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11月28日(木)は日差しが届いたり雲が広がったりで、西風が強く、昨日より気温が下がって昼間も寒く感じられました。
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今年度のおじさま倶楽部の先進地視察研修は、午前8時前に生坂村を出発して、岐阜県下呂市馬瀬に向かい、昼食後午後1時30分前に着きました。
馬瀬地区は、平成16年3月1日に誕生した下呂市のうち、旧馬瀬村の区域でした。こちらで一般社団法人 馬瀬地方自然公園づくり協議会 小池永司会長と、下呂市役所 馬瀬振興事務所 主任主査 小林大悟氏にご対応いただきました。
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最初に平田会長と私から、視察対応に御礼を申し上げ、おじさま倶楽部の活動内容や課題などの紹介、生坂村の取組や課題などの挨拶をさせていただき始まりました。
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小池会長からは、馬瀬地域内・馬瀬地方自然公園づくりの取り組み紹介と題して説明をしていただきました。
平成16年3月の合併時に当時の馬瀬村は1,600人ほどでしたが、令和5年度8月に1,000人を切り、危機感を持っているとのことでした。
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そして、地域づくりと農泊の取り組みとして、日本で最も美しい村に加入し、食と農の景勝地として、農業(水源米馬瀬ひかり・麦味噌・トマト)、林業(人工林60%)、観光(鮎釣り・温泉)などの現状を説明していただきました。
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活動を始めた動機として、馬瀬川の環境汚染・人口の少子高齢化・観光客の減少などにより、当地域を存続するために取り組みを始め、馬瀬地方自然公園づくり協議会の活動として、清流文化創造の村づくり構想のために、フランスの地方公園制度を学び、平成17年7月に当協議会を設立しました。
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馬瀬地域の活性化のビジョンとして、住んで良し、訪れて良し、経済的自立を目指し、森―川―農地―人の強い結びつきにより・馬瀬川エコリバーシステムを守り活用されていました。
地域活性化に活かす8つの資源(宝)は、観光・山村景観・美味美食・清流・生態系・癒し・山村文化・農地保全であり、それらを活かして農泊やインバウンドの増加に取り組んでいました。
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資源の活用例の馬瀬川の鮎については、渓流魚付き保全林指定や平成の名水100選(馬瀬川)、馬瀬川の鮎が味のコンクールで日本一、NPO「日本で最も美しい村」連合加盟、釣る鮎から、食べる鮎、楽しむ鮎へと高付加価値を強化し、火ぶり漁の観光化、馬瀬地域産品認証制度で「馬瀬川上流鮎」と命名するなどの取り組みをされてきました。
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全国初の取り組みとして、馬瀬川渓流魚付き保全林の指定をし、山村景観の保全と修景として、平成6~16年の間に岐阜県屋外広告物条例の禁止区域指定や沿道修景(間伐)などを行い、平成20年以降は下呂市景観推進地区に指定され、馬瀬地域景観推進計画を策定するなどに取り組んで来られました。
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農地保全として、花の名所づくり、休耕地に水仙球根の植栽、草刈写真コンクール(地区対抗)、インスタグラムで募集などし、伝統文化の継承として「伝統漁法 鮎火ぶり漁」を進め、経済的に自立するために、安全安心の特産品づくりや産品のブランド化(馬瀬地域産品認証制度)などに取り組まれていました。
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新たな滞在客の創造と集落の活性化として、里山ミュージアム(西村集落丸ごと博物館)を平成26年に設立し、資源の魅力を組み合わせた取り組みが、平成28年 農林水産省「食と農の景勝地・食文化海外発信地域」に認定され、海外に馬瀬の風景と食の魅力を発信し、農林水産省 農山漁村振興交付金・農泊推進費を活用し、外国人向けバイクガイドツアーや新たな料理、新メニューを開発されたとのことでした。
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農泊で新しい交流人口の開拓として、農泊推進地域などで日本一美しい村と日本一美味しい村を目指し、取り組みの成果の対外的評価として、内閣府・農林水産省「農山漁村の宝」の認定などで全国に情報発信し、地域に誇りが生まれ、取り組み成果として、民泊3軒と食事処・カフェ2軒がオープンし、農泊・新たな自然体験開発で3,000名増加し、地域おこし協力隊員3名定住の関係人口の確保などを説明していただきました。
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今後の取り組み課題として、農泊を支える集落機能の強化や人材確保であり、農村RMO(地域運営組織)としての活動を充実するために、景観保全活動の継続、農泊の推進による観光振興、空き家問題を解決し、人材の確保として地域おこし協力隊との連携をしていきたいとのことで、活動を30年ほど行ってきて、試行錯誤の中でも着実に事業を進めてきたが、退職年齢が延びたことなどで人材の確保が難しいとのことでした。
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主な質疑応答の概要については、
農水省の補助金等を活用して行っていることについては、行政や外部の方からのアドバイスで取り組み、高齢化社会の中で人材を確保することは、空き家対策も含めて移住定住につなげたいこと。
人工林が多くその状況については、主に杉と桧で戦後に植林され、昔は木材市場で売れたが、今は森林組合で間伐等している。馬瀬村の時に地籍調査が済み、森林基本計画の策定は、20年位前から取り組み、森林環境譲与税により策定したとのこと。
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魚を守るための保全林などで自然環境を維持し、遊休地を増やさないように、農地中間管理機構を活用して取り組み、農業機械などは共有が難しいが、営農組合では共有して農業を営んでいることなど、予定時間をオーバーして様々な意見交換をさせていただきました。
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説明の後は、五平餅作り体験を行いました。3~4人の班に分かれて、地元のお母さんから教えていただき、タカキビ入りのご飯を潰すところから体験しました。
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ご飯を粘りが出るまで潰した後、ほせに押し当てるようにしてしっかり付けました。
囲炉裏の炭火焼きで金網にくっつかないように浮かして少し焼いてから、網に乗せていい焦げ目が付くまで焼きました。
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それから、えごまタレと味噌のタレの2種類をしっかり付けて再び焼きました。
自分で手作りしたできたての五平餅はあつあつで、二つの味が楽しめてとても美味しかったです。
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最後は研修場所から近い高台に行き、記念撮影をしてから、里山ミュージアム(西村集落丸ごと博物館)の風景を見ながら説明をしていただきました。
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西村地区は馬瀬川を扇状に囲んで棚田が重なり、斜面に黒い瓦を載せた大屋根の民家が点在し、益田づくり民家は、朴葉の木やイチイの生垣を配した風格ある民家で、山水を引いた水屋や川沿いには湧水水屋のある家も見られました。
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集落のどこからでも湾曲した馬瀬川を見下ろすことができ、日本の原風景を思わせる懐かしい農村景観が残っていました。
こちらの集落にも空き家があるとのことでしたが、水田の畦畔が高くても綺麗に草刈りをされていて、遊歩道・美輝の里西村おさんぽコースがあり、集落全体が観光資源として活用されていました。
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馬瀬地区は、平成の合併で下呂市になりましたが、全国の中山間地域共有の課題である人口減少による当活動の人材確保が難しい状況でした。しかし、地区の環境保全や観光振興などによる活性化に向けた様々な取組に参画される方々が多いと感じました。それは、我が地区を次代に引き継いでいきたいという強い気持ちをお持ちの方々が多いからだと思いました。
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一般社団法人 馬瀬地方自然公園づくり協議会 小池永司会長と、下呂市役所 馬瀬振興事務所 主任主査 小林大悟氏には、お忙しい中、親切丁寧にご対応くださり感謝いたしますとともに馬瀬地区の今後益々のご発展をお祈り申し上げます。
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日岐と小舟上空からの風景
△▽ 毎朝恒例の撮影は、朝日が差し始めた日岐と小舟上空からの風景を撮影しました。
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本日生坂村では、小学校で児童会・5,6年選書会・イクサカラットリンタイム、乳がん検診・子宮がん検診、民生児童委員協議会定例会などが行われました。
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