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見えないものを見る 感じたことを写真と文章でつづる暮らしと自然のフォト日記

クマと もりと ひと

2008-04-09 20:04:08 | 自然

クマなど野生の動物は
凶暴で山で出会えば
命が奪われると思っていた・・が

クマは見かけと正反対で本来臆病 
99%ベジタリアンで肉食は1%
昆虫や沢がにを食べるだけで
人を襲う習性などまったくないという

日本熊森協会がある
そこの講演を聴いたI堀さんから
←この冊子をもらった それには

野生動物を保護することは自然を守ること 
自然が子供たちの未来を守る
と 言うようなことが書いてある

日本は杉やヒノキを植え過ぎたために野生動物が住む場所がなくなった
開発や人工林で落葉広葉樹がなくなり実の成る木がない
そのために野生動物が 里にまで出てきて農作物を喰い荒らしている
日本熊森協会は山を買い落広葉樹を植え野生動物の住む場所を作っているのだ

野生動物は植物のおかげで生きられれる 植物は動物のおかげで育つ
クマの通る大きなけもの道は森に風を引き込む
高い木の枝を折りながら木の実を食べるので 森に光を入れる
獣は土を耕し樹木の根っこの成長を助け フンをまんべんなくばらまいて肥料にしていく
鳥は実をついばんでは あっちこっちに種を落として 次の世代の芽生えを作る
虫は花粉を運んで受粉するなど 植物と動物は密接な共生関係になっている

クマが怖がられていたのは 熊の胆が高く売れるので 
捕獲する人間が一方的にクマを狂暴な加害者に仕立て上げただけのことだった

日本が豊かになったのは私たちの祖先が最近まで広葉樹の自然の森を残してくれていたから
広葉樹の大量の落ち葉をくぐって 森の中にしみこんだ雨水は 
何十年後かに滋養たっぷりな水となり 農作物を育て おいしい飲み水となった
海に流れて藻を作り漁場を作り 魚介類を増やしていった (以上冊子より抜粋)

そういえば焼津の漁師たちは大井川の奥地に毎年木を植えている
という話を聞いたことがある 
              
今から100年以上前に金原明善は荒れた山に杉やヒノキを植え 
天竜川の氾濫を防いだ そのために郷土の偉人として今も感謝されている
災害を防いだ金原明善は立派な人だが 
本来 杉やヒノキは2から3割程度が良いらしい 
戦後の拡大造林という国策で杉とヒノキの人工林を増やした
増やしすぎて手入れができない 大きくなった杉やヒノキの葉が茂り
森の地面に日はささない 草が生えない 山は崩れる

そんな中近隣で 最近明るい話題がある 前町議 H与作さんは 
杉の木が大きくなり集落に日があたらない理由で杉の木を切りそこに広葉樹を植える
また お寺の方丈も寺山の杉やヒノキを切り広葉樹に植え替えるという
将来こうした人たちが郷土の偉人となってもらいたい

でもやっぱり山でクマにあったら怖い私

日本熊森協会 http://homepage2.nifty.com/kumamori/