戦場カメラマン橋田信介
4年前バクダットで狙撃され
殺害された
写真展を見た
戦地に暮らす人々の
表情をとらえた写真だった
その写真展の奥に
殺害当時かぶっていた
帽子が展示されていた
1センチにも満たない
穴が明いていた
こんな小さな弾丸でその人の一生が消えてしまうのかと思った
橋田さんはサマワでは水に困っていないことを報告したことがある
自衛隊をサマワに派遣し一日80トンの水を供給すると聞き サマワの水道局に質問した
浄水場の設備が古くなっているもののフランスのボランティア団体が
地元民60人を雇用して援助してくれるので困らない
むしろ日本の自衛隊が地元民の仕事を奪うことの方が心配だと応えた
地元ではネッスルの1.5?のミネラルフォーターは50円で買える
80トンでも270万円で買えることになる
サマワに投入される自衛隊予算は360億円一日1億円にもなる
市場で270万円で買える水を 日本の自衛隊は1億円かけてつくる勘定だ
サマワの中心にはユーラテス川が流れていて 水に困る地域ではない
などと フランスのNPOが自衛隊の何倍もの量の水を供給していることをテレビで報告した
そのためか 宮嶋茂樹が自由に出入りしていたサマワの自衛隊駐屯地に
橋田さんは入ることを許可されなかった 後に一度だけ駐屯地の取材を許可されるが
殺害されたのはその直後だった