信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

いくさかゼロカーボンフォーラム&村長選挙選挙会&万平集落上空からの風景

2023年02月06日 | 生坂村の報告

 6日(月)は日差しが届き穏やかな空で、朝は冷え込みましたが昼間から夜にかけては寒さが緩みました。

 午前8時40分からは村長選挙選挙会が行われ、2月5日執行の生坂村長選挙において、1月31日(火)の告示日の午後5時までに、立候補者が定数1名に対し、私が立候補しただけでしたので、当日に私の当選が決まり、生坂村選挙管理委員会 竹内勇委員長から当選証書を付与されました。

 2月20日(月)から私の5期目がスタートしますので、後援会だよりなどで公約した施策や事業を遂行するために、村民の皆さんのご理解とご協力をいただき、村民主役の村政運営に努めてまいります。

 その後、長野市にある自治会館において、午前10時30分から長野県町村会役員会、長野県市町村総合事務組合定例議会、市町村自治振興組合定例議会と続き、午後2時40分まで各会議で説明を受け協議をしました。

 午後6時30分からは、いくさかゼロカーボンフォーラムを開催し、私が昨今の地球温暖化による気候変動を抑制することが世界的な重要課題である中、当村は昨年6月16日に生坂村ゼロカーボンシティ宣言をさせていただき、当村の脱炭素に向けて、毎月様々なことを協議してまいりまして、村民の皆さんに昨年末から1月に掛けて化石燃料の使用量などのアンケートをお願いし、本日は当村のゼロカーボンに向けての具体的な取組案などをお示しし、皆さんのご意見を把握して、今月17日に環境省の「脱炭素先行地域づくり事業」に申請していき、採択されますとその脱炭素の取組を実施することで、次世代につなげて持続可能な生坂村にしていきたいと考えておりますなどの挨拶から始まりました。

 次に信州大学人文学部准教授 茅野恒秀先生が「地域資源を活用した持続可能な地域社会づくりのために」と題して講演をしていただきました。

 “残したい暮らし”と“創りたい暮らし”を探求する各地で、私が学ばせてもらっている教訓として、地域の来歴と未来とを切り結ぶ、核となる“小さな協働”の重要性、すぐやめないこと/続けること、日本初の国有林共同管理「赤谷プロジェクト」、自然再生事業が、人と社会を再生していた、水と森林と人を育む:SDGs未来都市に、

 一貫した地域資源活用型の地域づくり戦略、長野県内の取組を牽引する地域でも学びと対話、協働がカギ、地域が元気:長野県の特徴、若者が留まることが難しい信州、エネルギー代金も流出中、漏れバケツ理論、「地域内乗数効果」と域内循環率との関係、

 脱炭素社会に求められる必要な変化、世界水準で明瞭かつシンプルに、エネルギーと資金収支メカニズムの転換、のりくら高原「ゼロカーボンパーク」の具現化、松本平ゼロカーボン・コンソーシアム:相互学習と共同的実践を規約にうたって設立、具体的活動、ゼロカーボン社会共創プラットフォーム「くらしふと信州」について、

 ゼロカーボン社会とは本当の豊かさを実感できる社会、でも「地域資源」を上手に管理するのは簡単ではありません、里山資源の「資源化のダイナミズム」が失われて久しい、地域資源はダイナミズムをもつ:人間社会が時代の制約の中で自然と築き上げる関係、SDGs 日本の達成状況など、多岐にわたり分かり易く話していただきました。

 村の方針として「持続可能な村づくりに向けた脱炭素の取組を通して、村が抱える課題を解決しよう!」ということで、ゼロカーボン推進プロジェクト会議等で協議していきました計画案について、「家庭への太陽光発電・蓄電池導入」、「家庭へのペレットストーブ導入・断熱」「荒廃地などへの太陽光発電導入」、「役場周辺の電力自立化」、「電気自動車(EV)・充電設備導入」を藤澤村づくり推進室長から説明していただきました。

 次にその5項目について、「村がやるべきこと」「村民がやるべきこと」などを、参加者が8テーブルに分かれて30分ほどディスカッションをしていただきました。

 その後各テーブルには職員が付き、ディスカッションの意見などを発表していただきました。

 その意見等の概要は、「村がやるべきこと」として、理想的な取組だが、村民の負担はどうか、規模が大きくて大丈夫か、実現できれば非常に良い取組である、スケジュール化し明確にして分かり易くして欲しい、太陽光発電・蓄電池の導入後の耐久年数は、持続可能か、ペレットストーブより薪ではダメか、ペレット工場の採算性は、野立てやメガソーラーは景観が懸念される、

 本当のゼロカーボンとは何か、この取組で未来が描けるか、理想的でもかなり大きくお金が掛かり心配だ、野立ての場所があるのか、設置場所の送電線は、草刈りなどの維持管理は、自宅の壁面など自宅近くで設置しては、EVは高価で走行距離が短く、技術的な進歩を待っては、充電スポットがあると充電しやすいが、ペレット工場は実現の可能性があるがペレットストーブは高価なので購入補助を、里山整備のリーダーの育成が必要、断熱改修はどうすれば良いかなどリフォーム改修塾の開催を、

 自然エネルギーは地域の在り方や景観を第一に考えて、マイクログリットは防災面で良いので進めて欲しい、太陽光パネルは区単位で最適な場所を設定するのに村で調整役を、ペレットストーブより薪ストーブが良いのでは、断熱改修に力を入れるために補助制度をお願いしたい、家ごとに村で詳細な調査をし、ペレットと薪も使えるハイブリッドストーブは如何か、マイクログリットは地区の避難所でもできないか、EVや蓄電池など器材の導入に見合った補助金を、ペレットストーブは高齢者に不便では、森林整備は進めて欲しい、搬出の団体がいるか心配だ、景観に配慮した整備を、整備がしやすい太陽光パネルの設置を、犀川の水力発電で賄えるのではないか、EVは管理が難しく保険はどうか、など大変多くの意見が出されました。

 「村民がやるべきこと」として、全村民が脱炭素に向けて毎年やることを宣言して行うこと、村民に興味を持ってもらうことが大事、草刈機や耕運機も電動化を、税金を減免すると普及が進むでは、などを発表していただきました。

 茅野先生からは、初めてこの計画案見て、これだけの議論ができることは脱炭素に関心があり、納得いってないことには対話を重ねて、みんなで取り組むことが大切であり、ペレットの方が薪より、今後の高齢化を考えると薪は安いがペレットの方が扱いやすいこと、マイクログリットは防災面で良くて、各地区の避難所には、EVバスを1台と太陽光パネルがあれば、ある程度電気が確保され、EVバスは動く大型蓄電池と言われ、全国各地でもその事例があることなど、時間の都合で数点のアドバイスをいただきました。

 私から、初めてのフォーラムで活発な意見を出していただき、生坂村のゼロカーボンに向けての計画案を評価していただいたこと、規模が大きく耐久性や景観などを心配される意見など多岐に渡っていますので、環境省の「脱炭素先行地域づくり事業」に採択されましたら、生坂村の次世代につなぐ、持続可能な村づくりのために、村民の皆さんと話し合いをしっかりしながら、村民の皆さんのご理解とご協力をいただき進めてまいりたいなどと御礼の挨拶をさせていただきました。

▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、朝霧が立ち込めていた万平集落の上空は、青空が広がっていた風景を撮影しました。

万平集落上空からの風景

 その他生坂村では、小学校で身体測定(低)・SC来校、中学校でSC訪問などが行われました。



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