今日はひさびさに着物の話です。
今日も寒い一日でした。
少し前、秋晴れのさわやかなお天気が続いていたころに、「着物日和やなあ」と思ってそのうち書こうと思っていたのですが、あれれ、めっきり寒くなってしまって、もう着物の防寒対策をしなくてはいけなくなりそう。
今日はお茶の稽古だったのだけれど、朝から用事があったので洋服で。
着物で行きたかったけど、普通に道行きだけだったら寒かっただろうなあ・・・。
とはいえ、今月はすでに2回着物を着ています。
炉開きとお茶会だったので、両方とも無地紋付。
紬や小紋も好きだけど、最近無地の着物が一等好きだと思うようになりました。
帯合わせや小物で華やかにも控えめにも着られる無地。
だからこそ難しい・・・。
いつの日か無地の着物をさらりと品よく着こなせるようになりたいです。
ううん、「着こなせる」ではなく、もっとさりげなく・・・まだまだ遠い日です。
上の写真は炉開きに着たもの。
鮫小紋だけど、江戸小紋ではないので正式にはそこまで格が高くないようなのですが、大切に着ている一枚です。
というのも、これは大学の卒業式のために両親が作ってくれたものだからです。
あれからもう数十年(^^;)経つのですが、今でも年に1、2回は着ています。
年々派手に感じてきてはいるのですが、「まだ大丈夫」という周りの言葉を信じて、今年も袖を通しました。
そのうち娘が着ることになるかなあと思いながら、まだあげたくないんだなあ・・・。
卒業式で袴に合わせるために作ってもらった着物は、自分も気に入って求めたのだけれど、「これだと長く着られる」と母が強く勧めてくれました。
着物が好きで好きで大切にしていた・・・そんな母の言葉を信じて決めたのだけれど、これにしてよかったと思います。
その後、入園、卒園、入学、卒業・・・で着たかな、お茶会、初釜、そうだ、お宮参りにも着たっけな。
今回は川島織物の白い袋帯を合わせました。
帯合わせだけでも表情が変わるのを楽しんでいます。
数えきれないほど袖を通してきたこの一枚。
仕立てで比べるともっとぴたっと添う着物もあるのに(お茶会で着たもう一枚の無地がそう)、これは特別。
言葉では説明できない、からだになじんだ感じがあるのです。
それでも、まだまだうまく着られない、もっとさらりと、そう思っているあいだはまだまだ。
でもまた袖を通すごとにこれだと思う、そんな大好きな着物です。
あっ、念のため、写真は赤い富士山のように見えるかもしれませんが、それが着物です。上の白いのは私の草履の先っぽ。で、帯と帯締めです。
以前、この撮り方をしたらお山に間違えた方がいらしたので(^^;)
自分撮りってむずかしいのよね・・・。
寒かった今夜はシチューにしました。
普通のホワイトシチューにしようと思ったけど、これひとつでいろんなお野菜が食べられるように。
かぼちゃやかぶ、青梗菜の白いところもいれて、具沢山のとろりとしたシチューに。
部活で寒い中帰ってくる子どもたちの顔を思い浮かべながら作ったら、なんだかやさしいお母さんの気分になれたりなんかして。
そして、
「おかわりしてもいい?」
その言葉がうれしかったのでした。
明日は何をつくろうかなあ。