ショット

見えないものを見る 感じたことを写真と文章でつづる暮らしと自然のフォト日記

松柏堂の水無月

2008-07-01 19:32:14 | 商品

昨日6月30日 ちょうど1年の折り返しの日
各地の神社では 茅の輪くぐりの神事が行われた
今年前半の罪や穢れを祓い
これから後半の無病息災を祈願する

その日に販売されるお菓子が「水無月」
静岡でも販売していた
妻が 店先の このお菓子に見とれていると
「京都の風習だ」と説明をしてくれた 

ういろうに小豆を乗せた三角形だ 鷹匠の松柏堂では抹茶と白があった

ネットで調べると三角形は氷を表すと言う 「氷の節句」といい
御所ではこの日に氷室の氷を食べ暑気払いをした
庶民は氷など口にすることは出来なかったので 
三角のお菓子をつくりそれを氷片にみたてて 口にした 
小豆は悪魔祓いの意味があると言う

市内でも「茅の輪くぐり」はあるが 「水無月」の謂れ 因縁 古事 来歴はない
固めのもっちりとしたういろうと 甘味を抑えた小豆がおいしかった

福井県の山間の盆地 大野市では 半夏生(2日ごろ)に鯖焼を食べる風習があるとか
これは夏を乗り切るための たんぱく質補給だろう
昔の人は理にかなった風習をつくり 個人だけではなく地域全体のの健康を管理したのか
それと海のものは山間地では贅沢 たまには贅沢をする理由づけかもしれない

大野市では昔をしのび海から60キロ 鯖を背に大野市まで歩く
「半夏生サバ買い出しウオーク」もあるらしい しっかりと風習を受け継いでいる