こ と の 端

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巡 る 対 流

2020-01-04 07:15:25 | Weblog
知識階級に属しているほぼ

全員が

いま起きているこの温暖化は

二酸化炭素に固有の性質

である温室効果

がもたらした

とそのように確信した


国連が定めた温室効果ガスのリスト

には

水蒸気という項目は

当初からなかった

水蒸気は国連の規定によると

温室効果ガスではない

と見做されている


現実に最大の温室効果を

地表に与えているのは

水蒸気

その全体の比率は

少なく見積もっても

平均で60%以上


CO2はというと

たったの400ppm

でしかない

ppmは百万分の一

パーティクル パー ミリオン

これを百分比にすると

0.0004%

と余りにも低くなる

この程度の量でしかない

CO2に温暖化の原因を求めたのが

そもそもの間違い


たったこの程度の小さなボリューム

に過ぎない

大気中のCO2が

世界中を巻き込む水害と

山火事の原因になった

と世の賢人たちは

当初からそう決めつけていた


事実関係の確認を怠った

知識階級に起因するその行為こそが

気候対策から実効を

悉く消し去った

その最大の因子

歴史に残る最大級の過ちは

このようして生み落された


CO2の質量は

空気よりはるかに重い

ので

大気圏へと自力で昇ることが

できなかった


大気圏の最下層である地平目指して

排煙筒から

地を這うようにして

横に広がってゆくばかり

ドライアイスのあの白煙は

二酸化炭素そのものでできている

下に向かって降りた後

横に広がってゆくばかり

それは比重に違いがあったため


CO2の質量は

空気の1、5倍も重い

このため

気化した二酸化炭素は上昇できずに

地平を目指して下降して

横方向へと広がってゆく


この現象は誰もが目にしたことがある筈で

指摘されればすぐに思い出せる

遠い記憶


世界中が温暖化の原因であるとして

目の敵にしているCO2は

それがもつ重さの故に

大気圏内に留まっていることができず

最終的に海面に落ちて水和する

水に融けやすいという性質があるからだ

温室効果を発揮する能力が高くても

その熱を与えられるのは海


海水温が高まると

飽和した水蒸気が上昇気流となり

地表の気圧を押し下げる

低気圧が発生するのはそのためだ


低気圧は上昇する気流

水蒸気によって生まれ出る


上空の寒気に触れると

水蒸気は凝固して固体となる

そこで重くなり

落下してくる途中で

雨へと変わる


異常気象は水蒸気の発生量が急激に増え

降水密度が比較にならない程高まったとき

引き起こされる

CO2がどんなに大気中で増えたとしても

降る雨の量に大きな変化はない

熱の移転に伴う

飽和水蒸気が多少増えるだけのこと

集中豪雨を生む能力など

はじめからもっていない


水蒸気が地表で急速に増えない限り

気候変動を引き起こすほどの

雨にはならず

水害もまた発生しない

有害なのは隠れている

位置エネルギー


山を崩して大地を押し流す

川を堰き止めて

氾濫と決壊を引き起こす

気圧の差で生じる風の勢いもまた

位置エネルギーが関わっている

発達した低気圧が生む台風も

位置エネルギーの開放を引き起こす



これらの諸事実を

誰一人 確かめたことさえ

なかった

問題の所在を見失っていたからだった


役に立たない大量の知識に

汚染されてしまうと

優秀な頭脳でも

思考力を手放して本質を見損ない

批判精神までをも失ってしまうのだ


こうして

知性亡き知識人たちが

何世代にもわたって再生産されてゆき

挙句の果てに

止まらない温暖化を生み育て

それを止めようとして

躍起となり

国連とその周囲が大騒ぎする

という構図を

真顔でつくりだしている

何と愚かなことだろう


気候変動は気圧の差を拡大し

強風を吹かせる

また古今未曽有の大雨を

世界各地に降らせたのみならず

水流のエネルギーが

山林を押し流すようになっていながら

天災として受容するしかない

と諦める


因果関係を成り立たせている

エネルギー転換の意味に

無知であり続けていることを

未だに善しとして

諦観するよう強いている


大雨が土砂崩れを起こして川をせき止め

流域のいたるところを

水浸しにする

という被害を与えられても

耐え忍ぶことしかできない


これこそが水蒸気がもたらした

温室効果とそれに伴って起きた

位置エネルギーの開放による

被害を発生させたそのメカニズム


自然界からやってくる

壮大な破壊活動は

混沌を目指して遷移し

エネルギーシフトによる変化

が生命の淘汰を押し付ける


水蒸気には三種類の出自がある

温度差で生じる

自然界で生じた飽和水蒸気と

地下資源を燃やした行為が生み出した

加熱水蒸気

そして蒸気発電というその仕組みが

大量に吐き出している

圧縮された高温の熱水蒸気

を起源とする廃熱を抱え込んだままの

気体の水


この三種類の水蒸気が

まとまるようになったときから

温暖化が現象化するようになっている


これまで経験したことのない

大雨

を突発的に降らせるほどの

水蒸気が発生するようになったのは

蒸気発電というその方法が

普及するようになった頃のこと


水蒸気に圧力を掛けると

高い熱を取り出せる

産業革命の起点となった

蒸気機関はこの高圧化された

熱水蒸気が生み出したもの


問題視されていなかった

この高熱の圧縮された水蒸気が

火力発電所と原子力発電所とで

休むことなく生みだされているため

大気圏の最も低いところに位置する

空気層に温暖化という現象を

押し付けた


高温の温室効果ガスを

至る所で吐き散らすようになった

世界中の電力会社が

気候変動を生みだした

ということになる訳だ


化石燃料は炭化水素でできている

そのために二酸化炭素が

一つ生まれたそのとき

気体の水である熱水蒸気を

炉と窯で同時に生成することとなり

と廃熱を排き出さなければならなくなった


CO2はその重さの故に

大気圏内に留まっていることができず

最終的に海水に触れ

その熱を水へと移す

飽和水蒸気がそこで発生することとなり

低気圧という上昇気流となって

自動的にヘンゲする


蒸気発電を行うためには

水を熱して温めた上に

圧力を加える操作が必要な措置となる

気化した水に圧力を加え

より高い熱を取り出して

発電タービンを回転させる

これが蒸気機関というものなのだ


電力業界が産業の育成

に貢献するようになってから

自然と人工の

三段階に亘る熱システムの連動

が生み出す相乗効果を齎し

経済成長による躍進が可能になった


火力発電所の建設が

急増するようになってから

降水量の急激な増加が

極めて顕著になっている


日本では90年代の初め頃

降水量が急増するようになり

川沿いの土手道で

バスの屋根までが水に漬かる

という事件までが引き起こされた


地下資源を大量消費する火力発電所が増え

燃焼炉の内部で進んだ酸化作用が

水素の酸化物である加熱水蒸気と

炭素の酸化物であるCO2とを

同時生成した結果

海面水位の上昇と

それに伴う島嶼国家の水没

を含む

水に纏わる大きな変化が

その頃から際立つようになっていた


水の絶対量が増えたのは

炭化水素を大量に燃やしたことで

自然界になかった水の分子が量産され

それが海面水位の上昇へと

繋がっていったからだった


水が元になっている水蒸気なら

地球のもつ水の全体量は

決して増えない

温暖化したことで

氷山氷河が融解しても

海面水位の上昇は

計算値の範囲に収まっていた

ところが

実際に起きた水位の上昇は

想定の範囲を大きく超えてしまっていた

水素と酸素が燃焼炉の中で

結びついたからだった


CO2に温室効果があるといっても

これほどのまでの大きな変化

を引き起こすほどの力

はない


温暖化の原因をCO2とキメツケるようになった

その段階で

文明は真相を究明する能力を

既に失っていた


大気圏に滞留しているCO2は

航空機のエンジンが吐き出したもの

高度一万メートルの高層域では

重力の力は弱まる


距離の二乗に反比例する

という法則があるからだ


高層域のCO2は

この理由から大気圏上層で

落下することなく

滞留しつづけ

冷たい大気に晒されて温度を下げ

冷却効果ガスとなる定め

濃度が高くなったとしても

温室効果を失っているので

害はない


夏には温室効果だったものが

冬には冷却効果となって

相殺されるからである

その加重平均の差が

平均気温の温度差となり

温暖化の指標として採用された


温暖化の弊害は

平均気温の上昇

という変化にあるのではなく

大量の人工的に作られた熱水蒸気が

生み出した降水密度の急増と

その結果として与えられた

乾燥した高気圧

とよばれる下降気流による

山火事の発生原因となっている


対流が生む輪廻とものの因果は

こうして果てしなく巡りあう循環を

宿命として与えられている


下降気流を意味する

高気圧が低気圧へと

海上で変化する

そのタイミングで

新たに生まれ出る

別の新たな上昇気流が

低気圧となり

水蒸気の発生率を

再び高める


この現象を成り立たせている

領域が

対流圏とよばれている

温室効果ガスの

生成に関わる反応場


水分を放出して

下降気流となった高気圧は

山に当たって

その熱を山林へと移し

湿っている大地と山林から

水分を強制的に蒸散させ

陸上で飽和水蒸気の発生を誘発し

乾燥した状態を繰り返しそこに生みだす


蒸発と蒸散で水分を失った

山林原野は一度火が付くと

あっという間に燃え広がる


温暖化のサイクルは

低気圧による降水量の強制的増加と

乾燥した下降気流による

強制的乾燥とを

こうして交互に繰り返す循環

の連鎖で成り立っている


下降気流は地表で反転し

低気圧という名の上昇気流

へと繰り返し生まれ変わり

上昇気流は大気圏の上層で反転し

下降気流という名の高気圧へと

変化して地表へと舞い戻る


海面の熱を上層へと運び上げ

位置エネルギーを密かに蓄え

冷やされたとき雨になる

その量が異常に増えた時

降水密度を高まらせて

大水害を発生させる


寒気の南下と遭遇すると

熱は冷やされ

水蒸気は凝結して雨となる

凝固すれば

雪または雹となる

このサイクルが気候変動を

より一層刺激して

異常気象を引き起こす


知性亡き知識人たちが

CO2を犯人

と根拠なく決めつけた

その行為が

冤罪を生み

真犯人である水蒸気の発生を

放置放任することとなり

犯罪の再発を繰り返すよう

導いた


知育偏重の高等教育は

知識の量的拡大を急いだあまり

質的劣化を指導体制へと

押し付けた

思考力を涵養せずに

逆に奪った教育制度の変更は

批判精神を失わせたのみならず

判断能力をも引き下げた

そこで生じていた事実誤認

に気付かなかったということが

止まらない温暖化を

ここにこうして定着させた
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