信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

令和6年生坂村消防団出初式

2024年01月07日 | 生坂村の催し
 1月7日(日)午後2時から、軽快なラッパ班の演奏に合わせて、「いくっ子消防団」を先頭に本部、第1分団、第2分団、第3分団、本部ポンプ車、各部の小型ポンプ搭載車、明科消防署の消防車・救急車と続く、規律正しい分列行進が行われました。

 今年は原田副団長を先頭に、「いくっ子消防団」が可愛らしく行進しました。今年も前の人の後を順番に、少し離れましたが楽しそうに行進してくれました。



▽ 中山副団長を先頭に、本部、第1・2・3分団と元気良く行進しました。






▽ 本部車を先頭に、各分団と明科消防署の救急車・消防車も行進していただきました。




 2時25分から体育館で、歴史と伝統ある生坂村消防団出初式が、コロナ禍前の様に全団員の参加と来賓は村内在住に絞ってご臨席を賜り厳粛に開催しました。

▽ 最初に全員で、令和6年能登半島地震により被災された皆様に心からお見舞いを申し上げますとともに、犠牲となられた方々に追悼の意を表し、心からご冥福をお祈りするため、黙祷を捧げました。

▽ 「国旗に注目」の後、原田副団長の開式の辞、「団旗に注目」と出初式が始まりました。



▽ 私が山本団長から人員報告を受けました。

▽ 山本消防団長から、昨年を振り返りますと、今まで新型コロナウイルス感染症の流行によって、中止や縮小を余儀なくされてきた各種訓練や行事・式典等も、少しずつではありますが、再開し活動できる環境となってまいりました。
 しかしながら、災害は、そのような事情とは関係なく訪れ、4月9日に草尾地区で建物火災が発生し、午後8時前の通報から、翌朝6時の鎮火まで、10時間に及ぶ消火活動に従事し、明科消防署を中心とした常備消防との連携によって、長距離中継送水を行い、山間部における林野火災等の延焼を防ぎ、被害を最小限に治めることができました。
さらに、本村は中山間地域に位置しており、一級河川の犀川が村を南北に貫流しているため、大雨が降った際には、土砂崩れや河川増水等の水害にも備える必要があります。

 このように、我々消防団の果たす役割は地域防災力の中核として、その活動の重要度は計り知れないものとなっております。
 そのため、我々消防団は、松本広域消防局や明科消防署などのご指導とご支援のもと、訓練や講習に励み、消防技術の向上と知識の習得に努めており、地域住民の皆様には、今後も消防団活動へのご理解とご協力を賜わり、自主防災組織などと一体となって、複雑多様化する災害に、迅速かつ的確に対応できるよう取り組み、安心して暮らせる地域づくりを築いていくことが重要になると考えております。

 今後も、社会環境や価値観の変化とともに、消防団を取り巻く環境は一層厳しくなっていき、若年層の団員の減少、在籍団員の高齢化等、様々な課題を、村民皆様のご理解とご協力をいただき、解決しなければなりません。
 このような現状の中におきましても、村理事者並びに村議会、住民の皆様方には、深いご理解とご配慮をいただき、今年度、機能別分団の創設やガンタイプノズルの導入、水利台帳システムの整備など、消防施設や備品の整備が着実に進められ、団員の安全確保と住民が安心して生活できる環境の構築が図られていること。
 さらに出動率70%以上の団員を対象に、村内各事業所で使用できる消防団員応援商品券の交付、団員報酬の個人支給など、適切な処遇改善にご尽力いただいていることに、深甚なる敬意と感謝を申し上げますなどの式辞を述べられました。

▽ 私からは、昨年当村は、4月に草尾長谷久保地区において大きな建物火災が発生してしまいましたが、生坂村消防団と松本広域消防局との連携による中継送水やジェットシューターを背負っての消火など、十時間以上におよぶ消火活動を行っていただき、林野への延焼を免れ、山林火災を防いでいただきましたことに感謝を申し上げる次第でございます。
 また昨年全国では、相次ぐ台風や前線の停滞などにより、豪雨、地すべり、河川の氾濫、浸水、降雹、強風など多くの自然災害に見舞われました。
当村も出水期前の五月、六月と激しい雨により土砂崩落や護岸の決壊、道路の陥没などの災害が発生し、やはり自然災害のリスクが益々高まっている状況でございます。

 それは、世界でも頻発している集中豪雨や猛暑など、地球温暖化に起因する気候危機であり、全世界共通の喫緊かつ最優先の課題となっております。 
 今、世界が脱炭素の実現へ力を合わせて取り組んでいる中で、当村も未来を担う子どもや孫たちが安全で安心して暮らせる持続可能な生坂村を構築するために、脱炭素社会を目指す必要性を痛切に感じ、一昨年6月16日に、「生坂村ゼロカーボンシティ宣言」をさせていただきました。

 そして、昨年2月に脱炭素ロードマップを策定するとともに、環境省へ「脱炭素先行地域づくり事業」を申請し、4月28日には脱炭素先行地域に選定され、現在、各事業の調査、設計、計画等を検討協議しているところでございます。
 消防団員各位には、この様な様々な状況を踏まえ「自らの地域は自らで守る」という郷土愛護の精神に基づき、防火啓発活動、各種技術訓練などに献身的にご活動され、個々の資質の向上と知識、技能の習得に努められ、あらゆる火災、災害にも対応できるようにしていただき、生坂村の防災力の充実強化を図るために、引き続きのご活動をお願いする次第でございます。

 行政としましては、団員各位の活動に応えるために、今年度、昼間の火災や大規模災害に備え、特定の活動に従事する機能別消防団員制度を導入し、防災力のさらなる強化を図り、村民の命と財産を守るための基盤づくりを進めておりますので、更なる出動率の向上と新入団員の確保をお願いしますなどと訓示を申し上げました。

▽ 長野県消防協会長表彰の特別無火災章を、第一分団が受章されました。

▽ 長野県消防協会長表彰の永年勤続功労章を、第2分団小山部長が受章されました。

▽ 長野県消防協会長表彰の功労章を、第1分団腰原分団長が受章されました。

▽ 長野県消防協会長表彰の努力章を、消防団本部吉川本部長が受章されました。

▽ 長野県消防協会長表彰の精績章を、第3分団岩間分団長が受章されました。

▽ 長野県消防協会長表彰の技術章を、第2分団瀧澤分団長が受章されました。

▽ 長野県消防協会長表彰の精勤章を、代表して第2分団竹内班長が受章されました。

▽ 松本消防協会長表彰の功績章を、代表して第1分団吉井班長が受章されました。

▽ 松本消防協会長表彰の功労章を、第2分団瀧澤副分団長が受章されました。

▽ 松本消防協会長表彰の精績賞を、代表して第3分団藤澤副分団長が受章されました。

▽ 松本消防協会長の精勤章を、代表して第1分団上條班長が受章されました。

▽ 私から3年間無火災であった第1分団に無火災章を授与しました。


▽ 生坂村消防団長表彰の勤続功労章を、代表して第3分団腰原団員が受章されました。

▽ 生坂村消防団長表彰の功労章を、代表して第2分団藤澤班長が受章されました。

▽ 生坂村消防団長表彰の精勤章を、代表して第1分団久保田班長が受章されました。

▽ 受賞者を代表され、第1分団腰原分団長から、消防団活動といいましても、生坂村に住む者の一人として、ごく当たり前の事をしているまでであり、このような表彰を受けられるということは、諸先輩方をはじめ村民皆様方の深いご理解とご協力を得られたからこそ、消防団員としての活動を行なうことが出来たと思っております。
 今後もいっそう予防消防に徹し、火災のない村となるよう微力ではありますが、努めてまいりますなどと謝辞を述べられました。

▽ 来賓祝辞として太田村議会議長から、消防団の皆さまには、火災を始め様々な災害から村民の生命・財産を守るために、日夜、献身的に活動していただいてることに対し、深く敬意を表しますとともに感謝申し上げます。併せて、先ほど表彰を受けられました団員各位また、そのご家族のお皆さまの長年にわたるお支え、ご功績に対し、心から敬意を表し、お祝い申し上げます。

 私自身も消防団員として活動して、昨年4月の草尾区長谷久保で発生した住宅火災に出動して約10時間の消火作業をおこない、活動の厳しさを改めて感じると共に消防団活動に対する補償、備えを充実させることは、団員の活動環境を担保する上で大切だと感じました。

 議会といたしましても、現場での課題をしっかりと把握し、消防力や防災力の強化と団員の活動環境の向上に繋がる取り組みを応援して参りたいと思いますので、本年も村、村民の生命財産を守るために一層のご協力を賜りますようお願いいたしますなどの祝辞を頂戴しました。

▽ 続いて松本広域消防局明科消防署 青柳署長から、昨年を振り返りますと、当消防局管内における火災発生件数は137件となり、前年と比較して13件減少いたしました。
これはひとえに、消防団の皆様による日頃の防火・防災活動の賜物と思っております。

 本年も私どもは防火安全対策を一層強化してまいる所存ですので、生坂村消防団の皆様におかれましても、引き続きご協力をお願いいたします。
 またお陰様で当消防局管内では大きな災害は無く、概ね平穏な一年でありましたが、全国的には災害級ともいえる猛暑となり、その暑さに伴う豪雨災害等の自然災害が日本各地で発生しました。
 さらに、年の明けた元日には、石川県能登地方を震源とする強い地震が発生し、多くの被害が出ており、災害は時、場所を選ばず起きることを痛感した次第であります。

 この様な大規模な災害が発生すれば、地域防災の要として先陣を切って災害現場に駆け付け、献身的に活動される消防団員の皆様には、ますます村民の大きな期待がよされております。
 松本広域消防局といたしましても、消防団の皆様との両輪の結束と連携を更に強固なものとし、生坂村の安全・安心を支えてまいる所存ですので、共に邁進いただきますようお願い申し上げますなどのご祝辞を頂戴しました。

▽ 「団旗に注目」、原田副団長の閉式の辞で終了しました。来賓の皆様、消防団員各位など関係の皆さんには、寒い中ご参加くださり大変お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。




小舟常会の三九郎&大日向上空からの風景

2024年01月07日 | 生坂村の風景
 1月7日(日)は日差しが届きましたが、午後には雲が優勢になり、一日を通して冬本番の寒さでした。

 午前9時からは、我が小舟常会の三九郎の準備をしました。今年も込地集落でカヤを刈って運んで来る班と、近くの竹林から切り出した竹を組んで立てる班に分かれて準備をしました。


 我々がカヤを刈ってくると、立てた竹に横棒の竹を1メートル間隔ほどに縛り付けて、ワラを掛けていました。

 今年は小さめにつくる予定でしたので、例年より少し小さく立てた感じました。

 合流してからカヤを立てかけて、しめ縄や松飾り、それぞれの家や会社を見守ってくれたダルマなどを飾りつけ、最後は竹で覆って縄で縛りつけました。

 もう一つはその4分の1ほどの三九郎を竹とワラで作り、しめ縄や松飾り、ダルマなどを飾りつけ子ども達も手伝ってくれて、両方とも見事に完成しました。


 今年も早めの午後4時に子どもから大人まで、我が常会の8割ほどが集まって、今年4月に小学校6年生になる子が、最初に小さい三九郎から火を付けました。




 続いて大きな三九郎に、今年60歳になる年男が火を付けて、竹の燃える音が響き、大きな炎が立ち上がり素晴らしい三九郎になりました。



令和6年小舟常会の三九郎
 私の孫たちは、両親と燃え上がる三九郎を見たり、おやつを食べたり、お兄ちゃん、お姉ちゃんと遊んだりして楽しんでいました。


 燃え残った「おき」でお餅や米粉の団子を焼き、その場で美味しいと言いながら食べる家族や家に持ち帰る家族がいて、我が家も帰って食べましたが、今年は丁度良く焼けていて美味しく食べました。

 今年は、これ以上災害のない平穏な年になり、小舟常会の皆さんが無病息災で過ごせる幸せ多き年になることを心から願っております。

 子ども達と一緒に三九郎という歴史ある行事を次代まで引き継ぐことが、その地区の人々の絆を深め風土を育んでいくと感じました。

大日向上空からの風景
△▽ 毎朝恒例の撮影は、大日向南平のぶどう畑の高台に行き、朝日が差し始めた上空からの風景を撮影しました。


 その他生坂村では、令和6年生坂村消防団出初式、保育園で「いくっこ消防団」分列行進、各地区で三九郎などが行われました。