こ と の 端

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絶 滅 危 惧

2008-08-12 06:10:06 | Weblog
問題そのものの形が見えていなかったから 有効な対策を導くことができなかった

電気の消費を止めるという節電などの行為は

変圧トランスの高圧側から地に落ちる電流をただ増やす という無益な行為


交流送電という方式は 電気を消費するための合理性を極めたモデル

電気エネルギーを安定的に取り出すには 最高のシステムといえるだろう

だが それ故に

燃焼炉を止める効果は ゼロなのだ


電力消費を減らすという行為は 

高圧側のコイルから地に落ちる電流を増やす ということでしかない

燃焼炉と発電機は共に 定格運転をしていなければならない装置


出力調整をするにはどうみても不向きなシステムが 現在のインフラなのだ

発電した電気は 使わない限り捨てなければならない

ここが 理解されていなかった


今からでも 遅くはない

過ちを改めるに 臆すること勿れ

効果のない対策は 損失だけを積み上げる


やるべきことは燃焼炉の稼働率を引き下げることであって

効果のない電力消費を意味も分からずに減らす ということではない

この事実に日本が気づくのは 2014年よりも後のことになるだろう


京都議定書は 2012年の末までに

1990年の実績から6%の二酸化炭素を減らすことを義務付けていた

その効果を検証するデータを集計するのに 二年もかかっている


その間に大気中のCO2濃度は 400ppmから520ppmへと増加する

この間に生じる温室効果で

どれほどの環境被害がでるのか 予想することすらしていない

この二年間で増えた自然災害の変化をみれば ある程度の予測は可能なことだった


原油価格の高騰で 内燃機関が生み出す酸化物の排出量は先進国で減るにせよ

電力分野では 一貫して増え続けるため CO2の削減はならない

電力会社がオール電化を進め 消費者はエネルギー消費の抑制に励むだけ


この構図のもつ意味がみえていれば 電力会社の不正を知るのは容易なことだった

真実を知ることができない限り 有効な温暖化対策を生み出すことは不可能だ

温室効果は年々悪化する一方となり 

生命は 淘汰されるその数を急速に増す次の段階へと突如としてシフトする


人口が減れば 地下資源の消費も減る道理

温暖化は改善するにしても 文明は繁栄を維持することはできない

人類が向かおうとしているその先に待ち構えているのが このステージ



文明が判断を誤ったままでいるのなら 

地球は自然災害を凶暴化させることによって 人口を減らし 

その効果で温室効果ガスの発生量を自分で削減するようになるだろう


温暖化は この先 どこかで 反転することになっている



その前に有効な対策を導き出すことができれば 人類は新文明を創造する 

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