルの活動は本日で幕をおろすことに決めた。
楽しく活動できたが区切りとして総括をしておきたい。
飛ぶ数
   前年対比20%減 源氏ボタルの数の減少が多い 平家ボタルは倍になる。
場所
   砂留の最下流で前年の1/10まで減った
   新しく平家ボタルは6番砂留の近くで大幅に増えた
問題点
   ①お母さんが連れてきた小学生らしい子供が網でホタルを取っていた
   ②18日新聞に掲載された事も含め車が多くライトがひっきり無しに
    川面を照らしたのでホタルは当日と翌日はほとんど飛ばなかった。
    20日は多く乱舞が見られた。
   ③9月10月と3月4月に子供連れがホタル発生地でめだかを追い川を
    走り回った
知識 ①源氏ボタルの乱舞は8時30分頃から10分程度で、乱舞が始まり
    数分後には全ての蛍が同調して2秒に1回光っていたのはいとをかし。
   ②平家ボタルが大量に発生した場所は生息環境は悪いが、民生委員の
    池田さんがカワニナの放流を続けたのが功を奏したと思う。(感謝)
   ③源氏と平家ボタルの違い。大きさと赤い眼の周りの模様の違い
    源氏(上)は黒い縦線に横線が入り十字架のような模様があるが平家にはない。
    (拡大すればわかるのですがこれでは分かりにくいです)



 
   
評判 ①いつの間にかホタルの説明をしてくれる人が増え、
    最後には5人にもなり説明を受けて喜んだ人は多かった。
 


幕を下ろす前に私の好きな清少納言の枕草子の1節を紹介させていただく。
「夏は夜。月のころはさらなり、やみもなほ、ほたるの多く飛びちがひたる。
また、ひとつふたつなど、ほのかにうちひかりて行くもをかし」



清少納言を紹介したら源氏物語の紫式部を紹介しないと片手落ちになるので
紫式部の花に変えて源氏ボタルの名前の元と言われる光源氏を加えて紹介した。
このようにほたるは平安の時代から日本人の心に刻まれているのであるから自然の復活をはかり、ほたるを飛ばそうと今後も努力していきます。
「堂々川ホタル恋物語」はここでお開きとします。