信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

議会先進地視察研修同行二日目(浦幌町)

2023年07月04日 | 私の活動報告

 4日(火)午後2時30分からは、浦幌町に行き、移住施策の推進体制について視察をさせていただきました。

 最初に5月の統一地方選挙において初当選された浦幌町の井上町長から、町の概要、移住施策の内容と成果、9年間のキャリヤ教育等の「うらほろスタイル」の町政運営などについてお話をされ、気軽に意見交換をしましょうなどの歓迎の言葉をいただきました。

 太田議長からは、かあさん家セットのお土産を渡し、議会の視察に対応していただいたことに謝辞を述べられ、移住施策等を勉強して生坂村の課題解決につなげていきたいなどの挨拶をされました。

 私からは、町長の当選お祝いと視察対応に御礼を申し上げ、生坂村の人口減少、少子高齢化の課題解決の難しさに対して、浦幌町の移住定住対策等をお聞きして、忌憚のない話し合いの中から当村に反映できる内容を見出したいなどの挨拶をさせていただきました。

 その後、松田まちづくり推進係長より、浦幌町の町の概要や移住施策について詳細に説明していただきました。

 最重要課題である人口減少・少子高齢化の進行を抑止するため、3つの重点プロジェクトを設定し取り組んでいる中で、「住み続けたい、関わりたいと思えるまち」として、移住促進に向けた施策の推進と関係人口等の確保のために「移住体験住宅」を用意されていました。

 その住宅の一つは、構造材から内外装に至るまで浦幌町産材(カラマツ・トドマツ)を主に使用し、豊かな自然環境に調和した住宅で、再生可能エネルギーを最大限に活用する「太陽光発電」と環境に優しい「オール電化住宅」でできた低炭素スタイルであり、月額貸付料は90,000円でした。

 もう一つの移住体験住宅は、元々教員住宅として使用していたものを改装して再利用した建物であり、月額貸付料は39,000円とのことでした。

 しかし、利用の多くは道東観光の拠点としての利用であり、移住体験を介して実際に移住につながったケースは一度もなかったとのことでした。

 そこで、平成30年度から直営でなく「移住・交流コンシェルジュ業務」として民間団体に業務の一部を委託し、令和5年度からは、移住施策を一体的に推進するため「浦幌町定住・移住・交流促進業務」として業務の大半を委託していました。

 現在の委託事業者は、株式会社リペリエンスであり、住まいだけでなく、仕事に関する相談や浦幌町での過ごし方などについても丁寧に教えられているとのことでした。

 その方は、元地域おこし協力隊の小松さんで、立ち上げたゲストハウス『ハハハホステル』は、移住希望者が長期滞在して町の暮らしや仕事を体験できる大切な拠点になっていました。

 また、就業促進ポータルサイト『つつうらうら』の運営も始まり、若者を中心にじわじわと移住者を増やし、道内の様々な自治体から注目され始めている浦幌町と小松さんの活動も紹介していただきました。

 その他にも「定住住宅取得補助金」「住宅リフォーム補助金」「店舗等リフォーム補助金」「学校給食費の無料化」「高校生までの医療費の無料化」「高等学校等生徒遠距離通学費等補助金」など多くの補助金制度がありました。

 そして、地域への愛着を育む事業、農村つながり体験事業、子どもの想い実現事業、高校生つながり発展事業、若者のしごと創造事業などの「うらほろスタイル」の活動を説明していただき、多くの皆さんがこれらの活動に賛同され、子どもたちをキッカケに浦幌町全体に波及し、地域への自信と誇りが芽生え、地域への愛着が深まり、地域へ貢献しようと思う意識が育まれているとのことでした。

 それは行政だけの力で創りあげるものではなく、地域を構成している住民の皆さん一人ひとりが主役であり、地域で考えるメッセージを地域へ発信し、「自らの住む地域は自らが創る」という意識が必要とのことでした。

 当村においても、自助・共助・公助の協働による村づくりを継続していまして、行政だけでは困難なことを、村民の皆さんのご理解とご協力をいただき、みんなで力を合わせて取り組めば、持続可能な生坂村が構築できると考えております。

 浦幌町の井上町長、山本副町長、職員の皆さんには、お忙しい中我々の視察に対しご対応くださり、詳細な説明と忌憚のないお話し合いをしていただきまして感謝申し上げます。皆さんのご健勝にて益々のご活躍と浦幌町の益々のご発展を心からご祈念申し上げます。



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