スーパーマーケットなどの店先にある
応募用紙で いつも当選する無料旅行
家族で複数応募しても当るのは決まって一人
なぜか男は外れる
妻はそのバス旅行に参加した
連れがいないと 気が進まない
同伴者を誘うと有料になる
そのためにいつもはキャンセルすることが多い
代理参加は認められないので当選者から貰い受けることもできない
今回は運よく知り合いも当選したので連れ立って出かけた
参加申し込み時に封書で同封して送れば同席になるのはありがたい
土日は割増料の負担が少しある それも平日は休みを取れないので仕方がない
当日バスの座席は有料同伴者グループから順に前から座り 単独無料招待者は後の席になる
車内では休日割増料と同伴者の集金がある 同伴者は割高だが2人分の会費だと思えば安い
今回は支払金額の多い人は7列目までだったので 14人ぐらいは有料乗車だった
さらに保険加入といって参加者の住所 氏名 年齢 電話番号などを記入し提出する
参加申し込み書で判るはずだが これは代理参加をさせないためだろうと推測する
今回は指定の店で90分も時間を取ってある そこに待ち受けるのは商売上手な営業マン
みのもんたや吉本興業にも勝る 話術で言葉巧みに商品の説明をする
先に提出した個人情報を店では把握しているのだろう
手持ち金がなくても 名前を伝えるだけで買い物ができるのも購買意欲を誘う
タダで連れてきてもらって 食事まで頂く 何か買わなくては申し訳ない という
おばさん心理をうまく利用した たくみな商売だが
買うのは個人の自由だから違法性はないのだろう
参加者はそこさえクリアーできれば バス代も食事も観光費用も無料
義理にも人情にもかける我が家の住人には この上ないうまい話だ
「デラックスバスで乗り心地も良く 食事も美味しかった」と
気のおけない仲間と旅行ができたことを 喜んでいる
先方にはありがたくない客だが 乗客の一人でも高額商品を買えば
食事代くらいは その店で負担しても差し支えがないだろう
それと同伴者の参加費も入るので バス会社も採算が合う勘定だ
したがってバス会社も 応募券配布のスーパーも 損をすることはない
旅先の店で何も買わない人は 買い物した人と同伴者に招待されたようなものだ
いつも利用するスーパーマーケットの謝恩旅行招待だと思って参加した人もいることだろうが
ひょっとしたらスーパーは 顧客を利用した人集めの礼金ぐらいもらっているかもしれないのだ