自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

少し専門的ですが

2007-05-10 15:21:13 | Weblog
 温暖化
異常気象は当たり前になってきているが、これから梅雨や台風シーズンに入る。
今日はこれらが起こす水の怖さ、土石流について考えてみよう。
 一見平和に流れている堂々川ですが、誰かに良く似た暴れる要素をもっている。







生き物も日本赤蛙、コオニヤンマの幼虫がいる。
カエルとトンボ乗っている石は花崗岩で、通常「みかげ石」と呼ばれる。
川の石崖や敷石になっているものはよく見る。
この花崗岩は石英、長石、雲母、砂鉄などで構成されており非常に風化されやすい。
風化すると「まさ土」になる。風化して石と砂になっている。
このまさ土に雨水がしみこむとすぐに周りが崩れる。



長雨や雨量が多くなると土が崩れて岩石と共に川に流れ込み、ダムのように水を堰き止める。
が限度を越えると決壊して石と水と砂が同時に周囲の石等を巻き込み土石流となる。
堂々川も1673年梅雨の長雨の時に台風が襲い、池の決壊や土石流が暴れ63人の尊い犠牲者を出した。





この土石流を防ぐのが砂防=砂留であり、堂々川には日本最大規模の大きさ、江戸時代のものが現存しているだけでも11基あり、そのうち8基は日本有形文化財に昨年登録されている。
以下は古い時代に決壊した鳶ケ迫池の堤防が砂留になっている。(一番上の砂留のみ)



ちなみに昭和20年9月18日の枕崎台風で長老ヶ塚池が決壊したが
砂留のおかげで、鶏数羽の被害で済んだようだ。



私達堂々川ホタル同好会はホタルを沢山飛ばしたい、砂留を守りたいと
ホタルンと一緒に清掃活動、草などを刈り取って頑張っています。
お願いしますゴミは捨てないでくださいね。
捨てる紙あれば疲労神ありでは少し困るのであります。