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壁 の 後 先

2020-01-12 08:11:50 | Weblog
温室効果ガスの代表的存在

それは

組成を異にする

二種類の気体

その一つはCO2であり

もう一つが水蒸気

両者はどこにでもある

ありふれた気体


大気中の存在比率は

CO2は400ppm以上

ppmは百万分の一(particle per million)

百分比である%に置き換えると

0.0004%

と異様に少ない

だが濃度は毎年着実に高まっていて

昨年度は417ppmにまで達していた


もう一つの温室効果ガスである

水蒸気はというと

海洋や湖沼河川などの全域で発生する

飽和水蒸気と

化石燃料を燃やしたときにできる

加熱水蒸気

そしてこれまで問題視されていなかった

高温高圧の熱水蒸気


火力発電所と原子力発電所が

蒸気発電を行う目的で

水蒸気に圧力をかけて

圧縮熱を生みだすという

電力会社が行っている

蒸気発電というその方法が

世界中で高温の水蒸気を

吐き出すようになったときから

気候変動が一斉に始まった


熱水蒸気を

絶え間なく生みだしている

というそのことが

大気中の水蒸気に熱を加えることとなり

大気中の気体密度を一入高めた


これが気候変動を引き起こし

環境にとってこの上なく安全だ

と思われているガス状の水

である水蒸気のもつ軽さと

蓄熱能力が作用しあって

空へ上ってゆく量を増やし

降水密度を爾来

急速に高めた


原発と火力が生みだしている

水蒸気の熱は

300℃未満だが

地表にとっては

あまりにも高い温度をもった

不自然な新熱源となっている


人工的に作られている

燃焼炉で発生している加熱水蒸気

に高温の圧縮された水蒸気が加わり

原発が普及するに連れて

この熱水蒸気の比率は高まった


温室効果ガスの中の二種類を

電力業界が生みだしている

ということが温暖化を加速させ

気候変動を促した


化石資源を燃やしたときの酸化反応で

加熱水蒸気と

蒸気機関で圧縮された熱水蒸気

とが

排煙装置の筒先から

吐き出さるようになってから

既に久しい


これに

燃焼炉で同時生成されたCO2が

廃熱を上空にではなく

海面へと降下させて熱をそこに移し

海面の温度を

間接的に高めている


何故なら

CO2は空気より重く

水蒸気は空気より軽い

からである

ドライアイスの気化を振り返れば

CO2が重いという事実を

誰もがすぐに思い出す

このためCO2は自力で

大気圏を昇ってゆくことが

つまりできない


ゆっくりと海面へと落ちてゆき

海水に触れて熱をそこに移し

自らは水和してヘンゲする

CO2は水に融けやすい

という性質があるからだ


この時にも

飽和水蒸気が新たに生じる

電力業界が

温室効果をもつ

熱の異なった水蒸気

の統合体を大気圏へと排出し

軽い水蒸気は上空へと昇って

熱を垂直方向へと移動させる

この上昇プロセスで

位置エネルギーを水蒸気が獲得し

熱の循環を行う途上で

水力発電で電気エネルギーとなったり

気圧の差で生じる

風力エネルギーになったりする


降水量の増加によって生じた

流体エネルギーは破壊エネルギーへと変容し

吹く風の強さは

位置エネルギーによって

台風にまで最終的に増長する


海水温の上昇は

低気圧を発達させる

熱源となり

発達した低気圧が

台風の破壊力をより強める


低気圧は海面の熱が高まったとき

上昇気流となって

空へと昇り

ピークアウトした直後

下降気流と呼ばれる高気圧

へと反転する


高気圧は低気圧が水分を放出したあと

乾燥した空気を

地表へと押し戻す

下押し圧力という

位置エネルギーで

地表の山林草木を乾燥させ

熱風を吹かせたり

熱波を内陸へと運んだりして

気温の上昇を夏に

背後で操る


発達した低気圧は

降水密度をより高め

折り返すときに生じた下降気流が

その勢力を高めて

高気圧を優勢にして好天を齎す

こうして大気中の熱を高め

地表に乾燥を強制し

山火事を発生させるようになる


上昇気流と下降気流が循環系を成す

対流圏では

湿潤化と乾燥化とが

交互に入交る気流の流れ

が形成される


このサイクルに人工的に加わった

地下資源のメタン成分から派生した

CO2と燃やされてできた水蒸気

のみならず

発電所で圧縮熱を加えられた

高温の蒸気機関が発電に関わり

そこで作られた熱水蒸気までもが

追加される時代となった


地表に気候変動と呼ばれる

変化が顕れるようになったのは

そのあとになってから


文明が温暖化を止めようとして

CO2を生まないよう努めていても

三段階で輻輳する

温室効果ガスの一つである

水蒸気の一群が関わっている以上

温暖化が止まる道理は

どこにもない


温暖化の真犯人は

CO2では決してなく

異なった三段構造をなす熱

からなる複合した水蒸気

以外になにひとつ存在しない


改めるべきものの第一は

蒸気発電なのである



ガス化した水である水蒸気の比率は

概ね60%以上と見積もられている

対するCO2は

たったの400ppm

(0.0004%)に過ぎない


二酸化炭素を減らすことができたとしても

大勢に影響を及ぼす効果など

問題の所在を見誤っている以上

得られる訳がなかった


水蒸気の比率は湿度計で

100%となる時がある

これは気体の分子密度が

余りにも疎らで希薄である

ということがその理由


気圧の差で

水蒸気は短時間で変化する

決して一定ではない気圧の差は

水蒸気の比率を不安定にして

湿度という概念で

表記することしかできなくさせた


自然現象で発生した飽和水蒸気は

太陽の熱の恵み

加熱水蒸気は

地下資源の主成分である

炭化水素を燃やした時に

空気成分の酸素と

燃焼炉内で結びき

化合物として副生されたもの

CO2と同様に

燃焼の酸化作用で

同時生成されてできた

副産物としての水蒸気

自然界になかった水素が酸化して

地球の持つ水の絶対量を

増やし続けてここまできた


地下資源の主成分である

メタンCH4

が燃焼炉で燃やされたとき

一つしかない炭素原子と

空気中の酸素分子が結びつき

CO2がひとつ誕生すると同時に

二つの水素分子もまた

酸素原子と結合し

燃焼炉の熱で

気体の水へとたちまち変わる

水蒸気というガスが

連鎖状態で

次々に生み出されているという訳だ


交流電源は周波数に縛られていて

回転数を減らすことが

まったくできない

この事実がクールビスを無効にし

再生可能エネルギーへの投資を

無駄にして

有効需要の創出を拒絶した

その結果国際経済は成長余力を失って

長期低迷する事態へと陥った



メタンを燃やすと

CO2が一つできた瞬間に

その二倍の量のH2Oが

自動的に発生する

液体の水は窯の熱で

高温のH2Oのガスとなって

吐き出され

蓄熱能力の高さが

空気圏一帯を夏に必要以上に温めるようになり

飽和水蒸気の生成を加速させた


上空で冷やされて凝固した

水蒸気は氷の粒となって

落下する途中で液化し

雨へと変わる


火力発電所の排煙筒から

白い煙となって

排き出されているのが

CO2と水蒸気からなる

高温の混合気体

その比率は1:2

水蒸気の方が2と

より多くなっていることが

重要な相違点


メタンを主成分とする地下資源

つまり炭化水素を燃やしたとき

CO2が一つ生まれでる

と同時に四つの水素が二つに分かれ

二倍の量の気体の水

が同じタイミングで

外気中へと

間断なく放出されている

このプロセスのもつ意味を

失念してはならない


そこには四つある水素原子の半分が

空気中の酸素と別々に

結びつき

二分子の気体の水がつくられる

この差が温室効果ガスである

水蒸気の比率を

否応なしに高めつづける


化石燃料を燃やすその行為が

二種類の温室効果ガス

を同時排出する

という結果を導いた


このため化石燃料を燃やすと

二種類の温室効果ガス

つまりCO2とH2Oとが

大気圏内へと揃って

放出されることとなる

この二つの異なったガスは

それぞれが温室効果をもっていて

廃熱を外部へと運ぶ

という役割を共に果たす


軽い水蒸気は上空へと昇り

重いCO2は海へと落ちて水に溶け

保持していた熱を海へと移し

熱平衡へと見えないところで遷移する


この熱交換のプロセスで

飽和水蒸気が新たに発生するため

燃焼の廃熱と海水温との間で

熱の移動が高まって

低気圧を発生させる

このとき周辺の高気圧が

海面で反転し

低気圧の発生を

後方から支援する


こうして温められた海水は

低気圧を発達させたり

台風の勢力を高めたりしながら

暴風雨の被害を

陸上で拡大させるものとなる


この熱の移転を伴う対流

の間で生じた

気圧の差から生まれた風には

位置エネルギーが関わっている

気圧の差によって生じた気流は

大気圏を不安定化させる

古来からつづく自然の因子


気流の強弱を生む気圧の差は

風を孕む気流となって顕在化する

このことが気候変動に一役買い

地球環境を温暖化させてきた

その背後の隠れた理由


自然環境が作り出した飽和水蒸気と

電力会社が作り出さなければならない

加熱した水蒸気を更に圧縮したことで

より高温の熱水蒸気が

大量生産されている


これが温暖化を急がせて

気候変動を甚だしいものにした


温暖化を止めるための有効解とは

CO2を減らすことにあるのではなく

蒸気発電を廃止することに尽きる


発電する方法はゴマンとある

その中で最も効率的で

合理的な方法を選び出す

ということが

環境を復元するための

唯一の手段

エネルギーコストが下がらなければ

有効需要は生みだせない

投資を集約する能力が不在なら

温暖化を止めることは

永遠に不可能


要はシステムアップの問題

なのだ

ここが分かるようにならない限り

気候変動はこの先急激に悪化する

という局面と必然的に遭遇する


人類の思考力が

地球によって

試されている

この現状が進化へと突き進むための



智慧の出しどきは

いま以外にない
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