自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

馬鹿になれる!茗荷

2005-10-11 20:07:33 | Weblog
紀貫之が土佐から京都までの50数日の旅を
「男もすなる日記といふものを女のわたしもしてみむとてするなり」
と書き始めた、かな文字日記は有名である。
それにしても12月21日~2月16日までと、とても考えられない日数である。
亡き児の面影を忘れたい。いや忘れたくないと思う親心がそうさせたらしいが。
勉強の途中、少し乱暴な言い方であったが
貫之さんに茗荷を食べさせてあげればいいのに!馬鹿になって忘れられるよ!
ウーン。この場に適正な言葉か考えさせられたが
忘れることは幸せなこともある。(忘却とは忘れ去ることなり)
 さて、その茗荷であるが、
タイミング良く我が家で今日花が咲いたのを発見したから紹介する。
ショウガ科の半日陰を好む多年草である。
御釈迦さんの弟子にみょうに物覚えの悪い男がいたことからや、
落語の八さんクマさん大家さんの世界で茗荷を食べたら
馬鹿になったと言う噺がありそこから出た言葉から
「茗荷を食べると馬鹿になる」が今も続いているとか。
しかし、辞書やその他で調べると
茗荷は冥加に通じる縁起の良い意味とか物忘れの妙薬、
谷中の茗荷は酒の肴に最高等とあるが
なんといっても「家紋」が有名。
何を申そう我が家の家紋は「抱き茗荷である」

いつもの薬効であるが
生の花は消化を助ける。
根を陰干しにして保管、凍傷になったら煎じた汁で洗うと良い。
食べ方であるが
汁の具、酢の物(ラッキヨ酢に漬けると綺麗な色を出すそうであるー未経験)
天麩羅、薬味として食べる。

長生きのハーブ 「セイジ」

2005-10-09 22:26:58 | Weblog
セイジと言うハーブには多くの品種がある。
薬用に、観賞用に、料理にどれも引く手あまたである。
コモンセージは昔、地中海沿岸地方では
「長生きをしたければ、庭にセイジを植えなさい」と言うことわざがあった。
昔の肉食の習慣が少なかった日本では関係ないことわざであるが
現在、肉食でスタイルが良くなった美男美女にはヨーロッパのことわざを教え
セイジを庭に植えるよう警鐘を鳴らしておく。
でないと長寿世界一の座を北欧辺りへ持っていかれる。

鑑賞用のチェリーセイジは開花期間が長く可愛いくてきれい、
しかも大気浄化能力やヒートアイランド現象を緩和する性質があることに
着目したトヨタ自動車が新種のチェリーセイジを開発して
来年3月から発売すると発表した。
ここにも大企業が参入してきた。
サントリーの青いバラもそろそろ市場に出るだろうから
1000億円と言われる園芸用花市場も
資本優先の商売へ突入するかと思うと悲しくもあり、
どんなものが出来るか期待感ももてる。
でも、自然を尋ねる人は自然からの薬効を貰うことで満足することにする。
コモンセイジの仲間は脂肪の多い食べ物の消化を助ける。
ハーブテーにすれば神経を安らげ、更年期障害の治療にもなる。
抗菌、抗酸化作用があるから癌の予防にもなる。
入浴剤としても神経を癒やすだけでなく、外傷の治療もしてくれる。


改革とステビア

2005-10-07 21:48:20 | Weblog
大化の改新無理仕事(645年)と無理して記憶したのは私だけだろうか。
この改新、当時は大変なことだったのだろう。(以前はお札の顔だった)
大化の改新から数えて、年号が平成までに157変わっているが
その間おりに触れ改革はあった。
今、小泉首相が行っている郵政民営化を頂点とした改革は
ずうーと後になって歴史はどのように反応するのだろうか。
 さて、最近南米からやってきた植物はアガリスクにしても、
ヤーコンにしても今日のテーマ「ステビア」も考えようでは
従来の生薬に比べて、含まれているものが違うようだから
改革を起こすのではではないか。いやすでに起こしている。
「ステビア」とは!
パラグアイからやってきた、キク科の多年草で
何と甘さは砂糖の300倍、カロリーは砂糖の1/90で
すでにノンシュガー、シュガーレス、と記載され
菓子、健康食品、医薬品業界にはなくてはならないものになっている。
薬効は
活性酸素を抑える抗酸化作用がお茶の数倍あり、
癌、その他各種の病気に効果がありそう。
O157病原菌やサルモネラ菌などの食中毒菌の殺菌に効果があり、
ヒスタミンに対して解毒効果があることから
胃潰瘍、アトピー性皮膚炎、花粉症、ぜんそく等のアレルギー症状にもよさそうだし、
日焼け、化粧かぶれ、シミ、そばかす、の改善例も多くなった。
これだけでなく植物の味の改善、果実の色艶が良くなったといわれる。
事実私は、ステビアの茎を小さく切断してすき込んだ土地にトマトを
植えたがそのトマト、例年なら病気に負けるが、今年は隆々と生育し、
昔食べていた味を感じた。
最後に種子で増やそうとしたが失敗ばかり、しかし株分け、さし芽は
かんたんOKうまくいった。

カマキリさん丈夫な赤ちゃんを産んでね!
そして、子孫末代まで改革の番人として頑張って!


マツタケと金木犀

2005-10-05 10:39:00 | Weblog
雨にうたれたモクセイが庭に香りを散らしている。
我が家には金木犀3本、ギンモクセイが6本あり
これらが毎年香り始めると、マツタケ初出荷が新聞に掲載される。
今年は、マツタケの記事が5日の朝刊だから数日遅い。
気温が高く、雨が少ないので、地温度が19℃以下になっていないらしい。
この温度、17℃が最適で生産最盛期となる。
例年の広島県は10月15日前後なのだが、
今年は遅れそうで不作の可能性も示唆されている。
昨年は36トン生産され日本では長野県についで2番目、
だから広島県の不作情報は中国、朝鮮産を約20%値上に動かせたのである。

モクセイ
キンモクセイ  花が黄色く芳香が強い
ギンモクセイ  花は白く上品でひかえめの芳香を持つ
ウスギモクセイ 花は両者の中間のようであるが見たことがない。
以上がモクセイの代表的な品種で
薬効は
花を陰干しにし、それにお湯を注いで飲むと歯痛に
35度のホワイトリカーに漬けて約1ヶ月で飲め、不眠、疲労回復に効果があり、美容に良い。

マツタケはほとんどの人が薬効を考えなくで、香りと価値を喜ぶ。
しかしビタミンDを椎茸の倍も含んでいるので
Dの不足している人はこれを理由高価なマツタケを食べるのもよいではないか!
(写真ークリック拡大ーは昔当地の庄屋さんの家、150年以上の樹齢のギンモクセイ)

秋なのに桜!

2005-10-03 21:32:46 | Weblog
「行く川の水はたえずして、しかも、もとの水にあらず、よどみに浮かぶうたかたも」
川面に浮かぶ浮き草も流れ止まれば消えるが定め、いつか漂うにおい水。
鎌倉時代の方丈記のはじめに現代を合わせてみたが
所詮、鴨長明と薬草のにわか先生ではレベルが違い、
我は自然を尋ねる方が良く似合う。
川の流れに沿って、10月桜が20本以上、7部咲きになった。
桜花がやさしく流れを見るとメダカ、アメンボが水面で遊び、
少し下の水中ではフナが泳いでいる。
鯉が川の底土を巻き上げてはいるが魚影は結構濃くて動きはすばやい。
10月の晴れた青空のもとで自然が遊んでいる。
この美しい気持ちを何時間持ち続けられようか。今の日本で!

桜は花も幹も美しいが薬効もたくさんある。
先ず薬効成分を覚えておこう。
クマリン サクラニン サクラネチン ケラシアニン アミダグリン

桜の花を塩漬けにしたものを桜漬けといい、
これを湯につけた桜湯は二日酔いに良く効く。
確か、結納の時二日酔いではないが飲んだ気がする。
まじめに
アマハダ(木のすぐ内側の皮)の煎じ液は
皮膚がはれたとき、水虫、かぶれ、蕁麻疹等の皮膚病に効果を示す。
煎じ液を飲むか、患部に塗る。
花や果実は薬酒にすると良い。
薬酒には
新陳代謝を促し、疲労回復を図り、胃腸を丈夫にする。
ぜんそくやたんを切り、風邪にも効果がある、
気持ちを落ち着かせ、安眠効果がある。
そして、美容にも良いと書いた本も多くある。
天はニ物を与えないと言うが、どうも桜は別らしい。
我はいま二階の女が気にかかつている(櫻)


 

2005-10-01 13:48:40 | Weblog
歩いて健康、見て観光、食べて薬効、柿の蔕(下手)。
今、観光農園(りんご、梨、ブドウ、栗、花類等多く)が各地で盛況である。
青空の下でもぎ取りして食べると
不思議にも、我が家の果実よりうまいのである。
甘い実があるかと思うと、渋いものもあるし、
生食できるのもあれば、干したり、渋抜きにするのもある。
どれも美味しく、薬効があるのが柿なのである。

柿について情報を集めてみたら結構面白い!
 隔年結果で何もしないと豊作と不作が交互におこるし、生理落果もある。
 種類が非常に豊富で黒い縁起物の柿まである。
 害虫が好きな木でアメリカシロヒトリは柿の葉を食べつくして裸にするし、
 カキノヘタムシは1匹で約15個の実を落下させる悪い虫だ。
 木の下へ行き葉に触るとイラガにさされて痛い思いをする。
 まだ青い小さな実を潰して水を足して発酵させた「柿渋」を昔は網や農機具の防腐薬としていた。 
食べ方
 甘がきは生食だが硬いものの皮をむいて食べたり、熟したものを食べる
 渋柿は干し柿にするときは干すやり方が地方により代わる。
 広島県の産地では、外ニコニコ(2個2個)中睦まじく(6つ)とくしに刺して干す縁起物もある。
 又渋抜きは焼酎、アルコール、炭酸ガス、ドライアイス等を使うと良い。
 柿の実を錬って錬り羊羹にしたり、お菓子の素材にしている。 
 
柿の薬効
 葉は乾かして刻みお茶がわりに飲むと熱さまし、血圧降下作用もある
 へたは煎じてしゃっくりがとまらない時飲む
 実は身体の熱を取るので酔い覚ましや2日酔いに効く
 種はおねしょに効くらしい

柿の葉をお茶代わりに飲むと健康になれると飲んでる人が多い。
又、柿の葉をお寿司にくるむと腐敗し難いと重宝されているのには、
ビタミンC、カロテン、カリウム、ビタミンE、M シブオール等を
含みそれぞれが効能が発揮をしているからだ。
     
最初に断っておいたが今日はうまくまとまらなかった。