大判カメラ日記。

ワイズクリエイト オフィス・木戸嘉一のブログです。

秋月岩魚さんの写真展は最後の銀塩クリスタルプリント作品?

2014年02月02日 | 写真展

昨日は何とか時間を見つけてオリンパスギャラリー東京で開催中の秋月岩魚写真展「旅へ ~刻まれた時間~」にお伺いしてきました。写真展案内ハガキの犬の写真(インド・ジャイサルメル ラジャスタン)を見て写真展会場に展示されている作品はどのようなものなのか、大変興味を持っての会場入りでした。因に今回の写真展の挨拶文を見ると「・・・・・最初に写真展を開いたのは28才のときで渓流釣りをテーマにしたもので、その当時釣りの写真展は珍しく少し話題になった。それがきっかけで作家の開高健さんの家に出入りするようになるのだが、ある時二人で食事をしていると、開高さんが「君は何が撮りたいんや」と聞いてきたので、咄嗟に旅がしたいと答えたのを覚えている。その後開高さんの企画で伝説の湖を巡るという仕事で8ヶ国を訪ねたが、当初はこんなに海外を旅することになるとは思わなかった。もちろん仕事中心の写真を撮るのだが、写真家という人種はファインダーから眼を離している時も何かを視ている訳で、ある風景に反応してしまう。汚れたガラス、ガラスの反射、屈折、雨にぬれた窓、あるいは舗道、鏡に写った情景等々に強く惹かれるようになった。視る人によってはよく分からないと思われるかもしれないが、私的な映像とはこんなものなのではないだろうか・・・・」とある。もちろんこれは展示されている写真全てが「秋月岩魚の感じた世界」と言えるのだろう(素晴らしい写真ばかりでした)。会場では秋月岩魚さん(写真)と久し振りにお話しましたが、なんでも今回の作品は全てフイルムカメラで撮影し、昨年無くなってしまった引伸し機を使った最後の銀塩クリスタルプリントでの仕上げと言う事でした。そんな点も含めて是非写真展をご覧頂けたらと思います。必見の写真展ですよ。

秋月岩魚写真展
「旅へ」~刻まれた時間~
2014年1月30日~2月5日
オリンパスプラザ東京
(日曜祝日休館) 

大判カメラ体験記
清水 実
ワイズクリエイト
大判カメラマニュアル
木戸嘉一
ワイズクリエイト