はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

『日本の子どもの歌』の講座

2022年01月25日 | 音楽
2021/01/25


〈ブルーアイランド氏がお話しする
『日本の子どもの歌』〉
という講座に出席しました。

講師はブルーアイランド氏こと
作曲家の青島広志さんです。

ソプラノの赤星啓子さん、テノールの小野勉さんも
随時歌ってくださいました。

私はリトミックでも、童謡をよく使うので
もう少し「子どもの歌」を学びたいと
思っていたので、よい機会でした。

自分の復習もかねて、今日の内容を簡単に
書きとめておきます。

・・・・・

唱歌とは学校で歌う歌のこと。

明治時代には
作曲ができる日本人がいなかったので
明治時代の歌は外国の歌だった。

「仰げば尊し」、「蛍の光」、「アニーローリー」
「庭の千草」、「故郷の空」・・・

滝廉太郎を教えていたのは幸田延である。
幸田延はボストンに留学して西洋音楽を学んだ。
幸田延が日本最初の作曲家である。

「仰げば尊し」は作者不詳だが
混声4部で書かれていて
アメリカの讃美歌と思われる。

「蛍の光」の歌詞は今は2番までしか歌われない。
3番の歌詞に「筑紫(つくし)のきわみ、みちのおく」とある。
筑紫は九州、みちのおくは東北のことで
その範囲が日本だった。
(北海道、沖縄は入っていない)

「蛍の光」は別れや卒業式の歌のようだが
実は船乗りたちの友好のための曲だった。


大正時代になって
日本人の作詞・作曲者が出てきた。

「夏は来ぬ」、「キンタロウ」、「一寸法師」
「大こくさま」、「うざぎとかめ」、「浦島太郎」
「桃太郎」「われは海の子」「村祭」・・・

明治時代は女性性を排除していた。
昭和には、女性作曲家(幼稚園の先生など)の歌が少し出てきた。

團 伊玖磨がいうように
唱歌には「私」というものが出てこない。
自分がないのが、国には都合がよい。

・・・・・

お話に出た歌をすぐに弾いて歌ってもらえるので
間近で聴けて、とても贅沢でした。

確かに明治後期の歌は金太郎、桃太郎など
強い男子の歌ですよね。
当時の国威発揚、富国強兵にあった
唱歌だったのですね。

今、唱歌があまり歌われないのは
歌詞が古語でわかりにくい
というのもあるけれど
内容が軍国的なんですね。



青島さんのお話はとてもおもしろくて
飽きずに2時間楽しみました。

コロナ対策で、窓を開けて換気をよくしているので
室内でもダウンコートをはおって聴講しましたよ。

3回コースなので来週も楽しみです。





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