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長野県町村会定期総会&SDGs未来都市・環境モデル都市のニセコ町に学ぶ「持続可能なまちづくり」講演会

2024年02月15日 | 私の活動報告
 2月15日(木)午前10時30分から、長野県自治会館で長野県町村会第36回定期総会が開催されました。

 長野県町村会長の羽田長和町長が今月6日に公表された、長野県の令和6年度当初予算案では、今年度からスタートした「しあわせ信州創造プラン3.0」の本格展開を図るための予算編成となっております。人口減少の緩和と適応、そして「未来への挑戦」と副題が付けられ、子どもの医療費助成拡大や地域公共交通ネットワークの構築など、町村が直面する重要課題に重きを置いた予算編成であり、大いに期待をするところであります。

 更にゼロカーボン、再生可能エネルギーの普及拡大など、中長期的な課題解決の具体化に向けた推進に加え、能登半島地震を踏まえた本県において起こりうる大規模災害等に対する速やかな防災・減災対策など、安全な住民生活の確保に資する予算となっております。
 これらの施策につきましては、県の主導的な役割に期待するとともに、町村会としても緊密に連携をしながら対応してまいりたいと考えておりますなどと挨拶をされました。


 次に議事は、令和6年度長野県町村会事業計画、一般会計予算、特別会計予算など提出した各議案が原案の通り承認され、令和5年度国・県に対する提案・要望結果を報告していただきました。


 次に、監事の選挙が行われ、役員会において推薦しました南相木村長中島則保さんが選出されました。


 全国町村会自治功労者表彰伝達では、南相木村長 中島則保さん、木島平村長 日䑓正博さんが表彰されました。

 受賞者を代表され、南相木村長 中島則保さんが、私たちを取り巻く情勢は、少子高齢化、円安など非常に厳しいものがあります。また、いつ何時災害も起こるかもしれないという非常に厳しい状況にあるわけですが、この表彰を励みに更に地域の発展、そして長野県の発展、更には日本国の発展に全力を尽くしてまいりたいと思いますのでよろしくお願い申し上げますなどの御礼の挨拶をされました。

 長野県町村会副会長の平林松川村長が、3月6日をもって5期20年の任期を全うされるにあたり挨拶をされ、町村会の理事と副会長を務めて来られたのは、町村長の皆さんのお陰であるとともに、様々な思い出ができて幸せであったと感謝するところであり、これからの余生は、好きな農業をしながら暮らしたいと思いますので、是非松川村に遊びに来てください。そして、長野県町村会の益々のご発展と皆さんのご健勝とご活躍をご祈念申し上げますなどの御礼のことばを述べられました。

 長野県の施策説明は、危機管理部から、能登半島地震への支援状況について、県民文化部から、子ども・子育て支援策について( 「長野県若者・子育て世代応援プロジェクト(改訂版)」 )


 観光部から、新たな観光振興財源の検討状況について、環境部から、長野県ゼロカーボン戦略ロードマップについてなどの説明を受けました。

 昼食後同自治会館で、中信地域町村交通災害共済事務組合議会定例会が開催され、提出した中信地域町村交通災害共済条例の一部を改正する条例について、令和6年度中信地域町村交通災害共済事務組合事業会計予算などを協議し、原案通り承認しました。

 午後2時からは、SDGs未来都市・環境モデル都市のニセコ町に学ぶ「持続可能なまちづくり」講演会は、最初に関副知事が開会の挨拶をされ始まりました。

 次に北海道ニセコ町長 片山健也氏により「環境創造都市ニセコ町とは」と題して講演をしていただきました。


 相互扶助、SDGs、ニセコ町の自治体経営の基本的な考え方、自治体改革のキーワード、自治体改革のはじめ、自ら考え行動するまちづくり、予算編成過程の公開、まちづくり基本条例について、行政依存体質とお任せ民主的、まちづくり町民講座、政策意思形成、白紙段階からの住民参加、小さな自治体の今後のあり方についての提言、雪崩を海外で大きく報道、ニセコ観光圏、ニセコ町の持続する観光に対する考え方、ニセコ町の環境政策、水環境保全条例の制定、官民連携のまちづくり会社、まちづくりの担い手の多様性への取組など、ニセコ町の持続可能なまちづくりについて多岐に渡り説明していただきました。


 次に、株式会社ニセコまち 取締役 村上敦氏より「ニセコミライのまちづくり」と題して講演をしていただきました。



 SDGs未来都市、「ニセコミライ」持続可能なまちづくり、クラブウォーバン、NISEKO生活モデル地区構想事業、安心して住み続けられる地域コミュニティの形成、省エネ、再エネ、ニセコミライの開発における前提条件、世帯数の急増と住宅不足、ニセコ町で必要としている住宅インフラ、農村における住民のニーズの変化、温室効果ガスの削減、区画割りではない開発(分譲・賃貸の提供)を担うのは誰など、SDGs未来都市に向けての取組などを説明していただきました。


 最後に、片山健也氏と村上敦氏と千葉商科大学准教授の田中信一郎氏がディスカッションをしました。

 ニセコ町のゼロエネルギー庁舎は徹底して断熱をし、安物買いの銭失いにならないように、お金を掛けて建設し持続可能なまちづくりにつなげていること、今年の6月までに学校にエアコン設置するように頼んであり、将来の拡張性や脱炭素、人口減少のまちづくりは費用が掛かること、インバウンド施策は住民の生活の目線と合わせて行うこと、町民総合窓口課は住民との話し合いにより、様々な地域課題を縦割り主義でなく、役場職員が回ることで職員の意識改革をし、その課で3つの相談が解決出来るようにしたなど、役目が終わって8年ほどで廃止したこと。

 景観条例に沿って、住み替えのために9ヘクタールの敷地に500軒の住宅を計画し、途中の300軒で済めば良く、今は高齢化、少子化、核家族化であり、今の公営住宅400戸も加えて地域内で経済の循環ができること、空き家があっても住むのに値する空き家が少ないことは物理的にゴミであり、しっかりした住宅整備、魅力ある住宅インフラが必要であること、相互扶助は第一に情報公開により役場を信用してもらい、本音の議論ができるようにして、公共課題を解決すること、公開し、人事異動が楽になったこと、コミュニティを重視し、自治会の加入は義務であり、理念にサインしていただいていること、新しいまちづくりの提案として負担になることはオンラインで、楽しいことはリアルでやれば良いこと、利便性の良いところに集合住宅で新しいライフスタイルを提供する住宅政策も重要であり、移動の自由をどう守るか、コンパクトシティを構築していくことなど、ニセコ町の持続可能なまちづくりについて話し合われ勉強になりました。

 最後は、新田建設部長から講師さん達への御礼の言葉で終了しました。





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