自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

新鬼伝説「ゴントハチ」

2017-01-03 21:38:30 | Weblog
昨年10月9日に「全国砂留シンポジウム」を開催したことはすでに10月13日にUP済みである。
その鬼伝説の発症の地へ元旦でお天気も良いので訪ねた。
そこには初日の出を見た人が2組残っていた。

話は変わって
昨年のシンポジウムは堂々川の登録有形文化財の砂留を世に出し、地域に安心安全を提供している
文化財を知ってもらい、守って貰う人の発掘で開催したものであるが想像通り地域は無反応な気がした。
その話はさておいて、このシンポは一部、二部、三部構成で、一部は国会議員、県会議員、福山市のセレモニー
二部では民話「ごんとはち」のDVD放映と小学生の堂々川の事例発表。
この民話が砂留に関しての歴史を10分にまとめたもので、1000枚作り現在販売中。


10分にまとめた紙芝居風で備後弁を
使った鬼の喧嘩などのドラマである


阿娜の湖と呼ばれた時代、つまり縄文・弥生時代以前に海進が止まり
広島県一の平野・・・神辺平野が現れ、日本武尊が熊襲征伐からの帰り
日本書紀が言う、悪ぶる神を退治した時からこの物語は始まり


悪い鬼は武尊の捉えられ古墳に封じ込められる


鬼の住んでいたと言う権現山


右端の山

対岸の八龍山


実はこの物語は江戸時代から御領(神辺町竹尋・御野)の住民が語り継いできた民話
調べてみたら[西備名区」なる江戸時代に書かれた歴史書がはじめのようである。
その後昭和に2回は登場人物や鬼が使ったツールが変わっている。
1994年神辺商工会青年部が作った全国鬼伝説サミットではゴントハチに犬と猿がついた物語になり、
投げ合ったものが大岩と栗さすがに商工会、井原線御領駅に大きな看板を立てている。


石を投げる

ゴンが投げた石の山、現八丈岩


その前身は未来社が掲載している日本の民話、これにはモロギ(ネズミサシ)と大岩の投げ合い
その前がノイバラ(ボテの木)と大岩
今回私が採用したのはボテと大岩の投げあい、
それと古墳に封じ込めて1000年後、江戸時代の土砂災害が多発し、一揆が起こった時代に
鬼達が反省して人間の前に現れ、恩返しに一晩で砂留を築くのである。




六番砂留

その基礎部
良く見ると古墳の石に見える



シンポジウムで放映


DVDは鬼が石を投げ合った証として現八丈岩山、(元八龍山又は大師山)の石群
八丈岩の足跡を見る。









思いもかけぬ暖かい元旦
皆様良いお正月を迎えられたことと思います。
本年も引き続いてよろしくお願いいたします。