大判カメラ日記。

ワイズクリエイト オフィス・木戸嘉一のブログです。

時計を1/4ずつ撮影して2億万画素の画像を・・・・。

2017年07月28日 | 撮影

富士フイルム社の中判ミラーレスデジタルカメラ・GFX 50Sと大判カメラとの組み合わせでアオリ撮影を中心とした検証をしています。先日はホースマンLXカメラにGFXをセットし、90mmレンズで接写アオリ撮影を敢行しました。被写体となったのはパネライと言う時計で裏面はスケルトンになっているものです。先ずは時計表面を等倍に撮影すべき蛇腹とGFX+アダプターの合計伸長量を180mmにしてレンズとパネライの距離も180mmの等倍撮影関係を作り上げ撮影です(実際はレンズのフランジバックX2です)。上手く行きました。気持ちチルトアオリを効かせて見事にパネライの等倍撮影に成功しました。よし、ここで裏面のスケルトン部分を高倍率接写撮影をして見ようと、かなり蛇腹を伸ばして時計裏面の1/4を撮影です。数秒のシャッターにも拘わらずブレもなく上手く撮影出来たと思ってパソコンで見てみると、何と時計のヘリに付いた微細なホコリがかなり写ってしまっているのです。時計を1/4ずつ撮影してこれをステッチングして2億万画素画像を表現しようとしたのですがホコリで見事撃沈でした。1カットでも44x33mmセンサーの5千万画素です。当たり前と言えば当たり前ですよね。因みにホコリは綿棒で取ろうとしても撮れるもんではありませんでした。やはり掃除(手入れ)下手な私の様な人間にとって精密被写体は未使用のものに限るのですかね。良い勉強になりました。

大判カメラ体験記
清水 実
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木戸嘉一
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