伝統ある英国のTANNOY IIILZで聴く、音楽の父J.S.バッハ音楽を知る喜び・・・

音楽好きのIIILZ Monitor Goldユニットの箱を改良して楽しむダメオヤジ金ちゃんです。

久しぶりに聴く古楽器演奏のカフェ・ツィマーマンのバッハ:BWV.207「鳴り交わし争う弦も相和して」カンタータを考察する。

2024年01月25日 | J.S.バッハ制作音楽

昔バロック音楽と言えば、アントニオ・ヴィヴァルディ(Antonio Vivaldi )のブームはまずイ・ムジチによる“発見”があった。と同時に日本人には四季「春季秋冬」勿論日本には四季があるお国柄、何かと共通話題性は多いといえた。
1678年伊ヴェネツィアの生まれ、1741年ウィーンで没す。司祭となってからヴェネツィアのピエタ女子養育院の音楽学校で指導にあたり、この学校のために多くの曲を書き発表した。作品は広範にわたり、特に協奏曲において、合奏協奏曲、独奏協奏曲の発展に寄与し、シンフォニア風の急緩急の3楽章形式を確立した。バッハはもとより、古典派協奏曲の先駆的役割を果たすなど多大な影響を与えている。一般的にも協奏曲といえばヴィヴァルディの名前を思い浮かべる。

筆者が思うヴィヴァルディの作品群は金太郎飴のごとく、何を聴いても同じように聴こえてしまうのがヴィヴァルディの作品。そんな思いを持つ人も多かろう。但しそれは、演奏次第で意外なほどに多様な顔を見せてくれることもある。いわば多芸多才。そんな演奏家たちの作り上げた演奏は、またとない刺激的な聴きものだ。勿論当時交流のないJ.S.バッハ等も可成り影響を受けた様でイタリア形式の曲も数多く取り入れ作曲している。



少し前に体調不良になっが、やっと体調は徐々に戻り、食欲も量は多くは無いが戻っている。暫くぶりに気分ばらしに本屋さんに向かう、スレレオサウン誌配信の管球王国の「真空管アンプのクラフト主義」を見つける、前から感じていたが、中身を見るとこれは一度観たい、読みたい内容が示されている、早速購入する。内容は真空管製作では権威のある方々のメンテナンス等を細かく記載してあり何か参考にもなるとも思えた。

内容的には如何にもその道の達人とも思える様な、随所に拘りの箇所を示してある、筆者もキット商品の2A3の真空管アンプでも作りたくなる気分の様である。



そう言えば最近新しいソフトには注視しなかったが、体調が戻り気になってネットで調べるとカフェ・ツィマーマンの新譜を見ていると、グスタフ・レオンハルト指揮する、気になった奢なる世俗カンタータとカフェ・ツィマーマンの室内楽編成による、『空想のバッハ音楽帳』2枚をプチしていた。晩年のグスタフ・レオンハルトが得意な世俗カンタータを古楽器演奏のお得意なカフェ・ツィマーマンの演奏で2007年に仕上げた作品である此れは是非聴いたみたい苦奥でもある。現在ぜひ今後聴いて見たい真空管に6V6があります、噂はKT88よりやや中域にコクがあり、厚みのある音が期待できる真空管ですとコメントが憎い。

現在使ってい10吋のIIILZ( Monitor Gold)ユニットと箱は以前Y氏より頂いた箱であるが、随分前2009年のステレオサウンド誌TANNOY別冊号に詳細が掲載してある。勿論この冊子はTANNOYに関する記事も多く持参しているが、文中に「松波様」の記事があり、多分筆者所有の箱も何かと関わりがあると言われるが詳しくは不明である。
勿論独自に開発されたアコースティック・レジスタンス・ユニットの付属品も備わっている、この装置のお陰で独自の低域が体得できる様である。




幻のコーネッタはアメリカタンノイより製作されたと言われているが、コーネッタを探している以前はGOODMANS AXIOM 80の箱にMonitor Goldを取付愛聴していたと述べられていた事が記載されている。

誰もが10吋のIIILZには苦労してらっしゃる様です、筆者が思うことは条件が叶うなら15吋ユニットが良いが普通の日本家屋での音楽試聴には工夫次第では10吋ユニットで十分音楽は継承さるると思います。このエンクロージャー導入後聴く機会が多くなった音楽はバッハが最後に仕上げた《ロ短調ミサ曲》です。

文中の記事内容は文字が少し見にくいが「松波」様の文章の掲載しておきます。特に赤のアンダーラインの記事は「とうとうヤケクソになって、当時売られていたグットマンAXIOM 80用のエンクロージャーにIIILZを入れ、ARU(音響抵抗器)をつけて鳴らしてみた。これがそれまで聴いたうちで最も良かった。IIILZ党の友人に片っ端から変えさせた」と語ってます。



確かにオリジナルのTANNOY IIILZで聴いていた頃との一番の違いは、オルガン曲である様に思う、日本では、随分マイナーな存在ではないライオネル・ロッグ(Lionel Rogg)のフーガの技法BWV1080もオルガン演奏で聴く事ができる様になりました。いずれにしてもブックシェルフの箱ではオルガンの豊かな低音の再現は無理だったのです、それと一番驚くことは教会等でのカンタータの響きが実にリアルで人の声の美しさは今まで感じななった深みのある響きの良さは格別でもある。特にバッハ等の壮大な受難曲を聴く場合は納得できる。10吋のユニットとは思えない深みな音が期待できる。

カフェ・ツィンマーマン(Café Zimmermann)は、以前にも紹介はしたのだが、ヴァイオリニストのパブロ・ヴァレッティとチェンバリストのセリーヌ・フリッシュによって1998年に設立されたフランスのクラシック古楽器使用の音楽アンサンブルです。最新録音を聴くと21世紀ならではの進化型古楽器アルバムだという事が分かります、古楽器演奏にも新しい風が吹き出しました。

言われはバッハがライプツィヒに移された1723年、ここはライプツィヒ最大で最も設備の整ったカフェハウスであり、コーヒー好きな老人と男性の中心地でした。女性がコーヒーハウスに頻繁に行くことは定められていたが、ツィンマーマンズでの公開コンサートに参加することはできました。                                            


グスタフ・レオンハルト指揮&カフェ・ツィマーマン (古楽器使用)、他
バッハ:世俗カンタータ BWV.30a、207
【曲目】
 J.S.バッハ:
  1. 世俗カンタータ BWV30a 「牧場に踊れ、愛しきヴィーデラウ」
  2. BWV207  「鳴り交わし争う弦もひとつに相和し」
Vereinigte Zwietracht, BWV 207: I. Coro
Vereinigte Zwietracht, BWV 207: III. Aria (Ténor)

【演奏】
  グスタフ・レオンハルト(指揮)
  カフェ・ツィマーマン(古楽器使用)
  ヴェルサイユ・バロック音楽センター青少年合唱団(合唱指揮:オリヴィエ・シュネーベリ)
  モニカ・フリマー(S)
  ロビン・ブレイズ(C-T)
  マルクス・シェファー(T)
  ステファン・マクレオー(Bs)
【録音】
  2007年5月 サン=ミシェル修道院,エーヌ,フランス

出だしから重厚なグスタフ・レオンハルト指揮するカフェ・ツィマーマンの演奏と世俗カンタータ を響かせる様は圧倒される、気分は最高です。

お勧めはBWV207のメロディーは聴いた瞬間にブランデンブルク協奏曲でなじみのある人も多いだろう。雰囲気的には「夫婦の仲がむつまじい」という言葉が連想されたので、喜びび満ち溢れるばかりの結婚披露宴の新郎新婦入場のときにこの曲を使ったと言われる馴染みやすい曲です。



先日購入した100gのブルーマウンテンの貴重な豆を挽き淹れる、今までの購入はブルーマウンテンブレンドでしたが、今回はブルーマウンテン100%を試す。先ずは香りが独特な香りとコクのある風味適度な温度で淹れる香りは違うのでした。そっと口に含む所感に感じる味わい深さ、これがブルーマウンテンのスッキリした味なのか「美味い」と漏れる一言なのである。

前奏曲はからサン=ミシェル修道院で朗々と歌い上げるBWV207の独特の力強い男性コーラースの響きはブルーマウンテンとの味わい深さと重なり筆者の部屋に木霊する様でもある。使用楽器は古楽器仕様ではあるが、録音状態が良いと思われ音質もよくいかにもクリスタルな感じで聴ける事もありがたい。



グスタフ・レオンハルト指揮するカフェ・ツィマーマン のカンタータを味わう様な香りでもある。

バッハ:世俗カンタータ BWV.207(Johann Sebastian Bach Vereinigte Zwietracht der wechselnden Saiten (Cantata)  「鳴り交わし争う弦も相和して」カンタータ)特に力強く歌うBWV207はつい聴き惚れる、このカンタータの前奏曲は、ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調(BWV 1046)の第3楽章に合唱を組み込んで作曲されたお馴染の曲でもある。サン=ミシェル修道院にこだまする様に感じる歌声はぜひお試しください。バッハの精神性豊な音楽は実に生きる力を与えられる様である。

グスタフ・レオンハルト&カフェ・ツィマーマン (古楽器使用)、他
「復帰アルバム」でもあるのです。前にあった「プロとしてはちょっと指揮はしない」というような発言もに、なんと嬉しいことでしょう。名門ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団を指揮するなんと、勇敢な共演。させられているのですが、その結果できる音楽は見極め豊穣、かつ「確かに『レオンハルト指揮』だ」という、過去のアルバムとのある種の継続性がしっかと息づいております。ながら、一音一音に滋味の溢れるあの感じレオンハルトファンとしては大歓迎でもある。



最近300B真空管ZAIKA5300には予備球の持ち合わせも無く、最近代替え品にはSunvalleyオリジナルの球を使うが低域のトレースも意外と良く普段聴くには此の真空管を使用している。勿論支那製のPSVANE(プスヴァン)も3セット所有するが音質が軽く感じて筆者好みで無いことが判った。勿論オリジナルWEは良いが価格が法外で貧困老人には所有は無理である。
サブ管の6BM8は国産品の日立製作所との相性が優れているので日立を使用して聴いている。

後一枚は
『空想のバッハ音楽帳』 ~ カンタータを中心とした作品を室内楽編成で完成度も高い古楽器演奏のカフェ・ツィマーマンを楽しんだ。



【曲目】
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  1. シンフォニア ニ長調 ~教会カンタータ『我ら汝に感謝せん、神よ』 BWV 29 より
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714-1788):
  2-4. トリオ・ソナタ 変ロ長調 Wq. 161-2/H. 578
 伝ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
  5-6. 前奏曲とフーガ K. 404a より第4曲
 5. アダージョ (バッハ「オルガン独奏のためのトリオ・ソナタ 第3番」BWV 527より第2楽章)
 6. フーガ (バッハ「フーガの技法」BWV 1080より第8曲)
 J.S.バッハ:
  7. アリア「アレルヤ、強さと力は」
 ~教会カンタータ『我ら汝に感謝せん、神よ』BWV 29より
  8. シンフォニア ト長調 ~教会カンタータ『天の王よ、汝を迎え奉らん』BWV 182より
  9. アリア「神のみにぞ我が心を捧げん」
 ~教会カンタータ『神のみにぞ我が心を捧げん』BWV 169より
  10. アリア「口を塞がれ、声は弱くとも」
 ~教会カンタータ『喜びて舞い上がれ』BWV 36より
  11. アリア「飾りなき心ぞ」~教会カンタータ『飾りなき心ぞ』BWV 24より
  12-15. 王の主題によるトリオ・ソナタ ~『音楽の捧げもの』BWV 1079より
  16. コラール前奏曲「汝が玉座に我は進み出で」BWV 668

【演奏】
 カフェ・ツィマーマン(古楽器使用)
 カレル・ヴァルテル(フラウト・トラヴェルソ)
 パブロ・バレッティ(ヴァイオリン)
 ペトル・スカルカ(チェロ)
 セリーヌ・フリッシュ(チェンバロ)

 録音:2020年11月
 サン=ジャン教会ミュルーズ(フランス東部アルザス地方)



最近はどちらかと言えば1950年代の演奏を聴くことが多く、最近の演奏の録音は特に優れている感じが伝わる。シリーズの完成から10年、新たなバッハ演奏として提案するのは「プライベートな音楽帳」でもある。豊穣なバッハ世界をじっくりじっくり聴くには『音楽の捧げもの』BWV 1079、バッハ「フーガの技法」BWV 1080の一部など聴きどころ満載なのである。確かに教会や宮廷で演奏される作品を室内楽版に編曲した“プライベート”な音楽が、カフェ・ツィマーマン(古楽器使用)演奏によりアコースティックな古楽の響きで彩られる。改めて再度J.S.バッハの音楽から益々離れられない様でもある、ブラボー!

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