はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

グレン・グールド

2022年11月27日 | 音楽
2022/11/27


昨日の午後、NHKFMラジオで
「アート・オブ・グールド~孤独のピアニストの肖像」
という番組をやっていました。

今年はグールドの生誕90年で
かつ没後50年だったのですね。


グレン・グールドといえば
私は一時期、眠る前に
『ゴールドベルク変奏曲』を
聴いていたことがありました。

静かな眠りの世界に導かれるんですよ。
第1変奏では。
ただ、第2変奏になると急に爆音になるので
目が覚めるんです(笑)

というのは冗談ですが
グールドらしい演奏は好きです。

バレンボイムの『ゴールドベルク変奏曲』を
聴いたときには
テンポ・ルバートや強弱をつけることに
違和感を感じてしまったほどです。



「孤独のピアニスト」とありますが
彼は孤独でいることが好きで
それが心地よかったのではと思います。

人のペースに合わせて生活することは
できにくい人だったので
コンサート活動もやめてしまうのですよね。


音の配列を奏でるのは好きだったけれど
その音で人の感情を表現することはしなかった。

ショパンやリスト、シューマンは
嫌いだったそうです。


でも、その乾いた音の配列に
幾何学的な美しい境地を感じて
私は涙してしまいそうになるのです。


ラジオから流れてくる
彼の速弾きとノン・レガートは
ときに滑稽に感じられます。

無声映画のチャップリンの動きを
思い浮かべてしまいました。


間やタメのない、息もつかないほどの
速さで疾走していく演奏を聴くと
ただただピアノに没頭している
グールドの姿を思い浮かべます。


録音することに価値を見いだし
たくさんの録音を残していたので
今でも多くの演奏を聴けることは
ありがたいことですね。


グールドの変人ぶりも伝説的に語られ
ひとつの分野に突出した人に見られる
性格かなと思います。


ラジオではグールドの意外な一面が語られ
宮澤淳一さんやヤマザキマリさんの
グールド像はとても興味深かったです。

グールドのレコードは
日本で最も売れていたそうです。


12月3日まで、聴き逃し配信で聴けます。




バッハ(Bach) ゴールドベルク変奏曲(Goldberg Variations ) イタリア協奏曲 パルティータ第4番 解説付き 他 グレン・グールド (Glenn Gould )  
(動画お借りしています)




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