はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

本郷・坂道の散策

2021年01月20日 | 街歩き

2021/01/20

 

外出自粛でずっと本やパソコンを見ていたら、目が疲れました。

ちょっと目を休めるためにも

体を動かして血行をよくしようと

長めのウォーキングに出かけました。


本郷周辺は坂道が多い地域です。

歴史を感じさせる町並みも残っているということで

家から歩いてみました。


地下鉄春日駅近くの白山通り

西片交差点を東に曲がって少し行くと、菊坂下です。

菊坂を南東に上がっていくと

一葉ゆかりの伊勢谷質店がありました。



24歳で亡くなった樋口一葉が通った質店ということです。

明治期の商家の店構えをそのまま残しています。

文京区指定有形文化財で

現在は跡見学園が取得・管理しています。



公開している日もあるようですが

緊急事態宣言の出ている今はどうなのかしら。

 

近くに火伏稲荷の小さなお社があります。

火伏ということは、火を防ぐ。

昔の住宅密集地では、さぞ火事が怖かったことでしょう。

(今も変わってないです)


 

地図で見ると、樋口一葉旧居跡は

かなり細い路地にあるらしいのです。

この階段を降りてみることにします。


階段を降りたところの道。

住所は文京区本郷4丁目です。

 

この細い階段が一葉旧居あたりではないかと思います。


本当に道が細くて

私有地に踏み込んでいるようでドキドキします。

前を検針の人が歩いていなければ

とても入っていけない。


でも、階段の上に小さな屋根がついているのが目印で

ここに違いありません。

一葉が使ったという井戸も残っています。


まだ使われているようで

下には水が溜まっていました。

昔の映画に出てくるような雰囲気を残しています。


 

菊坂と平行するように、そばには鐙坂という坂があります。


鐙坂

 

この鎧坂には金田一京助・春彦の旧居跡があります。


板張りの壁がいかにも古さを感じさせます。



すぐ近くに石川啄木ゆかりの赤心館跡がありますが

見落としてしまいました。

碑だけのようです。

石川啄木は金田一京助を頼って

すぐ近くに住んだとのこと。

 

昔ながらの鳳明館という旅館もあります。


塀が長くて、大きな旅館です。


鳳明館別館 どこか懐かしいような趣。



 

炭団坂という坂もあります。

 


もともと急坂で階段になっていますが、見晴らしがいいです。


階段の左側は坪内逍遥旧居・常盤会跡です。

常磐会は逍遥が退居した後

旧伊予藩主久松氏の起こした育英事業の寄宿舎です。

正岡子規も3年ほどここに暮らしたそうです。


本郷界隈はアップダウンの多い土地です。

だからこそ見晴らしもよくて変化に富んでいます。

白山通りに出ると高層ビルが立ち並んで

がらりと雰囲気は変わります。


右の大きなビルはずっと工事中でしたが

完成に近づいたのか全容を現しましたね。

パークコート文京小石川ザ・タワー(40階)だそうです。



町を歩くのは楽しいものですね。

財閥の洋館も素敵だけど

こうした昔の庶民の暮らしが垣間見えるのも

興味深いものです。


2時間半の散策でした。

 


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