はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

森会長に代表される社会

2021年02月12日 | 雑感

2021/02/12

 

森会長が辞任なさった。

私は7日のブログに、「森さんはそんなものだろうと、期待も憤りもなかった」と書いたのです。

それは、森さんに代表されるような権力・政治力のある男性がトップにいる社会とはそういうものだ、それは大きすぎて変えられない、という諦めのようなものだったのです。

でも、ムーブメントはどんどん盛り上がって、SNSでも、マスメディアでも、「これはやっぱりおかしい」、「声を上げなくてはいけない」という声が大きくなっていきました。

これはうれしい誤算でしたね。やはり、女性が軽視されている社会はおかしいと思っている人たちが潜在的にたくさんいたということですね。

話題になったことで、気づかなかった人たちにとっても、身の回りにある「女性蔑視」や「男女不平等」に気づくきっかけとなり、社会を変えていこうという潮流になっていったら、とてもうれしいのです。

 

私は大学で「女性学」を履修したことで、社会が男性中心に回っており、全ての学問、芸術の分野においても、男性の目線で学問が作られ、語られて、芸術が創造されていることを知りました。

その後、2008年に区の男女平等推進センターの「男女共同参画」講座を受けたことから、運営委員になり、イベントの企画、会報誌の編集委員を務めさせていただきました。

そのときに講師として来てくださった社会学・メディア学のM先生(男性)がおっしゃった言葉がとても印象に残っています。

「自分は学者として、部落差別とか人種差別を研究しようと思っていたが、もっと大きな差別があることに気づいた。それは男女差別だった。それは身近で、もっとも大きな問題だった」

この言葉は私にも大きな気づきを与えてくれました。メディアで描かれる女性性、男性性を細かく具体的に学び、マスメディア報道を見るときにも、ジェンダー観にとらわれた送り手の視線を読み解く方法を知りました。

 

そんな中で気づいたことのひとつに、ほんとうに賢い男性たちは女性蔑視の視線がない、ということ。

この社会でも女性なくしては成り立たないこと、女性に愛され支持を得ることこそが、最も強い、社会を生きていく力なのだと知っているということです。

 

 

 

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