はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

7月のリトミックは海がテーマ

2024年07月17日 | リトミック
2024/07/17


15日は海の日だったので
7月のリトミックは海がテーマです。

今までずっと音楽だけで
海を表現したいと思ってきました。

けれど、生れて1∼2年の子には
画やグッズがあったほうがいいかなと
今年はそんなふうに思いついて
初めて魚のイラストを
切り抜いたものを用意しました。

ネットのフリー素材で見つけたものを
ダウンロード、プリントして切り抜きました。


我が家はCanonのプリンターを
使っているのでCanonの素材です。


魚釣り遊び用のイラスト。
午前中かかって、切り抜いたり
貼り合わせたり。


でも作り終えてから、考えてみると
リトミックの時間内に魚釣り遊びをやると
それだけで時間が終わってしまいます。

赤ちゃんたちに紙でできた魚を見せても
口に入れたりなめたりするのがオチ。

結局はこの魚たちは使わないことにしました。






その代わりに4mの長さの青い布を使って
波のようにザブーンと上下させて
布の下をくぐってもらって遊びました。


大きな魚や、小さな魚や、嵐の海と
曲のイメージで変化をつけます。

このほうがリトミックらしく
音楽に合わせた
ダイナミックな動きになります。

赤ちゃんを抱いたママたちも
布の波が頭より高く上がったときに
布の下をくぐり抜けていきます。

小さな魚の時はみんなまとまって
動いて、海の中の小魚の群れのよう。


言葉の指示や決まった振付で
動くのではなく、曲の変化が合図です。

だから音楽も自然によく聴くようになります。

正しいとか間違いもないんですね。

「あ~楽しかった!」
という声をいただきました。

無心に遊んでもらうのが
私としても一番うれしいのです。

布を一緒に動かしてくれた職員さんも
「いろいろな講座の中でリトミックがいちばん好き」
といってくれたので
私にとってもなによりの言葉でした。

いちばん遊んでもらっているのは
自分のほうだと、いつも思う私です。






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『トットちゃんの学校 ~戦時下に貫いた教育の夢~』

2024年07月08日 | リトミック
2024/07/08


6日(土)にNHKの新プロジェクトXで
放送された
『トットちゃんの学校 ~戦時下に貫いた教育』
黒柳徹子さん『窓ぎわのトットちゃん』の学校を語る - 新プロジェクトX〜挑戦者たち〜
この番組はうれしかった。

黒柳徹子さんの通ったトモエ学園と
創立者の小林宗作先生のことが語られました。

小林宗作先生は日本の教育界では
最初にリトミックを取り入れた人です。

リトミックを学んだ者として
貴重な写真や資料が見られたのは
ほんとうによかったと思います。



(写真はすべてテレビ画面撮りです)


小林先生がパリで学んできたリトミックの
ことが詳しく語られました。




小林宗作先生は東京音楽学校で学び
教員となりますが
20代後半で新しい教育を学ぶため渡欧。

旧五千円札の肖像になった新渡戸稲造
(国際連盟事務次長)にヨーロッパで出会い
話題になっていた学校を勧められます。




それがパリのリトミック学校でした。



一斉に教え込まれる教育ではなく
自分の中に流れるリズムに逆らわないこと。




トモエ学園では小林宗作先生がピアノを弾いて
毎日リトミックをする時間がありました。

障害のある子もない子も
みんな一緒に学んでいました。

今のインクルーシブ教育ですね。

戦前にこんなに自由で
子どもの意志を尊重する先進的な学校
があったとはすばらしいですね。


でも戦時下の日本ではそういう教育は
受け入れられません。

トモエ学園は空襲で焼けてしまいました。

昭和12年から終戦までの
たったの8年だけの学校でした。





再建することはなりませんでしたが
戦後は他の学校でリトミックを教えたり
大人の指導者を養成することに力を注ぎ
リトミックは広まっていきました。

私がリトミックを学んでいたとき
「リトミックは人間教育なのだ」と
いつも言われていました。


昨年秋、『続・窓ぎわのトットちゃん』が出版され
今年に入ってアニメ映画も公開されました。

私にとってもこうしていろいろと
リトミックの話題が増えるのは
うれしいことです。

 

7月13日までNHKプラスで配信が見られます。




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グ―チョキパーでかたつむり~🐌

2024年06月22日 | リトミック
2024/06/22


昨日に関東も梅雨入りしましたね。

昨日は朝から大雨でしたが
夜には上がって
くっきりと満月が見えました。
「ストロベリームーン」だそうですよ。


さて、ベビーリトミックでは
梅雨どきになると
かたつむりやカエルを取り上げます。


♪ かたつむり ♪の
ちょっとしたアイディアを書いておきましょう。

この手遊び歌をご存知ですか。

グーチョキパーで
グーチョキパーで
なにつくろう なにつくろう
右手がチョキで
左手がグーで
かたつむり かたつむり 

と歌いながら
手でかたつむりをつくります。




チョキの指2本に黒いシールを貼ると
かたつむりの目らしくなります。

シールを貼っただけで
子どもたちのウケが違います。

こんなシールを使います



手でかたつむりを作ったら

でんでん むしむし かたつむり
おまえの あたまは どこにある
つのだせ やりだせ あたまだせ
(文部省唱歌)
を歌いながら、指を動かして
あそびます。

目玉をニョキニョキさせたり
体を触っていったり・・・

ゆっくりしたかたつむりの
動きをまねしてみます。

あとでかたつむりの出てくる絵本や
生き物図鑑を読んでもいいですね。


おまけ
さっと作れる紙工作です。

細長く切った紙の端をクルクルと
巻いていくかたつむり



目玉の部分に切り込みを入れて
先に黒いシールを貼ります。


紙をペンに巻きつけてクルクルすると
やりやすいです。



驚くほど簡単ですが
小さな子は「かたつむりさん!🐌」
といいながら
遊んでくれますよ。



コメント (2)
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シニアリトミックの課題

2024年06月13日 | リトミック
2024/06/13


シニアリトミックをやらせていただいている
サロンの会の方から相談がありました。

リトミックは音楽に合わせて
ステップをすることがありますが
足が痛くて歩くのが難しい方が
いらっしゃるのです。

会場に自分で来られる方ばかりなので
さすがに車椅子の方はいません。

でも、途中で足が痛くなり
椅子に座ってしまうのです。

そういう場合は
どうサポートしたらいいのか
というものでした。

椅子に座ってしまった方のそばに
職員さんはかがんで声をかけたり
上半身だけ一緒に動かしたりと
気を配ってくださるのです。

座ってできるリトミックのお手本は
ありますか、というものでした。


私は、自分の表現を作ることが
リトミックだと思うので
体の動かせる部分を自由に動かして
楽しんでくれればいいと思っています。


リトミックも日本に入ってきたときに
分野ごとにさまざまな取り入れ方をされて
リズム体操といわれるような体操が
中心になっているリトミックもあります。

そういうリトミックでは
正確にリズムを刻んで体を動かす練習をします。

いっぽう、身体を動かすこと自体を
目的とするのではなく
音楽を理解するための一助として
筋肉や体を使う方法もあるのです。

リトミック創始者の
エミール・ジャック=ダルクローズが
音楽家だったことを考えると
音楽の要素を学ぶために
リトミックを作ったと考えるのが
今では一般的かと思います。


さて、座っている方は歩く人を見ながら
リズムを刻む打楽器を打ったら
いいのではないかと思ったのです。

家には幾種類かの打楽器があります。




高齢の方も打楽器を使うのを喜びます。

座っている方々にも
これを叩いてもらったら
きっと楽しいだろうなと思うのです。

打楽器を打つのも
上半身を動かすことになりますからね。




打楽器を持っていって
「こんなふうにしたらどうかしら」と
提案したらサロンの会の方も
賛成してくださり、安心したようでした。

今月のシニアリトミックは
まだこれからですが
打楽器はめったに使わなかったので
どんなふうに反応してくださるか
楽しみでもあります。


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5月の ベビーとシニアのリトミック 

2024年05月23日 | リトミック
2024/05/23


日付の並びで
今週はリトミックが3回ありました。

ベビーの時は雨降りの中
傘をさしてママたちは来てくれました。

始まる前の会場



0歳の赤ちゃんでも
体でビートを感じています。

私の弾くリズムに合わせて
ママたちが赤ちゃんの体を
軽くトントンします。

耳で聴こえる音と体で受けとめる感覚が
一致すると、ビートの感覚を養えます。

リズムは速くなったり
ゆっくりになったり
パターンになったリズムだったり
変化をつけて弾きます。

軽快なリズムだとママたちも楽しげです。

赤ちゃんたちはママに
トントンされることは心地よいようで
1対1の遊びと捉えているのかもしれません。


赤ちゃんたちが少し大きくなって
自分で打楽器や膝をトントン
できるようになるまで
ママに赤ちゃんの体をトントンして
もらってスキンシップを図っています。


スカーフはみんな大好き

(写真を撮らなかったので別会場のときの写真です)

曲に合わせてフワフワ上下したり 
揺らせたり、ときにはかぶせたり。



大人のリトミックは2日続けてありました。

健康で意欲的なシニアの方々のときには
少しステップを多くしたり
右手、左手を違う動きにして
リズムも脳トレになる内容にします。

やっていると
大人でも子どもでもおもしろがる内容は
そんなに変わらないんじゃないかと
感じるところです。


使う歌はシニアの方々の青春時代や
一番働き盛りの頃に流れていた曲を
使うようにしています。

きっと思い出がたくさんあると思うのです。

今回は坂本九さんの『上を向いて歩こう』。

これは『日航123便』の本を読んでいて
思い浮かんでしまったのです。

歌詞を読むと実は悲しい内容の歌。

涙がこぼれないように・・・
泣きながら歩く 一人ぼっちの夜・・・とか
(詞:永六輔)

ですが、暗い感じはなくて
リズミカルでノリのよい曲。

皆さん、大きな声で歌ってくれて
「やっぱり、いい曲だねえ~」
の声が出ました。

あ、みんな好きな歌なんだ~
よかったと、ひと安心。



ボランティアと利用者の皆さん。
3月に撮ったものです。

皆さんが楽しんでいると
終わった後は顔つきも明るくスッキリとなります。

それが私には何よりのご褒美で、うれしく感じます。

いろいろなアイディアを考えるのも
苦になりません。






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