14年前から毎年聴いている大谷康子さんのヴァイオリン
今年も聞くことができ 美しい音色に酔いしれた
シューベルトを聞くとはかなさからサクラが想い浮かぶ
という大谷さんは今年 文化庁芸術祭大賞を弦楽四重奏で受賞した
テクニックはあって当然それは音楽の到達点ではないという
そういう自分の想いが評価されたことがなにより嬉しいと語った
大谷さんの人脈で毎年ゲストも素晴らしい 今年は
12年間辻井伸行さんのピアノ指導をした川上昌裕さん
「この人と出会わなかったらいまのぼくはない」
と辻井さんも言ったとか
お母さんの買い物にも付き合うやさしい青年の辻井さん
小学生の時すでに音大生並みのレベルだったことなど話された
また辻井さんが少年のころ敬称を「君」で呼ぶ人が多い中
指揮者大友直人さんだけは「さん」づけで呼んでくれたことが嬉しい
といまでも語っている ひとりの音楽家として認めてくれている証だから
音楽もさることながらトークも楽しめる演奏会だった
大谷さんは8月7日の題名のない音楽会へ出演する
タイトルは「なんてったてヴァイオリン」高嶋ちさ子と音色比べ