2017/08/18
「スイートスポット」という言葉は、ピアニストの小山実稚恵さんの著書
『点と魂と スイートスポットを探して』(KADAKAWA 2017年5月)で知りました。
「スイートスポット」という言葉は、ピアニストの小山実稚恵さんの著書
『点と魂と スイートスポットを探して』(KADAKAWA 2017年5月)で知りました。
(引用)
ピアノにもスイートスポットがある。
大竹さんは、公演が終わった後は、いつも、あ~楽しかった!もう1回すぐにやりたいと思うそうです。『あぁ~悲しい』と思うから、『あぁ~』という音が出る・・・。気持ちが音になっているので、嘘じゃないんです。だから、連日舞台に立って30回泣いたとしても、声が嗄れることはありません。声が疲れることはあっても、心から出た声ならば、嗄れることはないんです。
反対に、きちんと構築された正確無比な演奏であっても、そこにパッションが感じられなければ、人を惹きつける魅力に欠けるのではないでしょうか。
ですがこうも思うのです。ほんとうに伝えたいものは、「伝えようとする意識」を超越したところからつたわってくるのではないかと。表現することの奥深さは限りがないのです。 (引用終わり)
〈ほんとうに伝えたいものは、「伝えようとする意識」を超えたところから伝わってくるのではないか〉
という言葉は、道を究めようと努力した人ならではの言葉だなあと思います。
芸術は、最後には魂を伝えるというのか、人間性を伝える、というところに至るのか。