ゴール
フィニッシュゲートの時計は、4時間30分を少し過ぎていた。
ネットタイムで、30分切れたので、満足。
この頃、やっと雨が上がり、晴れ間も。
すぐに手袋を取る。簡単には外せず、むしり取ったというかんじ。
上に来ていたウィンドウブレイカーも脱ぐ。濡れてずっしりと重い。
そうだ、携帯電話がポケットに入ってた。
濡れてダメになってないだろうか。心配になって、出して確認。
むむむ…結構濡れてる!
試しに写真を数枚パチリ。
空は晴れているのに、写真は、ぼんやり曇ってる…
不鮮明で、何だかまったくわからないねー。
完走メダルを、首にかけてくれるのだが、
ひとり、ひとりに、「お疲れさまー」 とか 「おめでとう!」
「よく頑張ったね。」 など、声をかけてくれる。
待機するメダルたち。
ペットボトルに入った水とバナナ(丸ごと1本)が、手渡される。
ここにも、バナナがあったのか!!
ソイジョイも1袋もらった。ううっ…レース中に欲しかった。
ペットボトルも、こんなにいっぱい。
ポンチョ(ヒートジャケット)をいただく。
手にいろいろ持っていたので、着せてもらう。
ここでも、あたたかい労いの言葉を惜しげなくかけてくれる。
携帯カメラも、すこーし、復調
女性だけにお花のプレゼント。
しつこいようだが、『花より団子』
お花よりレース中に、食べ物が欲しかったよー
計測チップは、係りの人が、外してくれた。
屈まずに済むので、ラクチン。
以前、チップを取ろうと屈んだら、吐き気に見舞われたことがある。
これは、とっても助かる
多分、手もかじかんでいて、自分では、外せなかっただろう。
順路に従い、 進む。
ゴミ袋を広げて、バナナの皮などを回収してたオバサンに
198円のウィンドウブレイカーと手袋は、どこに捨てたらよいか聞く。
「ここに入れていいわよ。」
「え? でも、それ、捨てちゃうのー!?」 と驚き顔。
「どこか、貧しい国に送ってあげたいようだわね。」 と続ける。
それは…そうしたいのは、山々なんだけど…
スミマセン。
捨てます! 今日は、持ち帰りません。
「申し訳ない。処分するつもりで着てきたものなので…」 と
ゴミ袋に入れさせていただく。
前の人について進むと、荷物を預けたトラックのところに。
ごった返してる いやーな予感。
大きな声で、叫んでる(怒ってる?)人もいる。
近くにいた女性に、「どうやって、出してもらうんですか?」 と尋ねる。
「よくわからないけど、番号を言ったり、見せたり…
私なんて、もう随分、経つのにまだなのよ。」 と、その女性。
見ると、トラックから降ろして、下に並べられた荷物と
まだ、トラックに乗せられたままの荷物がある。
降ろされた荷物の中から、自分の荷物を探そうとした人が
一歩踏み込んだら、「中には入らないでください!」 と戒められてた。
疲れて、しかも冷え切った身体に、これはキビシイ。
みんな、一様に不機嫌な顔をしている。
不平不満の声も、其処此処から、聞こえてくる。
せっかく、いい気分で走りきったのに、ここへ来て、減点
ゼッケンナンバー = 申告タイム順
ゼッケンごとに、荷物預かりのトラックが、指定されてたわけだから、
必ずしも、申告タイムどおりにゴールしないにしても
近い時間帯に、荷物受け取りが集中するのよね。
荒川は、ゼッケンナンバーの末尾番号で預け場所が分けられてた。
ちょっと考えれば、わかることなのに、惜しい。
大声で、ゼッケンナンバーの下3桁をアピール。
その大声のおかげか、幸運にも 『アピール1回』 で、
荷物が手渡された。
隣の女性に、「スミマセン、お先に。」 と会釈して、更衣スペースへ。
つづく