日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

鬼の仕打ち

2007-03-05 | 他人のフリ見て我が身を正す
あまりの理不尽さに身体が震えています。
憤(いきどお)りとはこの事を言うのだと思います。
人前(社内)でなかったなら、周囲も憚(はばか)らず
オイオイ泣きたかった位です。

それにしてもこんなにひどい仕打ちがあるものでしょうか?

ある企業の社長が長期入院されています。
ここ数年の経営環境の悪化から
借入金の条件変更を実施してもらっている会社さんです。

社長病気の為、急遽、数年前に第一線をリタイアされたお父様が
病床の息子(社長)を気遣いながら経営に当たっておられます。

息子さんは相当病状が重く、喉から栄養を採っている状態が続いています。
もう何ヶ月も集中治療室にいる社長は
喉に管を通している為、喋る事もできず
相当な痛みに耐え続けています。
ずっとベッドの上で動けない毎日が続いています。

そんな社長に借入金の条件変更のために、条件変更の書類に
社長本人のサインが必要だと某金融機関が申し出てきました。

集中治療室で喋る事すらできない社長にです。
長期の集中治療により、手も上手く動かせない社長にです。
社長がそのような状態だから社長の横で
承認立会いの下、お父様が代筆してはいけないか確認したところ
答えはNOでした。

寝たままの社長のベッドをほんの十数度起こし
ベッドのテーブルも社長方向に起こし
やっとの思いで書類に手が伸ばせる状態だったそうです。

ペンを持つ手もおぼつか無い社長はそれでも一生懸命に
自身の住所と名前を書いたそうです。
一枚書いたと同時に大きく肩で息をし
見る見る体力が消耗して行くのがわかったそうです。

そして、もう一枚
また一枚
・・・

集中治療室に同席していた医師が「いい加減にしろ!」という態度で
その光景を見るに見かねて、その場を離れたそうです。
重病人にあまりの仕打ちです。

つい数ヶ月前まで元気だった息子のあまりの消耗の激しさに
お父様は自分の力の無さと
鬼のような金融機関の態度に
経営を継続していく気力を失って行ったとのことでした。

銀行業はお金を扱う仕事です。
ある意味、ドライな対応は必要なのかもしれません。
しかし、重病人の枕元へ行って
事務処理を淡々と進める冷酷さは持ち合わせてはいけないのではないでしょうか?
お金が全てではない筈です。
書類が全てではない筈です。

金融機関の皆様にお願いです。
どうか人の心を持って欲しいと思います。
どうか人の心の痛みを解って欲しいと思います。
どうか人を人として見る事ができる人間らしさを残していて欲しいと思います。

あなたたちは鬼ではない筈です。
あなたたちに助けられている人がたくさんいる筈です。
どうか鬼の仕打ちだけはしないでください。
私まで、疲れてしまいそうになります。

今日は言い過ぎたかもしれません。
しかし、この憤りを晴らす場所がありませんでした。
気分を害された方には申し訳ありませんでした。




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税理士法人泉が丘会計センター
コメント
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