ジョンエリオットガーディナー卿指揮するバッハのカンタータは今まで多く聴いたきたが、カンタータ、ミサ曲以外は意外と聴いて無いことに気付く、卿は常に最も賢明でダイナミックなミュージシャンの1人として尊敬されており、常に賢明な解釈の先駆者として、現代の音楽生活のリーダーとしての地位を築いています。特にバッハに関しては造形が深い彼の作品は、モンテヴェルディ合唱団(MC)の創設者および芸術監督、イングリッシュバロックソリスト(EBS)、オーチェスターレボリューションエロマンティック(ORR)として、初期の音楽の復活におけるパイオニアであり、音楽の先駆者でもあります。
ガーディナーは、ロンドン交響楽団、シンフォニーオーチェスターデバイエリッシェンランドファンクス、ロイヤルコンセルトヘボウオーケストラ、ゲヴァントハウザーチェスターライプツィヒなど、世界をリードする交響楽団の定期的なゲストとして、17世紀から20世紀までのレパートリーを指揮しています。2016年1月にコンセルトヘボウ賞を受賞。
ガーディナーのレパートリーの範囲は、メジャーレーベル(デッカ、フィリップス、エラト、ドイツグラモフォンの30のレコーディングを含む)のウィーンフィルハーモニーを含む、彼自身のアンサンブルと主要なオーケストラを含む受賞歴のあるレコーディングの広範なカタログに示されています。モーツァルト、シューマン、ベルリオーズ、エルガー、カートウェイル、さらにルネッサンスとバロックの作曲家による作品。彼の多くの録音賞には2つのグラミー賞が含まれ、他のどの生きているアーティストよりも多くの蓄音機賞を受賞しています。
卿が指揮いるイングリッシュ・バロック・ソロイスツ(English Baroque Soloists) は、イギリス・ロンドンを拠点とする古楽器オーケストラである。日本語では「イギリス・バロック管弦楽団」の表記で呼ばれることもある。
バッハ没後250年企画として、ガーディナーとイングリッシュ・バロック・ソロイスツ&モンテヴェルディ合唱団により実現された壮大な企画「バッハ:カンタータ巡礼」は、ヨーロッパとアメリカの約50都市の教会を訪れ、バッハの教会カンタータ全曲を演奏するというものでした。
それ以前にドイツ・グラモフォン(アルヒーフ)は、ガーディナーのカンタータ録音を26曲おこなっており、このツアーと並行してレコーディングを継続、14曲を収録した時点で計画は頓挫、それを引き継ぐかたちで、ガーディナー自身が運営する“モンテヴェルディ・プロダクションズ”のレーベル“ソリ・デオ・グローリア(Soli Deo Gloria = SDG)”から28巻に及ぶシリーズとしてCDをリリースしました。
ちなみに、ソリ・デオ・グローリアとは、「ただ神にのみ栄光がありますように」という意味のラテン語で、ロ短調ミサ自筆譜の最後に記された言葉としても有名です。
ガーディナー&イングリッシュ・バロック・ソロイスツがメンバーであるカティ・デブレツェニをソロに迎えてJ.S.バッハの“ヴァイオリン協奏曲集”を録音!ガーディナーが手兵オケと作り上げた名演!軽やかにして重心の低い充実の響き、興奮をあおる緊張と弛緩の連続。名手デブレツェニの変幻自在な表現力にも脱帽!!
J.S.バッハ : ヴァイオリン協奏曲集 (Bac Violin Concertos / Kati Debretzeni | English Baroque Soloists | John Eliot Gardiner)
ガーディナー&イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、注目の最新録音が登場。2000年から同オケで演奏しているヴァイオリニスト、カティ・デブレツェニをソロに立てたバッハの協奏曲集です。彼女は2008年よりエイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団のリーダーも務めており、他にも方々で活躍する名手。チェンバロ協奏曲からの復元版は自身で手掛けたバージョンで、音楽の魅力と楽器の表現力を余すことなく伝えています。
デブレツェニの独奏はまろやかな美音を基調とした流麗なものですが、フレーズによってはノンレガートで突き刺すように弾き込んだり、強拍に猛烈なアクセントを付けたりと豊かなイマジネーションに基づく振り幅の大きな演奏を展開しています。人数を抑えたオーケストラも通奏低音のチェンバロに至るまで自由度高く会話に参加し、かつ合わせるときはビタッと合わせた、緊張と弛緩の連続が見事な演奏で興奮をあおります。BWV.1042第1楽章のダ・カーポ前やBWV.1052ラストのクライマックスなどかなり壮絶な演奏。しっかりと手綱を締め、音楽の核心を見失わず確実にコントロールするガーディナーの指揮も流石です。
J.S.バッハ:
● ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 BWV.1041
● ヴァイオリン協奏曲ニ長調 BWV.1053(カティ・デブレツェニ復元版)
● ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調 BWV.1042
● ヴァイオリン協奏曲ニ短調 BWV.1052(ウィルフリード・フィッシャー、カティ・デブレツェニ復元版)
カティ・デブレツェニ(ヴァイオリン)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
サー・ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
録音時期:2018年12月7-11日
録音場所:ハムステッド、セント・ジュード教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
ヴァイオリニストのカティデブレツェニは、バッハのヴァイオリン協奏曲-オリジナルと改作-の新しい録音について、ジョンエリオットガーディナーとイギリスのバロックソリストと一緒にデイビッドと話します。
イギリスのバロックソリストのリーダーであるカティデブレツェニは、バッハコンサーティの新しい録音を発表します。最初はヴァイオリンのために書かれた2つの作品と、2つのハープシコード協奏曲を組み合わせたものです。彼女は、バッハの音楽における計器の役割、およびハープシコード協奏曲第2番を自分の楽器用にアレンジするプロセスについて、彼女の考えを共有してくれました。
このアルバムの2つの「改作」のうち、1つ(D短調協奏曲BWV1052)は、バッハがバイオリンでの演奏を意図したものであるかどうかについて、しばらくの間論争の的となってきました。議論は何十年にもわたって行ってきました。真実はどこにあると思いますか?
この論争の要素は非常に新しいものです。この協奏曲は、19世紀にさかのぼる、現在失われているヴァイオリン協奏曲のバッハ自身の適応であると考えられていました。フェルディナンドデイビッドのような名声の高いバイオリニストは、オリジナルを再構築しようとしました。この命題の理由は、最初と最後の楽章の特にヴァイオリニズムの拡張されたバリエージのパッセージであり、2つの弦を交互に演奏したり、フィドルの開いた弦を最大限に活用したりするのが簡単です。さらに、カールフィリップエマニュエルバッハの手にはハープシコード協奏曲のサインがあり、これは父親の有名なBWV1052コンチェルトの以前のやや単純なバージョンであり、これは彼が持っているかもしれない今失われたヴァイオリンバージョンのCPEの配置であるという推測です。自分で学ぶように手配した。
ウィルフリードフィッシャーによってここで録音されたバージョンは、バイオリンの機能によく合うように、ソロ部分に若干の変更が加えられていることに注意してください。その楽器に「バイオリンを使わない」または不自然に見えるパッセージがあったことを見つけましたか?
いいえ、再生できないパッセージはありません。CPEバッハ(フィッシャー再構成のベースとなっているバージョン)が便宜上オリジナルから外れたのか、またはチェンバロの環境。また、JSバージョンのオーケストラパートをいくつか追加しました。たとえば、第3楽章の最初のソロパッセージでソリストと一緒にトライアドで演奏するオーケストラバイオリンで、CPEバージョンでは非常に空の単一行です。第3楽章のカデンツァ(CPE /フィッシャーによって取り残された)のしつこく繰り返された左手四分音符は、音楽/修辞上の理由から、継続セクションでここに戻されました。
BWV1052のパフォーマンスは、バッハに由来するかどうかに関係なく適応されたものですが、BWV1053のバージョンは間違いなく新しいものです。これまでに録音されたことのない、あなた自身の作品です。この作品をバイオリン協奏曲としての新しい形に作り直すのにどれだけの労力が必要だと思いましたか?
まず、ヴァイオリンのためにこの協奏曲をアレンジしたので、チェンバロ奏者で指揮者のオッタヴィオダントーネがヴィクトリアムロヴァをソリストとしてすでに私の前で演奏していることがわかりました。しかし、彼のアレンジはオーケストレーションの選択とベースラインの再構成の点で私のものとはかなり異なるので、このバージョンは間違いなく新しいです!アレンジメントは数ヶ月にわたって膨大な作業を要しました。最大の課題は連続線の作成でした。
元のバージョンの多くのソロのパッセージでは、オーケストラのベースが静止している間、チェンバロの左手がベースラインを提供しますが、作文は非常に妙で、オーケストラの連続には適していません。ライン。幸いなことに、すべての楽章の以前のバージョンはカンタータで存続し、オルガンはオブリガート楽器です。オルガンの右手線はコンチェルトバージョンのチェンバロと同じですが、オルガンの左手はオーケストラの連続線で倍になっています(オルガンの左手はハープシコードとカンタタよりも音響的にはっきりしていません)。
合唱/ボーカルソリストがオルガンラインを超えて歌っているので、弓を使った楽器、オーケストラベースでは2倍にする必要があります。これは、バイオリンバージョンのベースラインを構築するための良い出発点となりました。私が持っていたもう1つの関心事は、ソロのラインを「ハープシコードのような」ものにせず、バイオリンにより適したものにすることでした。 4番目のブランデンブルク協奏曲はバッハ自身の手でチェンバロバージョンを持っています。次に、リバースを実行してみました。たとえば、チェンバロバージョンでは、音響目的で大きな間隔で「tirades」の入力を簡略化しました。そしてこれはほんの始まりに過ぎませんでした-それはたくさんの素晴らしいミュージカルシャーロック作品でした!と語っていました。
今回も又々の無駄遣いをしてしまった、見るだけの楽しみで裏面写真をみて管球王国を購入、管球式300W出力と600W出力半導体式を一体化。流石マッキントッシュのパワーアンプの底力かも知れない。
ウォームトーンの代表と言われるマッキントッシュのアンプも昔使用していたが、独特の緑色の色は大変美しく見た目にも満足感があるアンプである。
MC901モノーラルアンプの記事が掲載、今まででは考えられない、流石ゴージャスなマッキントッシュである。次元を超えたアンプであろう、正しく見るも豊楽の気分にさせてくれる。価格はペアーで450万と掲載されています。
筆者には全く購入は出来ませんが、以外とコスパは良いのかも知れません。高額商品ケーブル1本で数十万を使用する方にはお勧めかも知れない。
特に今回Bach: Orchestral Suites 序曲(全4曲)のCDをポチして早速CDが届き、ジョンエリオットガーディナー卿のバッハを聴く、実にバランスの良い演奏が鳴り出す特に筆者の好きなバッハの序曲の演奏を親しむ。
筆者は特に序曲第3番ニ長調BWV1068はBWV110番(笑いは、われらの口に満ち Unser Mund sei voll Lachens)のカンタータと同じで小気味の良いリズムが好きで良く聴く、3本のトランペットとテンパニー、及び2本のオーボエと、弦楽合唱、通奏低音のための作品で、序曲はゲーテが「美しく着飾った人々の行列が広い階段を降りてくる姿が見に浮かぶ」と評した威風堂々たる音楽。急そうな中間部は協奏曲風の構想を持ち独奏ヴァイオリンが活躍する、祝祭的な気分を前面に押し出した雰囲気から全楽器が長い旋律を奏して進み絶妙のハーモニーを醸し出している。次にガボットで再度管楽器が加わり終局のジークで、オーケストラの華麗な響きを聴かせる見事な曲である。
此の辺りの鳴らし方はTANNOYの独壇場であろう、しかし10吋同軸型2ウェイユニットの魅力に尽きると思うが、より全ての音楽を平均的に鳴らす3/5aは一番フラットに音楽を表現しているように思う、特に声楽には一番聴きやすい声の音が聴ける。インチキ3/5aを導入して8ヶ月になるが改めてBBCモニタースピーカーに益々の魅力を感じる、筆者のように音楽愛好家と思う音楽好きな者なら癖のより少ないエンクロージャーが適切かもしれない。
現在初めての曲は「ho's systemのLS3/5a」で聴くことが多く、徐々に「3/5a」が一番平均的な音が聴けるように思う、これぞBBCモニターと言われる所以なのかも知れない。確かに10吋同軸型2ウェイユニットであるHPD295のTANNOYの癖の強いスピーカーは大変魅力的ではあるが、音楽を平均的に聴くという行為には3/5aがベストであろうと最近思い始めた。
後は3/5aに適合したアンプがあればベストの状態になるであろう、当分はLINN LK100のパワーアンプに繋げ聴く音が落ちつくようですがLINNの音の若干の不足に思える処は、ほんの少しの音の重さが加われば過不足ないのだが・・・・。先日音響の師匠筋のY氏からもLUX A3500パワーアンプとの相性は抜群とのアドバイスも頂戴しましたが。使用真空管はEL34であったあの真空管アンプマランツ8もEL34を仕様と聞く、是非一度試したいと思います。
ガーディナー卿指揮いるBach: Orchestral Suitesは実に平均的な演奏で際立った癖もなく実に心地よく聴こえる、何時聴いても飽きが来ない洗練されたバッハらしい音楽が聴けた。瑞々しい感性が古楽器の透明な響きの中に美しく発揮された、ガーディナーによる格調高い名演です。彼独特の、歯切れ良く躍動する低音のリズムは、軽く透明な音響像を描き出し、作品に付された喜びが表現されています。
Bach: Orchestral Suites(全4曲) ジョン・エリオット・ガーディナー
【収録情報】
(Disc 1)
バッハ
1.管弦楽組曲 第1番 ハ長調 BWV1066 Ouverture
2.管弦楽組曲 第1番 ハ長調 BWV1066 Courante
3.管弦楽組曲 第1番 ハ長調 BWV1066 Gavottes 1&2
4.管弦楽組曲 第1番 ハ長調 BWV1066 Forlane
5.管弦楽組曲 第1番 ハ長調 BWV1066 Menuets 1&2
6.管弦楽組曲 第1番 ハ長調 BWV1066 Bourr%ees 1&2
7.管弦楽組曲 第1番 ハ長調 BWV1066 Passpieds 1&2
8.コラール《エホバよ、私はあなたに向かって歌います》BWV299
9.管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067 Ouverture
10.管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067 Rondeau
11.管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067 Sarabande
12.管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067 Bourr%ees 1&2
13.管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067 Polonaise Double
14.管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067 Menuet
15.管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067 Badinerie
(Disc 2)
バッハ
1.管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068 Ouverture
2.管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068 Air
3.管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068 Gavottes 1&2
4.管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068 Bourr%ee
5.管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068 Gigue
6.管弦楽組曲 第4番 ニ長調 BWV1069 Ouverture
7.管弦楽組曲 第4番 ニ長調 BWV1069 Bourr%ees 1&2
8.管弦楽組曲 第4番 ニ長調 BWV1069 Gavotte
9.管弦楽組曲 第4番 ニ長調 BWV1069 Menuets 1&2
10.管弦楽組曲 第4番 ニ長調 BWV1069 R%ejouissance
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
指揮:ジョン・エリオット・ガーディナー
録音時期:1983年
録音方式:デジタル
バッハの「管弦楽組曲」は、「ブランブルク協奏曲」と並ぶバロック・オーケストラ作品の大傑作です。バロック演奏の大御所ガーディナーの演奏は、瑞々しい感性が、古楽器の透明な響きの中に美しく発揮された名演。壮大な序曲、様々な舞曲がもつ多彩な個性を鮮やかに描き分けた、しなやかで格調高い表現であり、この名曲の数ある録音の中でも大変優れているように思う、
常に上位にランクされる不滅の名盤です。ブラボー!
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