2019/09/26
福間洸太朗さんのコンサートが第一生命ホールでありました。
第一生命ホールは中央区晴海の勝ちどき橋のそばにありますが、行くのは初めて。
迷うといけないと思って早めに家を出ましたが、地下鉄大江戸線の地上出口近くからトリトンスクエア(第一生命ホールのある所)に連絡通路があってスムーズに行けました。
通路からの眺めもいいですね
さて、第一生命ホールは中程度の大きさのホールですが音響がとてもよかったです。最弱音まではっきり聴こえ、スタインウェイのピアノの音もきれいでした。いいホールですね。
今回の福間さんのコンサートは「ワルツとノクターンの調べ」と題するもの。6人の作曲家、ショパン、スクリャービン、チャイコフスキ―、フォーレ、サティ、ラヴェルの曲を演奏。
スクリャービンのことを「色彩豊かで官能的」と表現していましたが、ほんとうに美しいメロディです。
私は3拍子ワルツ(動きを感じる拍子)とノクターンは大好きです。フランス系の音楽は好き。音がきれいで心地よい時間でした。
そういえば、フィギュアスケートの話をしてくれました。これは書いてもいいと思いますが・・・何かで読んだことがあるので・・・最後の曲はラヴェルの「ラ・ヴァルス」。この曲の逸話を話してくれました。
2016年、ステファン・ランビエールさんに頼まれて、アイスショーで「ラ・ヴァルス」を弾くことになったが、その頃はまだ自分のレパートリーになっておらず、4分ほどに編曲して弾き、その後、他の部分にも手を加えて自分のものにしたということです。
ローザンヌで今日と同じプログラムを弾いたときに、ランビさんのスケートスクールと近かったので、ダメもとでお誘いしたら、ランビさんは宇野昌磨君を連れてコンサートに来てくれたそうです。
「ラ・ヴァルス」は昨年9月、上野の東京文化会館でも聴きました。ウィンナ・ワルツへの讃歌として生まれた曲。あの時も踊り狂うような熱狂で終わりましたが、今回も大熱演でした。静かな「遺作」で始まり、熱狂の「ラ・ヴァルス」で締めるという盛り上がり。
そして、アンコールはショパン「ノクターン13番」。
ランビさんと弟子のバシリエフス君が2人で滑った曲。この曲は大好き。美しくてどこかに悲しみが漂う。最近は毎日聴いています。心が落ち着くんですね、気を休めたいときとか気分転換したいときに聴いています。その曲だったので、うれしくてちょっとホロリときました。
今回のコンサートが大満足だったのでロビーの『France Romance』のCD買ってきました。
音が限りなく美しいのです。