自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

ホタルの上陸

2013-04-04 16:09:44 | Weblog
こっちから吹く風は東風といい、今時期では雨が降る確率が高い。
サクラの咲き具合を確認する為堂々川へ
統計を取り始めたここ5年間ではソメイヨシノが満開後に降る雨の夜に
ホタルの幼虫は上陸した。(これは堂々川の経験値であるから違う所もある)





堂々川1番砂留は満開ではないが下流は満開でわずかだが花びらが散る。
チチと鳴く声に近づけば
キセキレイが餌を探している。雨の前の食事か



それとも愛を語っているのか、セキレイ語はわからない。
普通に考えればチチハハになる2匹だが!



そうこうしているうちにポツリ、ポツリ春雨、濡れてもよいほどの雨量。
すぐ下のふかみ、昔はこのような所を瀬と呼んでいた。
砂留が出来はじめた1800年代以前は堂々川に100近い瀬があることから
この川は百瀬川と呼ばれていた。
その背の中に10ぴき弱の鮠が泳いでおり近づくと隠れる。
この隠れる術を「鮠の術」という。鮠い話作り話である。


はや


夜20時下流のサクラ満開の池の堤防脇を流れる川からホタルの幼虫が


光りながら上陸


幼虫はコンクリートで作る崖2.5mを登りきったものもいる。





登りきるとそこは道路
雨の夜9時過ぎでも車は通る。
交通事故にあう幼虫を保護するために道を這う幼虫を捕まえて
対岸の池の堤防へ運ぶ。


道路を這う幼虫


ホタルの幼虫は道路を渡るときも光りながら這う。



本日は初日で準備不足のためカメラが1台
撮影者の方は焦りながらレンズの取り換えをする。
本日夜23時までの3時間
上陸したホタルの幼虫62匹
内道路を渡り始めて対岸へ強制移動したもの15匹
内崖の途中から水へ落下した幼虫2匹

車の通過や雨の影響で上手い報告ができないのはお許し願うとして
忘れていた。
堂々川の本流はサクラがまだ満開ではないので
データ通り、上陸は確認できなかった。

自然の営み

2013-04-02 13:59:32 | Weblog
今外は雨、
サクラが8分咲きだから今夜あたりからホタルの幼虫が上陸するかもの期待が湧く。
昨年比10日も早いがホタルのシーズンが幕開きを迎える。


山でスミレが咲く


堂々川で今満開の桜は熱海寒櫻と江戸彼岸桜
 

この木のオーナーは手入れが違う
他の桜より花の付きが良い


山椒が葉を出してきたから筍はどうしているか掘ってみた。


今の所筍は不作見たい


いつもの年なら山椒が芽出ししたら猪が竹藪をほるが今年はそれが無い。
まだ早いのだろうか?
昨日もテングチョウ、キタキチョウが舞う。






黄色花で休む蝶は見つけにくい。


かくれんぼ


そこへカシラダカ(ホオジロ違いました)がやってきて
私だって見返えれば美人に見えるはずと首をかしげる。ご指導ありがとうございました。





ここなら彼岸花に毒があるから誰も襲わないと隠れる。

今年も絶滅危惧種Ⅱ類のカスミサンショウウオを見つけた。
瀬戸内型種で生息は福山市一円の山間部、特に神辺地区、沼隈地区
西では大崎上島町あたり、1980年代までは多くの個体数が生息していたが
最近はだんだん個体は減り、今後が危惧される。
(レッドデーターブックひろしま2011より)


卵発見 右上



幼生発見


昨年は大量の幼生を発見して保護、今回改訂されているが改定検討委員会の先生に
ご指導を受けて、産卵場所以外にも放流した。
今年は個体数を調査しているが少なく感じている。



卵がかなり発育して幼生になるにはそんなに時間はかからないようだ。
保護を急がないと!
でもよく考えると堂々川のホタルがすることだろうか。
デモをしてお役所から資金を貰えのアドバイスありがとう。
でも自前ででもですか。それも一人で!