9月11日(火)、北山田地区センターにおいて開催の「都筑野菜で簡単おばんざい」第1回が無事に終了しました。
とっても楽しくいい雰囲気の中でできてよかったです。
今日はそのことについて書いてみたいと思います。
先日も書いたように、これは「平成24年度北山田地区センター自主事業」として、センターの方で企画していただいたものです。
申し込み受付は17名。この日の参加者は15名。名簿を見ると、むむむ、カタカナばかりでさっぱりわかりません。
ちと緊張してきましたが、平常心で臨むのみ、と材料を並べて準備に入ります。
本日の食材。限られた予算ですが、調味料の質は落としたくなかったので、いつも使っている中でも比較的安価なものを選んで揃えさせていただきました。
いい調味料を使えばおいしくできるから・・・もちろんそうなのですが、安心安全な調味料を選びそれを使いこなすのも腕のうち?なんちゃって。いえ、私がいつも作っているそのままをお伝えしたいからです。
それは他の食材にしてもおなじ。辰巳芳子先生お勧めの乾物、有機栽培のしょうが、自然栽培の蓮根・・・などなども買いました。でも、うまく選んで買えば普通にスーパーで売ってる価格とそう変わらなくて買えるんですもの。
なので、予算オーバーが一番心配だったのですが、顔なじみのお店で相談しながら進めたおかげか大丈夫、がっちり買えました。
今回の大きなテーマのひとつは都筑産・横浜産の野菜を使うこと。なかなか全部を揃えることは難しいのですが、JA横浜・都筑中川直売所でご協力いただいてこれだけ揃えることができました。
中にはもう収穫が終わりに近づいたものを農家さんにお願いして持ってきていただいたものもあります。
「料理教室に使うような立派な野菜ではないから、やっぱり出せない」とおっしゃったというのを、「十分食べられるのだったら見かけにはこだわりませんから売ってください」とお願い。
だって、旬のお野菜は自分で作ろうと思っても手に入らないのです。あるだけありがたいのですから。
状態が悪ければ自分で家で使いますから・・・ということで納得していただき、もってきていただいたら全然問題ないもので。よかった。無理言ってもらって。
地場野菜のいいところのひとつは新鮮なところ。輸送に時間がかからないから、朝採り野菜がふんだんに手に入ります。もちろん今回は前日に買い揃えましたが、本当に新鮮。
この大きな冬瓜の切り口のきれいなこと。包丁で切り分けたらなんとみずみずしかったことでしょう。それだけでわくわくしちゃいます。
さて、始まりました。
調理に使える時間は1時間半ほど。要領よく進めなくっちゃ。
ずらりと並んでいただくと、若い方からベテラン主婦とお見受けする方まで、そしておひとり男性の方も。
緊張に負けそうになりながらもいつもどおりに・・・と話しているうちに、余計なことを考えている間もなく進行していきます。
準備万端揃えてきたと思いきや、実はある食材を忘れてきてしまうというハプニングもあったものの、なんとか乗り切り、一品一品できていきます。
私が大切にしているのはおだし。
お吸い物のおだしはもちろん、昆布とかつおぶしでひいてもらいました。家では粉末だし・・・という方が多かったようですが、こんなに簡単においしくできるということを再認識して頂けたらと思って。
そして、他のお料理はすべて昆布を使って。日高昆布、利尻昆布の使い分け、ゴミの出ない昆布の使い方、お料理によっての切り方のちがいなど・・・普段私がやっているそのままを伝授。
そのコツは・・・それは参加された方のみぞ知る・・・(^^)v
ちょっとは昆布が身近になっていただけたかなあ。
指導にあたる上野センセ(^^)
さて、盛りつけです。
作っている過程では、野菜の力をできるだけいただき、ゴミをなるべく出さない切り方など、これだけはこう切ってほしいというところはお伝えさせていただきましたが、自由におまかせしたところもあるので、出来上がったお料理も少しずつ表情が違うものができました。
だって、「おばんざい」って普段のいつものおかずですもの。
よそゆきに作って家でやるには面倒だったり、いつものごはんとしてつくってもらえないのは意味がありません。・・・と思っているのです。
冒頭のお料理。そして、他のグループのも御覧ください。
今回の献立は
*きのこの炊き込みごはん
*季節の野菜と豆腐のお吸い物
*冬瓜の鶏そぼろあんかけ
*切干大根の甘酢和え
*おかひじきの和え物 (おまけ!?)
*三年番茶 でした。
冬瓜は注文時よりとっても大きいのがきたので、たっぷり作れてよかったです。
本当は違うおかずの予定でしたが、今が旬の冬瓜、都筑区産が安く買えるとわかり、急遽変更。同じく都筑区産の生きくらげとオクラも添えて、食感の違うれんこんも使い・・・と、楽しいものができました。
これも簡単おいしく作るコツをお伝え。とろんとしたおいしいお汁をゆっくり味わいたいとカレースプーンを出してきたグループも。
おかひじきのはお吸い物に入れた残り野菜やありものの調味料を組み合わせたりして自由に作ってもらったら、とっても素敵なものもできて。
でも、だしを取ったあとの昆布まで使って、一番それを工夫されたグループだけ写真撮ってなかったの。ごめんなさい。でも、しっかり私の舌は記憶していて、あのアイデアもらい!!です。
お食事風景はとっても和やかで会話も弾んでいたご様子。何よりもうれしかったこと。
私が時間を間違えていたばっかりに、片付けは大急ぎになってしまいましたが、皆さんご協力いただいてあっという間に終了。
端っこに「ごはんやひとみ」ののれんもいつもどおり。
さあ、次回は3週間後。使える野菜もまた変わってきます。
次回もまたちがう簡単においしく作れるコツをお伝えしたいなあと思っていますので、参加者のみなさまお楽しみに。
そして、私もとっても楽しみにしています。
それまで、今回のお料理をいろいろに応用して日々の食卓に並べていただけたらとってもうれしいです。