2021/02/10
自転車での帰り道、どこからかピアノの音が聞こえてきました。
誰かが練習しているのかなと思ったけれど、これは幼稚園か保育園のピアノだと思いました。
見まわすと、傍のビルの2階の窓に「Kids~」と看板が出ていて、そこから聞こえてくるのでした。
よく通る道でしたが、そこに託児所があることは気がつきませんでした。都会では、よくビルの中に託児所ができるのです。
通り過ぎながら、見えないのになぜ幼稚園・保育園のピアノって判ったのだろうと、自分でも思いました。
知らない曲でしたが、タタタン タン タンと音を短く切って弾いているのです。
この弾き方は幼稚園・保育園独特です。行進曲ふうというのか、「元気よく」という感じでタン、タンと弾く保育者が多いと思います。
例えば、園でよくうたう歌、〈おべんと おべんと うれしいな~〉の歌を歌ってみると、自然にスタッカートで歌ってしまいます。
楽器演奏というのは基本、レガートなんです。
よく、「うたうようにピアノを弾きなさい」といわれるけれど、ふつうに歌を歌うときはレガートですよね。
例えば、〈ひなまつり〉の曲 ≪ あかりをつけましょ ぼんぼりに~ ≫ と歌ってみると、自然にレガートになります。
幼児教育ではスタッカートで演奏する保育者の方が多いようです。
かく言う私も、リトミックの演奏を学んでいたときに、「もう少しレガートで弾くように」と先生に言われたのでした。
自分では気がつきませんでした。今でも自分の演奏を録音してみると、もっと音符の長さそのものを大事に弾いたほうがいいと思うことがあります。基本はレガートと思って弾くと、きれいな演奏になるように思います。